マツダ デミオ新車情報・購入ガイド 先進予防安全装備を全車標準装備化! Bセグメントトップレベルの安全性能を誇るコンパクトカーに進化 [CORISM]
■クルマは魅力的なのに、売れないデミオ。その理由は?
マツダ デミオは、2014年に登場し4代目となった。この4代目デミオから、マツダのスカイアクティブテクノロジーが全面的に採用された。注目は、1.5Lのクリーンディーゼルエンジンが採用されたこと。このエンジンは、105ps&250Nm(AT車)という出力をもつ。Bセグメントのコンパクトカーなのに、2.5L自然吸気エンジンと同等の大トルクを誇る。燃費も26.4㎞/Lと低燃費。ディーゼルエンジンは、レギュラーガソリンより20円/L程度安く、ハイブリッド車並みの燃料経済性を誇る。
また、新デザインテーマである「魂動(こどう)」が採用され、スタイリッシュなスタイリングと、クラスを超えたクオリティをもつコンパクトカーに仕上がった。
非常に魅力的なコンパクトカーとなった4代目マツダ デミオだが、販売台数面ではデビュー当時から苦戦し続けている。2015年度の販売台数は66,187台。2016年度は53,321台となった。2016年度のライバル車であるトヨタ アクアは155,566台、日産ノートは123,938台となっている。アクアに対しては、約3分の1しか売れていない状況だ。
これは、単にデミオがクルマとしてアクアに比べ劣っているという訳ではない。デミオに標準装備されている装備類は充実しており、若干、価格が高く見える。さらに、営業力が乏しい営業マンに対して、値引きゼロ戦略をさせるという状況も販売面に大きな影響を与えた。こうしたデミオの魅力を上手く伝えきれないマーケティングも戦略も大きく影響して、プロダクトは魅力的なのに売れないという状況が続いている。
事実、プロダクトの良さは、専門家による2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞していることからも明確だ。
■歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備が標準装備化。クラストップレベルの安全性能を誇る!
こうした装備を充実させないのには訳がある。多くの自動車メーカーでは、営業部門が価格が高くなり売りにくくなることを警戒し、上級装備の充実化に反対するケースが多い。これは、大きな戦略上の誤りだ。
そもそも、クルマは扱い方を間違うと人を殺すことがある製品だ。比較的安価になった技術で、避けることができる事故があるのなら、人を殺めることがある製品を売るメーカー自ら積極的に標準装備化する責任がある。こうした責任を放棄しておきながら、一方では「交通死亡事故ゼロを目指す」とアピールする。これでは、企業としての整合性がとれない。
今回、デミオの改良では、歩行者も検知可能な先進安全技術の「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」に加え、「車線逸脱警報システム(LDWS)」、「ハイビーム・コントロール・システム(HBC)」を全機種で標準装備とした。
既に標準化されている「AT誤発進抑制制御[前進時]」との組み合せで、経済産業省や国土交通省などが普及啓発を推進する「安全運転サポート車」の「サポカーS・ワイド」に該当する。
経産省や国交省の枠組みが決まってから、標準装備化がされている点は、ある意味マーケティング戦略的に安全性能を高めた感もある。本来なら、クルマの安全性や環境性能はマーケティングの概念より上位になくてはならない。
さらに、上記の安全装備に加えて、「スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時](SCBS R)」や「リアパーキングセンサー(センター/コーナー)」も全機種で標準装備。駐車場や幅の狭い道路などを低速で運転する際に、車両周囲の状況をモニターで確認できる「360°ビュー・モニター」と「フロントパーキングセンサー(センター/コーナー)」を新たにメーカーオプション設定した。
こうした安全装備の充実で、マツダ デミオの安全性能は飛躍的に向上。国内で販売されているBセグメントのコンパクトカーの中で、トップレベルの安全性能を誇る。
多少、マーケティング戦略の一環のような雰囲気を感じさせる改良だが、マツダという自動車メーカーの中では小さな会社がここまでやったことは高く評価できる。ちなみに、業界のリーダーであるトヨタのアクアには、未だ歩行者検知式自動ブレーキは用意されていない。デミオと比べると、安全装備で大きな差がついている。
また、今回の改良ではまた、ボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」を新設定した。
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)解説動画
■レッドのシートが映える特別仕様車ノーブルクリムゾンを新投入
マツダ デミオは、デビュー当時から多くの特別仕様車をリリースしてきた。その特別仕様の多くは、色にこだわったものが多いのも特徴。より自分の好みの仕様が選べるというのも、顧客にとってうれしいものだ。今回の特別仕様車「Noble Crimson」は、その第5弾となる。
インテリアは、「大人なデミオ」というコンセプトのもと、上質さを磨くとともに大人の遊び心をディティールで表現。インパネデコレーションパネル(助手席)とシート生地に日本の伝統的な柄である「千鳥格子」柄を採用。シート生地の「千鳥格子」のパターンは、織り方の角度によって様々に表情を変える。そのため、クルマのドアを開ける度に新鮮な印象を感じるだろう。ブラック&ホワイトというハイコントラストなインテリアにレッドのシートが加わったことで、カラフル感のあるオリジナリティが高いインテリアに仕上がっている。ちょっと、派手目なインテリアが好きな人にピッタリだろう。
その他の特別装備として、 エアコンルーバーレッドメタリック、 CD/DVDプレイヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)、高輝度塗装アルミホイール(ガソリンエンジン車:15インチ、ディーゼルエンジン車:16インチ)が用意されている。
また、ボディカラーは特別仕様車専用色として「セラミックメタリック」を設定した。
この特別仕様車マツダ デミオ「Noble Crimson(ノーブルクリムゾン)」の価格は、1.3Lガソリン車が1,776,600円となっている。
■マツダ デミオのグレード選び
そのため、デミオのグレード選びは比較的簡単だ。まずは、ガソリンかディーゼルかという選択からだ。価格差は、約28万円。この価格差の判断が重要。
基本的には、ディーゼル車をお勧めしたい。ディーゼル車は、まず、26.4㎞/Lと燃費性能に優れている。燃料となる軽油は、レギュラーガソリンに比べ約20円/L前後価格が安いので、燃料経済性はハイブリッド車並み。エコカー減税も減税対象となっているため、購入時の価格差は若干縮まる。それでも、燃費差による燃料費差で元が取れるかどうかということになる。
しかし、250Nmという大トルクを誇るディーゼルエンジンの余裕は捨てがたいものがある。また、ディーゼル車のリセールバリューがガソリン車と比べると若干高いため、トータルでの満足度を考えるとディーゼル車がお勧めだ。
安全装備に関しては、どのグレードもほぼ同じなので、豪華装備や内装の仕様などがグレード選びのポイントとなる。
Lパッケージ車になると、合成皮革のシートになり、よりスタイリッシュでラグジュアリー感がアップする。ホワイトとブラックのシートカラーから好きなカラーを選択できる。
基本的には、まずファブリックシートのツーリングをベースに考えたい。その下のXDや13Sでは、LEDヘッドライトやセンターディスプレイなどが無かったりと、やや装備が物足りないからだ。
お勧めオプションは、スマート・ブレーキ・サポート(SBS)&マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)、360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサーとなる。
■マツダ デミオ価格
・13C 6AT 2WD 1,393,200円/4WD 1,598,400円
・13S 5MT 2WD 1,490,400円 6AT 2WD 1,490,400円/4WD 1,695,600円
・13S Touring 5MT 2WD 1,717,200円 6AT 2WD 1,717,200円/4WD 1,922,400円
・13S Touring L Package 5MT 2WD 1,776,600円 6AT 2WD 1,776,600円/4WD 1,981,800円
・13S Tailored Brown 6AT 2WD 1,755,000円/4WD 1,960,200円
・13S Noble Crimson 6AT 2WD 1,776,600円/4WD 1,981,800円
・13S回転シート 6AT 2WD 1,668,600円/4WD 1,873,800円
・XD 6MT 2WD 1,814,400円 6AT 2WD 1,814,400円/4WD 2,019,600円
・XD Touring 6MT 2WD 1,998,000円 6AT 2WD 1,998,000円/4WD 2,203,200円
・XD Touring L Package 6MT 2WD 2,057,400円 6AT 2WD 2,057,400円/4WD 2,262,600円
・XD Tailored Brown 6AT 2WD 2,035,800円/4WD 2,241,000円
・XD Noble Crimson 6AT 2WD 2,057,400円/4WD 2,262,600円
・XD回転シート 6AT 2WD 2,003,400円/4WD 2,208,600円
・15MB 6MT 2WD 1,560,600円
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