次期型レジェンドか? ホンダ最高級セダンは、ハイブリッド&AWD!【アキュラRLXコンセプト新車情報】ニューヨークショー出展車 [CORISM]

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【ホンダ】2012/04/07

次期NSXと同じAWDシステムを採用したハイブリッド車がアキュラRLXコンセプト

 ホンダは、2012年ニューヨークオートショーにて、アキュラのラグジュアリー・フラッグシップセダンのデザイン方向性を示すコンセプトモデル「RLXコンセプト」を世界初公開した。

ホンダのフラッグシップセダンと言えば、日本ではレジェンドということになり、このアキュラRLXコンセプトは、次期型レジェンドという見方ができる。このクラスの大型セダンは、トヨタのレクサスLS600hが、ただの高級車というだけでなくハイブリッドという付加価値を付け人気を得ている。

 また、同様にメルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズも同様にハイブリッドモデルを用意し、環境性能をアピールしている。国内限定モデルということだが、日産が4月末に国内のフラッグシップモデル、シーマを復活。フーガベースのハイブリッドシステムを搭載する。

 ホンダはこういった高級車クラスに、より高い付加価値を提供できるハイブリッドシステムを持っていない。そのため、高級車マーケットでの存在価値をアピールしにくいため、まさに、このアキュラRLXコンセプトは、ホンダの技術アピール・ブランド力といった面でも、早急にマーケットへリリースしたいモデルでもある。

 この新型アキュラRLXには、四輪駆動と前輪駆動の2タイプをラインアップする。それぞれの駆動方式に適したパワートレインを搭載することで、卓越したハンドリングと優れたコーナリング性能を実現。

四輪駆動モデルは、今年のデトロイトショーでデビューした「NSXコンセプト」のシステムを応用。このAWDシステムは、操る楽しさと燃費性能を両立した高効率・高出力のハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD(Super Handling All Wheel Drive)」に、フロントレイアウトの次世代3.5L直噴V6エンジンを搭載。モーター内蔵の7速のデュアル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせた仕様となる。

 このシステムでは、370馬力以上の出力と、ミッドサイズセダンと同等の1ガロンあたり平均30マイル(約12.7km/L)の燃費を達成する予定。

 前輪駆動モデルには、次世代3.5L直噴V6エンジンに6速ATを組み合わせ。アキュラ初となる電動アクチュエーターによる制御システム「Precision All Wheel Steer」を採用。後輪のトー角を、左右独立で制御することで、軽快なハンドリングと優れたコーナリング性能を実現。出力は、310馬力を予定。このクラスで、前輪駆動というのは世界的に見ても珍しく、多くのモデルが後輪駆動もしくはAWDを採用していることから、どんなテイストに仕上がるのか注目される。

デザインは、ラージクラスならではの快適で先進的な室内空間と、上品で洗練されたフォルムを目指した。市販モデルの「RLX」で初採用となる「ジュエルアイ(Jewel EyeTM)LEDヘッドライト」をアキュラブランドの新たなデザインモチーフとして取り入れた。世界的に、高級車のヘッドライトはLED化され、そこが各社デザインの見せ所となっている。このアキュラRXLコンセプトは、少々他のモデルに比べるとフェイスデザインが少々プレーンな印象。アクの強さでガンガンと押し出し感勝負になっているライバルに対して、おとなしい感じがするが、今後の市販モデルに向けてデザインがどう変化するのかにも期待が高まる。

この新型アキュラRXLコンセプトの市販モデルは、2013年初頭に全米で発売を予定。国内販売をするのかしないのか? レジェンドの名を継承するのかしないのか? 国内販売への動向にも注目したい。

アキュラRLXコンセプト

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(レポート:CORISM編集部

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