レクサス LSコンセプト ラグジュアリー・スペースという意味を込めた6輪ミニバン Japan Mobility Show 2025
レクサス LSコンセプト ラグジュアリー・スペースという意味を込めた6輪ミニバンの目次
ラグジュアリーな室内を最重要視
レクサスブランドの再定義を具現化して見せたのが「LSコンセプト」だ。これにも、かなり驚かされたことと思う。最初に大きなミニバンが展示されているのを見たとき、普通の人はLMの後継モデルかと思ったはずだ。レクサスブランドでもLMの好調な販売を受け、次期モデルはアルファードから独立させたレクサス専用モデルになり、そのコンセプトカーが出展されたと思った人が多いだろう。
でも、この大型ミニバンはLMではなく、LSコンセプトなのだ。セダンが売れなくなり、売れるのはミニバンやSUVという時代に対応し、レクサスのフラッグシップセダンであったLSも、室内空間の居住性や快適性を徹底追求したミニバンボディに変身するというのだ。
現行のLSは、ドライバーズカーとしての使われ方も一定程度にあり、アメリカでは特にそうした使われ方が普通だ。だが、ほかの国では運転手付きで乗るショーファードリブンきして使われることのほうが多い。そう考えたら、LSがミニバンボディになっても不思議ではない。
1989年にセルシオ/LSがデビューしたとき、LSにはラグジュアリーセダンの意味が込められていた。だとしたら、このミニバンボディのLSは何だということになる。だが、このLSコンセプトのLSとは、ラグジュアリー・スペースという意味が込められており、セダンのLSとは異なるモデルと考えるべきだろう。
室内スペースを最大化させるための6輪
そして、このLSコンセプトは、後輪が片側2輪ずつの6輪タイヤのモデルとして作られている。前輪には22インチはあろうかと思われるような大径タイヤが装着され、後輪には14インチ程度の小径のタイヤが左右2輪ずつ装着されている。
説明によると、後輪を小径にした理由は、スライドドアの開口部が大きくなって乗降性に優れ、同時に室内空間も大きくできることが理由だという。乗降性と快適性を重視した発想なのだ。
単に後輪を小径にしただけでは、この大型ボディを持つミニバンの荷重を受け止めきれない。そこで、後ろが4輪の6輪レイアウトになったというのだ。
これによって、生み出された大きな室内空間には、2列のシートが用意され、2列目と3列目には同等の快適性が与えられるという。2列目は電動で回転させて対面シートにすることも可能で、一般的なミニバンとは違い、必ずしも2列目重視という発想ではないようだ。この部分がアルファードベースのLMとの決定的な違いと考えていい。
月面車両から発想!?
LSコンセプトの発想の原点には、トヨタが開発中の月面車両があるという。月面だけでなく、地上でも6輪のクルマは考えられないか、そんなところから生まれたクルマのようだ。
LSコンセプトは、見た目の完成度は高いものの、実際に開発するとなると解決しなければならない課題はたくさんあるようだ。高速道路も含めた操縦安定性や、小径タイヤによる乗り心地の確保などは特に大きな課題になるだろう。
また、全長5500㎜×全幅2000㎜というサイズもやや現実的ではない。ただ、ショー会場で関係者の説明を聞くと、レクサスとしてかなり本気で開発を進めているらしいことが伝わってきた。
<レポート>松下宏
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