動画あり!フォルクスワーゲン ゴルフR新車情報・購入ガイド 2.0Lで280馬力! 最強のゴルフがついにデビュー! [CORISM]

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【VW】2014/03/09

■パワー、燃費、安全装備すべてが大幅に進化した新型ゴルフR

フォルクスワーゲン ゴルフR
 フォルクスワーゲン は、主力モデルのゴルフ シリーズ中、もっともパワフルで 4MOTION(四輪駆動システム)を採用した新型フォルクスワーゲン ゴルフR の発売を開始した。

 この新型フォルクスワーゲン ゴルフRは、昨年、輸入車初の「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2013-2014」 に輝いたゴルフ7をベースに開発されたモデル。先々代モデルには、3.2L自然吸気エンジンを搭載されたR32と呼ばれるモデルがあり、250ps&320Nmというパワーとトルクを発揮していた。そして、先代からゴルフRとなり、2.0Lターボエンジンへ変更され256ps&330Nmとなった。そして、早くも登場した新型ゴルフRは、先代モデルと比較するとパワーは24PS、トルクは50Nmアップされ、280ps&380Nmというスペックとなった。ゴルフGTIが220ps&350Nmなので、パワーで60ps、トルクで30Nmも勝る最強のゴルフということになる。

 環境時代ということもあり、新型ゴルフRには初のアイドリングストップシステムやブレーキエネルギー回生システムで構成されるブルーモーションテクノロジーが搭載された。その結果、JC08モード燃費は、先代ゴルフRの12.4km/L(10.15 モード)から 14.4km/Lへと大幅に向上している。特殊なスポーツモデルだからといって、低燃費化をおろそかにしないフォルクスワーゲンらしい真面目な姿勢が伝わってくる。

 安全装備も最新世代へと進化している。全車速追従機能が付いたアダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストシステムや30km/h未満で緊急ブレーキが作動するシティエマージェンシーブレーキ、全ての速度域で先行車への追突を回避ないしは軽減するブレーキシステムフロントアシストプラス、事故の危険性を感知すると、自動的にシートベルトを巻き上げる窓を閉じるなどのプロアクティブ・オキュパント・プロテクション、追突時に車両が飛び出すことで生じる二次的な事故を抑止るマルチコリジョンブレーキなどが装備されている。これは、ゴルフ7の最上級グレードと同等の最新の安全技術だ。

フォルクスワーゲン ゴルフR
フォルクスワーゲン ゴルフR
フォルクスワーゲン ゴルフR

フォルクスワーゲン ゴルフR

■よく見ると全く違う「通」なスタイリングに、走りるための機能を凝縮。まさに、羊の皮を被った狼か?

フォルクスワーゲン ゴルフR
 新型ゴルフRのエクステリアは、他のゴルフとは違うエアロパーツなどで構成されている。フロント部分は大型のエアインレット付きバンパーが装着され、ヘッドライトはU字型のLEDポジションランプ内蔵のバイキセノンヘッドライトを標準装備。サイドビューは、新デザインの5スポーク18インチアルミホイールと225/40のタイヤを装着。ホイールの隙間から見えるRのロゴが入ったブラックブレーキキャリパーが特別なスポーツモデルであることをアピール。また、専用サイドシルパネルが引き締まったサイドビューを作り出している。リヤビューで特徴的なのは、LEDスモークテールランプ。中央部分にクリアレンズを帯状に入れることで、水平基調のシンプルなデザインを引き立てている。リヤのボトム部は、専用のディフューザーや、迫力ある左右2本、計4本のクロームテールエキゾーストパイプがレーシングな世界観を強調する。確かに、よく見ると全く違うデザインテイストになっているのだが、GTI や標準ゴルフと比べてよくみないと、それほど違って見えないのもゴルフR的。いかにも違います的なハデハデしいものではなく、通が見ればすぐ分かる玄人好きするスタイリングといえる。羊の皮を被った狼として、歴史を刻んできたGTIに通じるものだろう。

 インテリアは、ブラックとシルバーでコーディネート。基本をブラックとして、メーターやセンターコンソールの縁取りなどでアルミ調のシルバーが施され、ハイコントラストインテリアとしている。シートも同様に、ブラックレザースポーツシートが採用されている。

 新型ゴルフRの4駆システム は4MOTIONは、第5世代となる電子油圧制御式オイルポンプ式のハルデックスカップリングを採用。通常FF状態で走るこのシステムは、車両の状態を常にモニターし、前輪が空転する前から効力を発揮し、トラクションのロスを極限まで抑えつつ、パワーを無駄なく路面に伝えることです。さらに、このシステムは、ホイールスピードやステアリングアングルなどを分析して最適な前後のトルク配分を行う。

 こうした4駆システムを縦方向のトラクション確保というシステムに対し、横方向のトラクションを増大させ、ハンドリング性能を司るのが4つのエレクトロニックスタビリゼーションプログラム(ESP)に統合された電子制御ディファレンシャルロック(EDS)。ESPの機能を使い、空転するホイール側にブレーキをかけることで、反対側のホイールに途切れなく安定的に駆動トルクを伝達するシステムだ。このEDSを新型ゴルフRには、4輪駆動車ということもあり前後のホイールに装着。

 さらに、新型ゴルフRには、高速コーナリング時に内側のホイールにブレーキをかけることで、最適なハンドリングを実現するXDSを採用。XDSは、電子制御ディファレンシャルロックの拡張機能のひとつ。高速走行中に、コーナリング内側のホイール負荷を検出。最適なトラクションが得られるよに、ESPがブレーキ圧を制御する。XDSは、アンダーステアを補正する横方向のディファレンシャルロックとして作動するものだ。良くも悪くも、ドライバーの技量を問わず、ステアリング操作さえすれば、クルマが勝手にアンダーステアを解消して勝手に速く曲げてくれる機能といえる。このゴルフRには、ESP機能が3段階用意され、ESPの介入が遅めになるESPスポーツ、約3秒の長押しでESP機能がオフにある機能も追加されサーキット走行にも対応している。

 新型ゴルフRの日本仕様車には、すべて電子制御式サスペンションのダイナミックシャシーコントロールDCCが標準装備されている。この機能はエコ、ノーマル、インディビデュアルとR専用のレースに加ええ、コンフォートが加わり、5つのサスペンション設定ができる。

 ゴルフR専用のレースモードは、サスペンションの減衰力が高められ、エンジンやミッションがダイナミックな仕様になる。インディビデュアルモードは、ドライバーが任意でエンジン、DCC、ステアリング、エアコンなどを自分好みに設定できる。エコモードは、燃費優先。エンジン、エアコン、そのほかの補機類などの作動が燃費優先となり制限される。このエコモードには、コースティングモードが内蔵。ドライバーが下り坂や減速時にアクセルペダルから足を離すと、自動的にクラッチを切ってエンジンと切り離し、アイドル状態にすることで燃費を向上させる。

 新型ゴルフRのサスペンションは、当然専用のスポーツサス。標準ゴルフと比較して車高20mmダウンで、GTIと比べても5mm低い。わずか20mmの車高ダウンだが、走行性能だけでなく、18インチホイールとボディのマッチングも向上して、なかなかスタイリッシュ。

 ストラット式のフロントサスペンションは、新開発のA型ロワアームの採用と方向安定性を高めるためのスクラブ半径などの最適化により方向安定性を高めた。リヤのマルチリンク式サスペンションは、ラテラルリンクのベアリングにゴルフR専用のチューニングを施すことで、方向安定性を確保する上で重要とな横剛性がさらに高めて抜群のフットワークを手に入れている。

 ステアリング関連では、ゴルフGTIと同じく、新開発のプログレッシブステアリングシステムを標準装備。ギア比が変わるステアリングギアにより、ロック・トゥ・ロックはわずか 2.1 回転(標準車は2.75回転)。日常使用でのUターンや駐車する時には、少ない操作量で負担が軽く、ワインディングロードのタイトターン時には素早いステアリング操作が可能になり、日常からスポーツ走行まで幅広く活躍する機能だ。

 最もパワフルな新型ゴルフRだけに、ブレーキも強化されている。四輪にインターナリーベンチレーテッドディスクブレーキを装着。ブレーキピストンの直径は、フロントが60mm、リヤ42mm。ブレーキディスクは、フロントの直径340mm、厚さ30mm、リヤの直径310mm、厚さ22mmの大型ブレーキディスクを標準装着。EDSやXDSなど、ブレーキを制御して曲がるシステムを搭載しているゴルフRだけに、ブレーキの容量や性能は重要なポイントだろう。

フォルクスワーゲン ゴルフR
フォルクスワーゲン ゴルフR
フォルクスワーゲン ゴルフR

■先代モデルと比べると安いが、GTIと比べると高価な新型ゴルフR

フォルクスワーゲン ゴルフR
 新型フォルクスワーゲン ゴルフRの価格は510万円。先代ゴルフRが505万円なので、5万円のアップとなっている。大幅なパワーアップや燃費の向上、さらに、数々の安全装備の追加を考えると、5万円という価格アップは高く評価できる。微妙なのは、ゴルフGTI との価格差。GTIはコストパフォーマンスが高く369万円。ゴルフRとの差は、なんと141万円となる。FFか4駆かという大きな違いや、パワーの差、レザーシートなど大きな違いがあるのだが、141万円の差は大きい。

 ほとんど同じようなアウディS3スポーツバックの価格が544万円なので、アウディ よりは34万円ほど安いが、この価格差は悩みどころでもある。直6の3.0Lターボを搭載し、320ps&450Nmを発揮するFRのBMW M135i が550万円で40万円差。よりパワフルで、FRの走りの質を考えれば、M135iも捨てがたい。GTIの価格ならば十分納得できるのだが、500万円を超えると多くのスポーツモデルあるだけに難しい選択を迫られることになる。こうなると、400万円台だったらと感じる。

 そんなことから、新型ゴルフRを購入するときは、こういったモデルも同時に試乗してみるとよいだろう。

フォルクスワーゲン ゴルフR
フォルクスワーゲン ゴルフR
フォルクスワーゲン ゴルフR

■フォルクスワーゲン ゴルフR

■フォルクスワーゲン ゴルフR価格、スペックなど

フォルクスワーゲン ゴルフR
■フォルクスワーゲン ゴルフR価格:5,100,000円

■フォルクスワーゲン ゴルフRスペック
エンジン:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ)
排気量 :1,984cc
最高出力:206kW(280PS)/5,100-6,500rpm
最大トルク:380Nm(38.7kgm)/1,800-5,100rpm
全長X全幅X全高(mm) 4,275 x 1,800 x 1,465
ホイールベース(mm) 2,635
燃料消費率 (JC08 モード) 14.4km/L

■主要標準装備品
ブルーモーションテクノロジー
(Start/Stop システム+ブレーキエネルギー回生システム)
- プログレッシブステアリング
- アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)
- アダプティブシャシーコントロール“DCC”
- ドライビングプロファイル機能
- ドライバー疲労検知システム“Fatigue Detection System”
- レーンキープアシストシステム“Lane Assist”
- プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist Plus”
(全速度域追突回避・軽減ブレーキシステム)
- シティエマージェンシーブレーキ
- プロアクティブ・オキュパント・プロテクション
- マルチコリジョンブレーキシステム
- ESP、ABS、XDS、フロントエアバッグ(運転席/助手席)、ニーエアバッグ(運転席)、
サイドエアバッグ(前席/後席)、カーテンエアバッグ
- バイキセノンヘッドライト
(オートハイトコントロール機能、LED ポジションランプ、LED ターンシグナル付)
- スタティックコーナリングライト、ダイナミックコーナリングライト
- 2 ゾーンフルオートエアコンディショナー(運転席/助手席独立調整、自動内気循環機能付)
- フォルクスワーゲン純正インフォティメントシステム“Discover Pro”
- パークディスタンスコントロール(フロント/リヤ)、オプティカルパーキングシステム
- スマートエントリー&スタートシステム“Keyless Access”
- パワーシート(運転席、8 ウェイ<前後/高さ/角度/リクライニング>)
- シートヒーター(運転席/助手席)
- R 専用レザー3 本スポークマルチファンクションステアリングホイール
(オーディオコントロール付)
- アルミ調ペダルクラスター(アクセル/ブレーキ)

フォルクスワーゲン ゴルフR
フォルクスワーゲン ゴルフR
フォルクスワーゲン ゴルフR


フォルクスワーゲン ゴルフR
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(レポート:CORISM編集部

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