BMW Z4試乗記・評価 デートカーとしてもOK! 快速オープンスポーツ

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【BMW】2019/10/09

BMW Z4

 

スープラとはまったく異なる走りをもつ新型Z4

BMW Z4Z3からバトンを受け、2003年に登場したのがZ4である。ZシリーズはBMWが送り出したオープンエアモータリングを楽しむためのスポーツカーだ。

最新モデルは、Z4の第3世代と位置付けられ、トヨタのスープラと基本的なメカニズムを共用した。だが、走りの印象は大きく異なる。日本仕様は4グレード構成で、フラッグシップは3.0Lの直列6気筒直噴DOHCターボを積むM40iだ。トランスミッションは電子制御8 速ATを組み合わせた。ちなみに、M40i以外は2.0Lの直列4気筒直噴DOHCターボを搭載する。

 

 

ワイド&ローが際立ったスタイリッシュなスタイル

BMW Z4新型BMW Z4のエクステリアは、ロングノーズ&ショートデッキの典型的なスポーツカーフォルムだ。ダイナミックなデザインだが、スープラと比べると抑揚が抑えられ、クセがない。

先代のZ4と比べると全長は85㎜も短く、ホイールベースも26㎜切り詰められた。それでいて全幅は75㎜も広げられているから、ワイド&ローが際立っている。先代は電動式のリトラクタブルハードトップだったが、新型Z4は軽量な電動ソフトトップだ。

BMW Z4

 

 

ストレスなく気持ちよく回る直6ターボ

BMW Z4フロントミッドシップに搭載されたM40iの3.0L直列6気筒直噴DOHCターボは、250kW(340ps)/500N・m(51.0kg-m)を発生する。ドライブモードは「スポーツ」と「標準」に加え、燃費に振った「ECOプロ」モードを設定した。

最初はスポーツモードを選び、ワインディングロードへと走りだす。ターボは低回転から過給を行い、滑らかさの点でも大きく4気筒に差をつけている。応答レスポンスは鋭く、その気になればレッドゾーンの7000回転までストレスなく回り切った。

新型BMW Z4の車重は1570kgだから、パワー感やトルク感ともに文句なしだ。パンチのある加速を披露し、加速Gも強烈だった。8速ATもテンポよくつながる。マニュアルシフトは、前方がシフトダウンだから慣れないと戸惑うが、パドルシフトを使えばシフトアップもシフトダウンも思いのままだ。加速していくときに耳に心地よいサウンドを響かせるのも魅力である。それでいてクルージング時は静粛性も高い。

BMW Z4

 

 

速いだけでなく、デートカーとしても使える優れた静粛性と乗り心地

BMW Z4駆動方式は、言うまでもなく後輪駆動のFRで、サスペンションはフロントがストラット、リヤが5リンクの組み合わせだ。試乗車には電子制御可変ダンパーのアダプティブMサスペンションも付いている。

また、理想的な駆動力を確保するために電子制御アクティブデフも組み込んだ。横滑り防止装置のDSCはオフにすることもできる。タイヤはミシュランのパイロット・スーパースポーツで、前後異サイズの19インチとした。ブレーキは4輪ともベンチレーテッドディスクだ。フロントには大径の対向4ポットキャリパーをおごっている。

ホイールベースが短く、前後の重量配分は50:50だから直列6気筒エンジンを積んでいても軽やかな身のこなしを見せた。驚かされたのは、オープンカーと思えないほど剛性が高いことだ。リアデフのロック率を電子制御で最適にコントロールするアクティブデフの採用と相まってハンドリングはクイックだし、タイトコーナーでも気持ちよく曲がる。トラクション能力も驚くほど高い。

スポーツモードは、グリップ限界が高いだけでなくコントロールできる領域も広げられている。電動パワーステアリングは、自然な操舵フィールだ。ステアリングを切り込むと狙った方向に軽やかに向きを変え、コーナーを駆け抜けていった。しかも、しなやかな乗り心地を実現しているから、街中のような低速走行でもデートカーを気取れる。ブレーキもコントロール性を重視した味付けだ。

BMW Z4

 

 

軽快感ある2.0Lターボ車も魅力的

BMW Z4新型BMW Z4のキャビンは、2人には十分な空間を確保している。着座位置はかなり低く、スポーティな味わいだ。ペダルレイアウトも適切である。操作系も使い勝手がいいが、右側に配したタコメーターの指針が反時計回りに動くことだけは最後まで馴染めなかった。

ルーフは走行中でも50km/h以下なら開閉可能だ。その操作もわずか10秒で済む。ソフトトップになったから重心は下がったし、リアのトランクルームも容量を増している。高性能で、運転するのが楽しいが、M40iは高価で敷居が高い。

一般的な使い方なら、2.0Lターボを積むsDrive20i M Sportでも十分に満足できる。2.0Lターボは、直4エンジンのためフロントが軽く軽快感という面では、直6ターボを上回る。なかなか魅力的な仕上がりだ。

<レポート:片岡英明>

BMW Z4

BMW Z4価格

・Z4 sDrive20i 5,770,000円

・Z4 sDrive20i Sport 6,270,000円

・Z4 sDrive20i M Sport 6,780,000円

・Z4 M40i 8,510,000円

 

 

BMW Z4ボディサイズ、燃費などスペック

■BMW Z4 sDrive20i

BMW Z4全長4,335mm、全幅1,865mm、全高1,305mm

ホイールベース2,470mm

車両重量1,490kg

排気量1,998cc、直列4気筒ツインパワー・ターボ・エンジン

最高出力145kW(197ps)/4,500rpm 、最大トルク320Nm/1,450-4,200rpm

燃費 12.6km/L(WLTC)

■BMW Z4 M40i

BMW Z4全長4,335mm、全幅1,865mm、全高1,305mm

ホイールベース2,470mm

車両重量1,570kg

排気量2,997cc、直列6気筒ツインパワー・ターボ・エンジン

最高出力250kW(340ps)/5,000rpm 、最大トルク500Nm/1,600-4,500rpm

燃費 12.2km/L(WLTC)

 

 

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