マツダ CO₂回収装置の目次
走るほどにCO2を減らすマツダのミライ
東京モビリティショーにおけるマツダのテーマは「走る歓びは、地球を笑顔にする」。
「走る歓び」「いつまでも運転をしていたい」毛籠社長からマツダらしいフレーズが次々と出てきます。
しかし、次の瞬間「走るほどにCO₂を減らす」とのフレーズには驚かされました。ついに、空気清浄自動車が登場するのか?プレス発表終了後、この技術の開発に携わる原田雄司さんに、仕組みについて伺った。
マツダのカーボンネガティブ技術には、主に2つの技術が盛り込まれている。
1、 カーボンニュートラル燃料
微細藻類が、CO₂を吸収して成長する過程で細胞内に油脂成分を蓄積、それを精製することでカーボンニュートラル燃料ができる。この燃料により、90%のCO₂削減が可能。
2、 CO₂回収技術
「Mazda Mobile Carbon Capture」(マツダ モバイル カーボン キャプチャー)は、自動車の排気からCO₂を直接集める技術。これにより、20%のCO₂削減が可能となる。
この2つの技術により、90+20=110%のCO₂削減が可能となり、空気中のCO₂濃度である約0.04%よりCO₂濃度の低い排気ガスが自動車から排出される。
文系の筆者には正確な理解は難しく、半信半疑ですが、理論的には実現可能な技術だそうだ。

交換はコンビニ?気軽にCO₂リサイクルできる社会の実現へ
後者のCO₂回収技術については、CO₂タンクをガソリンスタンドはもちろん、コンビニエンスストアなどでも交換するできる未来をめざしているとのこと。現時点の技術では、数十キロ~200キロの走行で交換が必要。今後この距離が伸びればカーボンニュートラル燃料の給油とCO₂タンクカートリッジ交換を同時に行えるようになり、実用面でも問題なく使えるようになりそうだ。
では、回収したCO₂はどうするのか? マツダは、その答えも用意していた。CO₂をプラスチックの原料として利用することを想定。
昨今、日本の夏の暑さを異常ともいえるもの。年々、気温が上昇している。それが、CO₂の影響だとするならば、カーボンニュートラルは待ったなしの状況だ。環境問題を重視して、自動車に乗ることを我慢するのではなく、自動車による走る喜びを体感しながら持続可能な社会に貢献するというマツダの発想に、自動車好きは感謝しなければならないだろう。
<レポート:北澤淳一>
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