新型ホンダNSX プロトタイプ試乗記・評価 官能的な排気音で、アドレナリン大放出!? [CORISM]

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【ホンダ】2015/11/09

 

ホンダNSX試乗記・評価 コンビニOK! 普段の足としても使える扱いやすさへ

ハイブリッド4WDミッドシップスポーツの実力は!?高速周回路で試乗!

ホンダNSX

試乗を待つホンダ仕様とアキュラ仕様の2台の新型NSX

 試乗のために用意されたのは真っ白な2台の新型NSX。1台はホンダ・バッチが付く右ハンドル車、もう1台はアキュラ・バッチ の左ハンドル車です。コリズムに割り当てられたのはアキュラ仕様。この車で本田技術研究所内の楕円形の高速周回路を2周走ります。

さっそく左側のドアを開けて運転席に乗り込み、エンジンスタート!、なのですが、新型NSXハイブリッド 車のためエンジンはかからず「Ready」のランプが点灯するのみ。聞けば時速60km/hくらいまではモーターのみで走行可能とのこと。

もちろん、60km/h以下であってもアクセルを強く踏み込んだりしてパワーが必要な時には、エンジンも始動します。通常はEV走行。「まるで電気自動車のリーフみたい!」と思いましたが、実は車内より車外にいる時のほうがもっと異次元的感覚を味わえます。精悍なスポーツカー である新型NSXが静止状態から無音のまま動き出しスルスルと加速していくのを見るのは、とても不思議で近未来的な雰囲気。これなら朝早く、高速道路をかっ飛ばして遠くのゴルフ場に新型NSXで行くのにも、出発時ご近所を起こしてしまわないかと気を使わずにすむと思ったのでした。

さて、スタート時からモーターだけでストレスなくスポーツカー らしい加速をしていく新型NSX。エンジンが始動してからのナチュラルさも、また今までのハイブリッドカーでは味わえない異次元感覚。エンジンの力が加わったことによる急なパワー変動や加速感の変化などは一切なく、エンジンがかかったことすらも意識させないままにずっと同じ加速感のままです。このままツインパワーで超高速度域までどんどん車速を伸ばしていきます。ハイブリッドではなく、あたかも一つの動力源のままのようなこの感覚。これならホンダが「パワーユニット」と呼びたがるのもよく分かる、と思ったのでした。

ホンダNSX

運転席に乗り込んでいよいよ試乗に出発!

ホンダNSX

アキュラ仕様、ホンダ仕様ともコンチネンタル製のタイヤを装着

ホンダNSX

モーター走行で音もなく発進していく新型NSXを見るのはとても近未来的な雰囲気

 

ホンダNSX

高い操安性で誰でもどこでも安心して走りを楽しめる

ホンダNSX

時速150km/h以上でフェラーリのような官能的なサウンドを聞かせるエンジン

ホンダNSX

ミッドシップの弟分、ホンダS660も新型NSXの走りを見守る

ホンダ入魂の新型NSXは、電気自動車的にもスーパーカー的にも使えるスグレモノ!

ホンダNSX

スーパーGT参戦中のNSXコンセプト(ゼッケン15番ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)

 そして、時速150km/hを超えたあたりから、聞くことができるスーパーカーのようなエンジンサウンドも感涙モノ。そのあたりの車速で、急にエンジン回転数が高まるわけではないのでおそらく演出的にサウンドチューンしているのだと思いますが。まるで、フェラーリのような官能的なエキゾーストノートが背後から聞こえてくればドライバーのアドレナリン分泌量はいやでも高まります。

車外では、少し音が違って聞こえますが、車内にいれば間違いなくフェラーリ に匹敵するスーパーカー に乗っているのだとの思いを抱くことでしょう。ただ、日本ではサーキット走行でもしない限り、なかなかこのサウンドを聞くことはできないのが残念ですが・・・。

ハンドリングを云々語れるような機会はありませんでしたが、高速周回路を2周にわたって最高速度180km/h、カーブを150km/hで駆け抜けて感じた新型NSXの最大の美点は、この高性能を誰でも気軽に引き出すことを可能にしていることです。スポーツカーでは、まれに見る運転のしやすさです。前後左右の見切りもよく視界も良好、9速DSTで常に最適のギアがセレクトされ加減速もストレスなく、十分なパワーを持ち4WD で天候を選ばず優れた操安性を維持していつでも不安なく走ることができるのです。望むならハイブリッドを生かした省燃費走行も可能! 買っても運転のしにくさに持て余すスーパーカーも多い中、この新型NSXは、どんな目的で使ってもちゃんと使いこなせるMPV的要素も持った上に、身構えず気軽に走らせることができる素晴らしいスポーツカーでした。

試乗の後は、スーパーGTに参戦中のNSXコンセプトの本物のレースカーがドライバーの小暮卓史選手の運転で登場。皆の喝采を浴びた後、レース参戦のためにそのままサーキットに旅立って行きました。このスーパーGT参戦マシンの空力パーツの開発もここ本田技術研究所で行っているとのこと。レースカーも市販車も同じ場所で開発されている新型NSX、ますます欲しくなり登場が待ち遠しい!

ホンダNSX

エースドライバー小暮卓史選手の運転で高速周回路を3周したのち登場

ホンダNSX

今年は全戦ポイント獲得中

ホンダNSX

翌週末に九州でレースがある中でのサプライズ登場

 

ホンダNSX

本田技術研究所幹部との記念撮影

ホンダNSX

サイドに付く小さなフィンは本田技術研究所が風洞で実験を繰り返し位置や形を決定

ホンダNSX

フィンの内側はフロントバンパーの開口部から空気を導き車のリアセクションを冷却

ホンダ NSXスペック

ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,470×1,940×1,215mm
車両重量[kg] 1,725kg
エンジン V6 3.5Lツインターボ
エンジン最高出力[kW(ps)/rpm] 500HP
エンジン最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] 550N・m
モーター最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] 前73N・m×2 後148N・m
システム全体出力[kW(ps)]/システム最大トルク[N・m/rpm] 573HP/646N・m
ミッション 9速DCT
定員[人] 2人
価格:未定 *米国では15万ドルとの予想
発売時期:2016年中を予定

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(レポート:堂島 昭

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