劇的進化を遂げたE13型3代目ノートがマイナーチェンジ
日産は、E13型3代目ノートをマイナーチェンジして、2024年1月下旬より発売すると発表した。
E13型3代目日産ノートは、2020年12月に発売されたBセグメントのコンパクトカー。このE13型3代目ノートは、劇的進化を遂げたモデルだ。
まず、プラットフォームは、ルノーとのアライアンスで新開発されたコンパクトカー用CMF-Bを採用。このプラットフォームの採用により、運動性能が飛躍的に向上。
さらに、ハイブリッドシステムは、第2世代の1.2L e-POWERが採用された。先代ノートのe-POWERに対して、モーターを変更。トルクを10%、出力は6%向上させ、よりパワフルになった。それだけでなく、インバーター類も、40%の小型化と30%の軽量化を実現している。
そして、電動4WDも新開発。リヤには、先代の約14倍もの駆動力を発生する50kWのモーターを採用。前後のモータートルクを緻密にコントロールすることにより、雪道などの滑りやすい路面からドライ路面まで、最適な駆動力を確保。カーブなどでは、駆動力配分を自在にコントロールすることで、走る楽しさもプラスしている。
こうした最新テクノロジー満載したこともあり、E13型3代目日産ノートは2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
意外と激変したフロントフェイス!?
E13型日産ノートは、こうした最新テクノロジーが満載していることもあり、マイナーチェンジは軽微な変更となっている。内外装の変更がメインだ。
まず、フロントフェイスが一新された。フロントグリルは、新時代のデジタルVモーションを採用。セレナe-POWERにも似たテイストで、近未来的な印象が強くなっている。
また、フロント、リヤバンパーをボディカラーと同色として、車両全体の統一感を図った。
有彩色のボディカラーには、同色のカラードグリルを、無彩色のボディカラーにはダークメタルグレーのグリルを採用し、フロントフェイスを豊かに表現している。
リヤバンパーの下部には、アシンメトリーな模様を施し、日本の風景に溶け込む佇まいとしている。
16インチホイールカバーは、日本の伝統的な幾何学模様の新デザインを採用。立体感と和モダンを演出している。
ボディカラーには、太陽光では赤みを帯び、陰に入ると青が表現される「スミレ」と、フレッシュさを感じる「ターコイズ」の2色の新色を採用。2トーンカラーをはじめ、合計14色を用意している。
使い勝手に主眼を置いたインテリア
インテリアは、インパネに水引をモチーフにしたデザインを採用。シート地にランダムストライプを施すことで、エクステリアと調和した雰囲気に仕上げた。
さらに、装備や機能、使い勝手面も改良した。まず、装備・機能面では、LEDヘッドランプを全グレード標準装備。夜間走行時の視認性を向上させている。
インテリジェントキーは、クルマに近づくと自動でロックを解除する「接近時アンロック機能」と、降車後にクルマから離れると自動でロックをする、「降車時オートロック機能」を備え、使い勝手を向上した。
使い勝手面では、助手席側にあるグローブボックスの容量を拡大。収納スペースを上下2段に仕切ることで、取扱説明書やティッシュボックスなど、かさばりやすいものをすっきりと収納できるようになり、利便性が向上している。
日産ノートe-POWERの後悔・失敗しないお勧めグレード選び
日産ノートe-POWERのグレードは、なんとXグレードのみの設定で、4WDもX FOURのみだ。グレードによる選択肢はなく、アルミホイール、アダプティブLEDヘッドライトシステムを除き、5種類のセットオプションから必要なものを選ぶ方法になる。
お勧めセットオプションは以下の通り。このセットオプションであれば、過不足なく満足度の高い仕様になる。これに、アダプティブLEDヘッドライトシステムも選択したいところだ。
●インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)
●インテリジェント ルームミラー
●ステアリングスイッチ(アドバンスドドライブアシストディスプレイ設定、オーディオ、ハンズフリーフォン、プロパイロット)
●統合型インターフェースディスプレイ
●USB電源ソケット(タイプA 1個、タイプC 1個)
●ワイヤレス充電器 ●NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)
●車載通信ユニット(TCU[Telematics Control Unit])
●ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ)
●プロパイロット(ナビリンク機能付)
●プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)
●SOSコール
●インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)
●BSW(後側方車両検知警報)
●RCTA(後退時車両検知警報)
この他、もっと簡素化されたセットオプションも設定されているが、装備的に少々満足度は下がってしまう。ならば、あえて新車ではなく、フル装備のマイナーチェンジ前高年式中古車を選択肢にいれるのもよいだろう。
日産ノートe-POWER vs ホンダ フィットe:HEV徹底比較!
日産ノートe-POWER新車価格
・ノートe-POWER X FF 2,299,000円
・ノートe-POWER X FOUR 4WD 2,580,600円
日産ノートe-POWER燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード ノートe-POWER X FF
全長×全幅×全高 mm 4,045×1,695×1,520
ホイールベース mm 2,580
トレッド(前/後) mm 1,490/1,490
最低地上高 mm 135
車両重量 kg 1,230
エンジン型式 HR12DE型
エンジンタイプ 直列3気筒DOHC
総排気量 ㏄ 1,198
エンジン最高出力 kW(ps)/rpm 60(82)/6,000
エンジン最大トルク N・m(kgm)/rpm 103(10.5)/4,800
モーター型式 EM47
モーター最高出力 kW(ps)/rpm 85(116)/2,900-10,341
最大トルク N・m(kgm)/rpm 280(28.6)/0-2,900
バッテリー種類 リチウムイオン
燃費(WLTCモード ㎞/L) 28.4
サスペンション 前:ストラット 後:トーションビーム
タイヤ 前後 185/60R16
最小回転半径 m 4.9
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