【ボルボ 新型 S60 新車試乗評価】元祖4ドアスポーツクーペが最先端の安全装備を引っさげデビュー [CORISM]

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【ボルボ】2011/02/26

10年ぶりのフルモデルチェンジ

ボルボ S60 T6 R-DESIGN 外観 エクステリア 画像
 「ボルボS60」が発表されたと聞いて、もはや懐かしいとさえ思った。それもそのはず、先代のボルボS60は、10年も前に発表されていたのだから。そんな長い年月を経て再会を果したボルボS60は、先代の面影をあまり感じさせないスタイルに生まれ変わっていた。しかし、4ドアセダンでありながら、まるでクーペのようなシルエットをもつ基本コンセプトは健在だ。最近では「メルセデス・ベンツ CLS」や「VW パサートCC」などにも通じる4ドアスポーツクーペの原点ともいえるデザインだと評価していい。
 そして、今回の最大の特徴が「S60 DRIVe(ドライブ・イー)」と呼ばれるグレード。全世界的ブームである小排気量+ターボの組み合わせたエンジンを搭載。1.6リッター直噴ターボエンジンは、180馬力のパワーと240Nmのトルクを発生し前輪を駆動する。同じ1.6リッターターボエンジンを搭載するシトロエンC5などに比べると、スペック上は24馬力もパワフルだ。10・15モード燃費は、12.6km/l。ボルボ初となるエコカー減税対象車だが、競合に比べてそれほど低燃費というほどではない。だが、エコカー減税により購入しやすくなったのは事実だ。
 このS60ドライブ・イー以外には、横置きの6気筒DOHCターボが用意され304馬力&440Nmをアウトプットする。このユニットは「T6」と「T6R-DESIGN」に搭載され、電子制御AWD化されている。
VOLVO S60 DRIVe(ボルボ S60 ドライブ・イー) 外観 画像
ボルボ S60 ドライブ・イー リアビュー 画像
ボルボ S60 ドライブ・イー フロントシート 画像


ボルボ S60 ルーフライン 画像
ボルボ S60 日本仕様のドアミラー ドアノブ 画像
ボルボ S60 ヘッドランプ 画像

エコな直噴1.6リッターターボ+ツインクラッチの「DRIVe(ドライブ・イー)」に注目!

ボルボ S60 ドライブ・イー エクステリア 画像

VOLVO S60 DRIVe(ボルボ S60 ドライブ・イー) エンブレム 画像
 さて、注目のボルボS60ドライブ・イーに乗る。1600回転という低回転から最大トルクを発生するので、エンジンの回転数を上げなくてもグイグイと車速を伸ばしていく。静粛性も優れている。それゆえに、直噴化されたガラガラというエンジンノイズが多少気になる程度。
 組み合わされるツインクラッチタイプの6速ギアトロニック付きパワーシフト・トランスミッションは、従来のATに比べ約8%の燃費向上に貢献した。気になるシフトフィールも、多少低速でのストップ&ゴーを繰り返すとギクシャクする感があったものの、通常の走行ではスムースだった。
 燃費についても、郊外路で走行している限りはモード燃費に限りなく近付く。しかし、細かい点でまだまだ改善の余地があるように思えた。まず、アイドリングの回転数が高い。試乗車は7〜800回転でアイドリングしていた。最近の国産車などは、約5〜600回転に設定されていて、わずかなガソリンさえセーブしようという対策が施されている。アイドリングストップ機能がないならば、尚更こだわる必要があるし、トルクがあるエンジンなのだから、もう少しギア比を上げるなどすれば、さらに燃費向上ができると感じた。
ボルボ S60 ドライブ・イー 1.6リッター直噴ターボエンジン 画像
ボルボ S60 ドライブ・イー ツインクラッチタイプの6速ギアトロニック付きパワーシフト・トランスミッション 画像
ボルボ S60 ドライブ・イー インパネ インテリア 画像


ボルボ S60 ドライブ・イー リアシート 画像
ボルボ S60 ドライブ・イー ホイール 画像
ボルボ S60 ドライブ・イー インテリア 画像

3リッターターボの「T6」はとにかくパワフル!

ボルボ S60 T6 R-DESIGN 走り リアビュー 画像

VOLVO S60 T6 R-DESIGN(ボルボ S60 T6 R-DESIGN) エンブレム 画像
 3リッターターボエンジンが搭載された「T6」&「T6 R-DESIGN」は、とにかくパワフル。足回りは、ドライブ・イー、T6、T6R-DESIGNという順にハードになる。しかし、思っていたよりハードな印象は薄く、どのグレードもそれほど身構えなくても大丈夫。セダンらしい、コンフォートさは失ってはいない。基本的にオススメは1.6直噴ターボの「ドライブ・イー」だが、速くて美しいセダンに乗りたいのなら、T6R-DESIGNもありだろう。エアロパーツで精悍さがプラスされているのがポイントだ。実際に買う場合は、リセールバリューを考えるとT6よりT6 R-DESIGNがオススメ。スポーティなグレードの方が、中古車になると人気が高いという傾向にあるからだと評価できる。
ボルボ S60 T6 R-DESIGN リアシート インテリア 画像
ボルボ S60 T6 R-DESIGN フロントシート インテリア 画像
ボルボ S60 T6 R-DESIGN インテリア インパネ 画像


ボルボ S60 T6 R-DESIGN トランク 画像
ボルボ S60 T6 R-DESIGN 横置き6気筒DOHCターボエンジン 画像
ボルボ S60 T6 R-DESIGN ホイール 画像

ぶつからない技術「シティ・セーフティ」なら、人も自分も傷付かない!?

ボルボ S60 T6 走り 画像
 さて、S60全グレードの中で、一番の売れ筋になると予想されているのがドライブ・イーで、オススメしたいのもこのグレード。価格も375万円とライバルより比較的安く見えるが、ナビがオプションとなっている。同じような装備設定で比べても、実際、若干程度安いだけなので、価格で選ぶクルマではない。
 ライバルと比べボルボS60を選ぶポイントは、やはり安全思想。低速走行時に追突を防止するシティ・セーフティが標準装備されているのは、ボルボS60だけである。また、オプションとはいえ、レーダとデジタルカメラが時速35km以下で人と判断した場合に、停止または減速させるヒューマンセーフティも選べる(T6R-DESIGNには標準装備)。自分だけが走る楽しさを味わうのもいいが、他人を傷つけない(傷つけると自分も後々大変)という装備に対して、どういう評価をするかがボルボS60を選ぶ理由になるだろう。
ボルボ S60
ボルボ S60
ボルボ S60

ボルボ S60 シティ・セーフティ 実演 画像

代表グレード ボルボ S60 DRIVe(ドライブ・イー)[FF]
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4630x1845x1480mm
車両重量[kg] 1540kg
総排気量[cc] 1595cc
最高出力[ps(kw)/rpm] 180ps(132kW)/5700rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 24.5kg-m(240N・m)/1600-5000rpm
トランスミッション ギアトロニック(湿式デュアルクラッチ パワーシフト・トランスミッション[電子制御6速AT])
10・15モード燃費[km/L] 12.6km/L
定員[人] 5人
消費税込価格[万円] 375.0万円
発売日 2011/03/05
レポート 大岡 智彦(CORISM編集部)
写真 CORISM編集部

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(レポート:大岡 智彦

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