嗚呼、想い出の「西部警察」〜あのカーアクションをもう一度!〜 [CORISM]

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【エンタメ】2009/11/17

写真は「マシンRS(RS-1&RS-2)」のベースとなった日産 スカイライン RSターボ 2ドアハードトップ[1983]

幼少の刷り込みは・・・

車が好きになりだした、幼き日。
ミニカーや車に関するモノに興味を示し、
常に読んでいたのは大事な絵本・・・

・・・ではなく、自分の場合は
なぜか中古車情報の広告や雑誌「ホリデーオート」。

なんせ物心つく以前の話。
親に詳しく聞いてみると、どうやら車の写真がたくさん掲載されているから与えられていたようで。
もちろん、親だって狙ってやった事ではないでしょうが、おかげさまで随分と特殊な人間性が形成されてしまいましたよ。

いや、決して特殊な車性癖の言い訳なんかじゃありませんよ。

車に興味を持つからには、幼心にもやがては「動いている車」を見たくなってくるものです。しかし、行動範囲には限りがありますので、矛先は自宅のテレビへと向かいます。

幼いながらにも、映画の派手なカーチェイス・シーンには特に惹かれていたようで、よくテレビの前で反応していたそうです。
当時の淡ーい記憶の中、大人になってから「この映画のシーンだったんだ」と知り、軽いデジャブのような感覚を覚えます。

最近では規制や予算など様々な制限で、日本のドラマや映画に派手なカーアクション・シーンが少なくなり、非常に残念です。

カーアクションといえば西部警察

本物の神奈川県警 高速警ら隊仕様 日産 フェアレディZ 240ZG

こちらは正真正銘ホンモノの神奈川県警 高速警ら隊仕様「日産 フェアレディZ 240ZG」[日産自動車所蔵]

日本で派手なカーアクションといえば多くの人が真っ先にあげるのが
「西部警察」でしょう。
テレビ朝日系列で
パート1が’79年10月〜’82年4月
パート2が’82年5月〜’83年3月
パート3が’83年4月〜’84年10月まで放映されました。

直接ストーリーの繋がりはないものの、それ以前に制作されていた「大都会」(パート1〜3まで)のころから、すでにカーチェイス・シーンがたくさんありました。

「西部警察」の影響は大きく、熱狂的なファンが多く存在します。
今でもマシンX(というかスカイライン)に「トラウマ」に近いものを残している方も多いはず!?

近年、その熱い想い出を知ってかしら知らずか、西部警察が特番として復活を遂げました。(ホントは映画のはずが、まぁアノ事件で・・・)

TVのレギュラー放映当時のスポンサーが日産自動車であったことから、最新作にも日産のスポンサー、日産車出演のオンパレードを期待し、色めきたった方も多ことでしょう。
しかしフタを開けてみると、当時から見ていた人にとって、色々な意味で期待を裏切る残念な作品でした。

純真な視聴者に日産とスカイラインを刷り込む

日産 スカイラインターボ 2000GT-ES 2ドアハードトップ[1980]

西部警察の特殊車両第一弾「マシンX」のベース車両、日産 スカイラインターボ 2000GT-ES 2ドアハードトップ[1980]

西部警察といえば、真っ先に思い浮かぶのがマシーンX(スカイライン・ジャパン)にスーパーZ(S130Z)。
その他にも、マシーンRS(DR30型スカイライン)、サファリ(Y60型)、ガゼール(S110型)、セドリック・グロリア(230型からY30型まで)。
また、劇中の鳩村 英次(ハト)こと俳優・舘ひろしがスズキ カルタスのイメージキャラクターであったためか、スズキのバイク「刀」も登場。

現実味のないスーパーカーなんかと違って、自分たちの生活の中で慣れ親しんでいる車たちが正義の味方を演じ、凶悪犯を追い詰めるのですから、さぞかし車好きも熱中しやすかったことでしょう。

人気の上昇に伴って、玩具メーカーからもミニカー、ラジコン、プラモデル、エアーガン、ボードゲーム、携帯ゲーム機などなど、様々な商品もぞくぞく登場。
結果的には、大人から子供まで幅広く受け入れられた作品だったのではないでしょうか?

ああ影の主役たちよ

写真は日産 グロリア 4ドアセダン カスタムデラックス[1972]

写真は日産 グロリア 4ドアセダン カスタムデラックス[1972]

さて、そんな身近でカッコイイ車たちが大活躍する物語であっても、劇中でクラッシュするスタントシーンの車には、さすがに当時のタクシー払い下げ車や下取りの廃車を利用。
不要な車が数多く犠牲に。合掌。

また、当時それほど年数が経過していない(当時から見た先代・先々代モデルの)車であっても、不人気車種で在庫が大量にあったのでしょうか、ブルーバードUやのショートノーズ(4気筒モデル)のスカイラインもよくスタント役に登場していました。

メーカーの後ろ盾がある人気番組ということもあってか、時にはまだまだ価値のある外車(マーキュリークーガーやフォードトリノなど)ですらクラッシュシーンに使用されていました。
今となっては非常にもったいない話です。

ぎ装にお金のかかった(というか当時販売の主力となる)最新モデルであるスーパーZやマシーンRSなどは、激しく大破するようなアクションに絡むことが無かったのですが、数々の特殊装備を駆使し、犯人を追い詰めるシーンだけでも、ワクワクドキドキ。

本気にコダワった良い作品

それ以外にも、他の刑事ドラマにはなかったコダワリズム・ポイントとしては、覆面パトカー役で使用されていた車は、最初から最後まで黒のボディーカラーで統一していたことも特徴的です。

その後、物語が進行していく中で、劇中のスタント役に使っていた車(セドリック・グロリアetc)たちが残り少なくなったのかなくなってきたためか、はたまた地方ロケだったのでスタント用の車の手配に誤りがあったのか、なんと「つり目でシャコタン・ヤンチャ仕様」のケンメリ・スカイラインを無理やり覆面パトカー役に使用していたこともありました。

まあ、それはそれでアリ。実に面白かった。

今思い返してみれば、何度クラッシュしても同じナンバーの車であったり、クラッシュシーンとそれまでの運転シーンでまったく違う車種に差し替えられていたり、奇妙で稚拙なシーンがいくつもあります。

しかし自動車メーカーがスポンサーとはいえ、さすがに販売の主力となる現行車種をクラッシュさせる訳にはいきません。
結果的には、制約条件がある中で演出に試行錯誤した努力が伺える、良い作品に仕上がっていたとは思います。
劇中に漂う当時の「あの雰囲気」。十分に楽しめました。

えー、自分は違うつもりなんですが。

当時の出演車にあこがれ、その年代の日産車に乗っている方、かなりおられますね。
自分もその時代の日産車に好んで乗っていいるためか、旧車のイベントでは実に「熱い」方々によく出会います。

自分の場合、別に西部警察の影響という訳ではありません。
しかし「影響」を否定すると説明が長くなってメンドクサイので、同調することにしています。

そりゃ多かれ少なかれ影響は受けているかもしれませんが・・・

しっかし、どんどん時代に取り残されているなぁ。

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(レポート:ダーワ教授

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