マツダ2新車情報・購入ガイド 気品、際立つ白本革の特別仕様車「White Comfort」

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【マツダ】2020/06/09

マツダ2特別仕様車 White Comfort

 

デミオからマツダ2へ

マツダ2特別仕様車 White Comfortマツダは、コンパクトカーのマツダ2に特別仕様車「White Comfort(ホワイト コンフォート)」と新外板色ポリメタルグレーメタリックを追加し発売を開始した。

マツダ2は、2019年に車名変更。それ以前はデミオとして発売されており、欧州など海外で発売されているモデルと車名を統合した。

マツダ2の車名変更前となるデミオは、2014年に登場した。デミオとしては4代目となる。全長は4,060mmで、3代目デミオの全長が3,900mmだったので、160mm大きくなった。全幅は、1,695mmで5ナンバーサイズを維持している。

マツダ2は、モデル後期入っているが、予防安全性能面もなかなか高いレベルにある。自動ブレーキは、夜間の歩行者にも対応。車線変更時に後側方から接近する車両を検知・警報を発するブラインド・スポット・モニタリングなどを標準装備。ライバル車の中には、こうした予防安全装備をエントリーグレードではオプション化している。しかし、マツダ2はすべてのグレードで一定レベル以上の予防安全装備を標準装備化。分け隔てなく、すべての顧客に優れた予防安全装備を提供している。これは、高く評価できるポイントだ。

マツダ2は、経済産業省、国土交通省などが普及啓発を推進する「安全運転サポート車」の「サポカーS・ワイド」に全機種が該。サポカー補助金の対象となっている。

搭載されているパワーユニットは、1.5Lガソリンと1.5Lディーゼルの2タイプ。1.5Lディーゼルは、このクラスの国産車で唯一搭載されているモデルとなる。最大トルクは250Nmと自然吸気ガソリンエンジン2.5L級と非常に力強い。高速クルージングを得意とする。それでいて、燃費は21.8km/L(WLTCモード・FF・AT車)と良好。ディーゼルエンジンは、燃料に軽油を使う。軽油は、レギュラーガソリンより20円/L程度安価。そのため、燃料費視点では、ハイブリッド車に近くなり経済的だ。1.5Lガソリンエンジンの燃費は、19.0km/Lで(WLTCモード・FF・AT車)。最新のトヨタ ヤリスの1.5Lエンジンと比較するとやや物足りない数値だ。

マツダ2のデザインは、マツダのデザインテーマである魂動デザインを採用。コンパクトカーらしい躍動感があるデザインとなった。外観デザインなどは、何度か改良が施され、デビュー当時よりスッキリとした印象になっている。

また、マツダ2はクラスを超えた質感の高さにもこだわった。コンパクトカーは、価格設定を安価に設定したいこともあり、インテリアなどの質感はどうしてもチープな部分がある。しかし、マツダ2の質感は高くこのクラスではトップレベルといえる。

そんなマツダ2は、インテリアカラーやボディカラーにこだわりをもつ。今までカラーに主眼を置いた多くの特別仕様車をリリース。色にこだわる顧客に高く評価されている。

今回用意された特別仕様車「White Comfort」は、「白」をテーマにした1台。「L Package」をベースとし、白本革とグランリュクス(スエード調人工皮革)、メランジ調クロス素材を組み合わせたシートを採用。異なる印象を持つ色や素材を組み合わせ、モダンで心地良いインテリア空間を演出した。

マツダ2特別仕様車 White Comfort

 

 

売れないはずの白内装で勝負に出た戦略とは?

この特別仕様車「White Comfort」は、国産コンパクトカークラスでは唯一となる白本革を基調とたモデル。なぜ、このクラスで白本革を使うモデルがマツダ2唯一になるのか? それは、多くの顧客が汚れを気にするからだ。

ベージュを含め、こうした明るいシート生地は、魅力的だが汚れが気になるため実用面を重視され敬遠されがち。そのため、一般的な車種では、売れないので用意されないケースが多い。

そんな売れない白本革仕様をなぜマツダは設定するのか? それは、マツダ2がニッチビジネス狙いがあると考えられる。マツダ2の2020年5月の販売台数は1,510台。対して、同じくモデル後期の日産ノートは3,470台。新型のトヨタ ヤリスは10,388台だ。すでに、これだけ大きな差が開いている。もはや、普通に売っていては勝負にならない状態。

むしろ、特別仕様車「White Comfort」ように、少数派の満足度を高めるモデルを確実に一定数売るといった手法の方が、値引きも抑制でき利益もアップする。また、こうした特別な仕様であれば、新たな顧客を開拓できるメリットもある。そうなれば、マツダのブランド力も向上する。

ただ、ニッチ戦略とはいえ、一定数売れなければ元も子もないので、「White Comfort」は挑戦的な特別仕様車といえる。

その他、新外板色としてポリメタルグレーメタリックを設定。白本革がもつ清涼感と合わさり、「White Comfort」が持つ、個性的な世界観をさらに際立たせている。

特別仕様車「White Comfort」の価格は、15S White Comfortで2,167,000円。ベース車の15S L Packageが2,090,000円。約18万円のアップとなる。特別装備や追加装備分を加味すると、お買い得な特別仕様車ではない。コンパクトカーであっても、上質さや白本革がもつ独特な世界観、普段使うモノこそ良いモノを使いたいというこだわり派を十分に満足させてくれる仕様といえるだろう。

マツダ2特別仕様車 White Comfort

 

マツダ2 特別仕様車 「White Comfort」価格

・15S White Comfort  2WD(FF) (6EC-AT) 2,167,000円 / 4WD  2,376,000円

・XD White Comfort  2WD(FF) (6EC-AT)  2,491,500円 /  4WD  2,700,500円

 

 

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