
TRD トヨタ カローラ アクシオGT新車情報の目次
<お勧め記事>
■ターボで武装したコンプリートカー
トヨタカローラのスポーツバージョンといえば、ハチロク(AE86)などに代表される、レビンだろう。大衆車のカローラのコンポーネンツを使用したコンパクトなボディは軽量で、まさにライトウエイト。さらによく回るエンジンと組み合わされ、キビキビとした走りが身上で、若者はこぞって乗っていたし、WRCを含めたラリーやレースでも活躍したものだ。あのドリキン土屋圭市を世に出したのもハチロクだったし。確かに純粋なスポーツカーと比べると、実用車の面影が残っている部分もあったけど、それがまたよかったし、通なところでもあった。まぁ、その後、FF化やスポーツカー不振などの波に飲まれて、ピュアスポーツともども消えてしまったのはご存じの通りで、正直さみしい……。
そこに来て、カローラ アクシオGT TRDターボの登場だ。妙に長い車名だが、要はカローラのセダンであるアクシオをベースにTRDがターボを搭載したという、スポーツモデル。その手法はまさに往年のレビンが採ったのと同じで、ターボを組み合わせているのは現代版だからといったところか。妙にやる気にさせられる存在ではないか。
ちなみにこれに合わせてワンメイクレース(N2クラス)の開催も決定。さらにスーパーGT300にカローラ アクシオapr GT(スタイルはかなり大胆)として参戦もするというから、まさに往年のカローラ レビンのイメージと重なるといっていいだろう。
そこに来て、カローラ アクシオGT TRDターボの登場だ。妙に長い車名だが、要はカローラのセダンであるアクシオをベースにTRDがターボを搭載したという、スポーツモデル。その手法はまさに往年のレビンが採ったのと同じで、ターボを組み合わせているのは現代版だからといったところか。妙にやる気にさせられる存在ではないか。
ちなみにこれに合わせてワンメイクレース(N2クラス)の開催も決定。さらにスーパーGT300にカローラ アクシオapr GT(スタイルはかなり大胆)として参戦もするというから、まさに往年のカローラ レビンのイメージと重なるといっていいだろう。
■さりげないカスタマイズが好印象!
実車を目の前にすると、エアロが装着され、ホイールも17インチになっていて、"ちょっといじったカローラ感"は十分である。ボディカラーが白ということもあってか、あくまでもちょっとだけで、コテコテじゃないのが良い評価なのだ。
いよいよ、興味津々の走りだが、ターボを追加することで、なんと40馬力もアップ。1.5リッターで150馬力なので、リッター100馬力を達成していることになり、期待は自然と高まる。といいつつも、そのフィーリングはじつは滑らか。低回転からしっかりと力が出て、ターボラグというものは一切なし。高回転までもキッチリと回るものの、鋭いというよりもモリモリといったほうがよく、いわゆるドッカンターボを期待するとダメ。ギア比もノーマルのままで、クロスレシオなんていうこともない。その点はフツー。たとえるなら、2リッターぐらいに排気量アップした感じで、乗りやすく、扱いやすい。あくまでもホットライトウエイトというよりも、大人でも楽しめる味付けだ。足回りも同様で、懐が深く、乗り心地はいいので、我慢する必要はまったくなしである。
ただし、デフにオプションの機械式LSD(これ自体懐かしい……)が入っているうえに、雨で路面が濡れていたこともあり、交差点での右折発進などではホイールが空転したのはじゃじゃ馬な部分。こういったフィーリングに違和感を感じるようなら、装着しなくてもいいわけだけとはいえ、それをいなして乗りこなすのもまた楽しく、コーナーで踏んでいけるようになるので、余裕があれば装着したいパーツではある。
いよいよ、興味津々の走りだが、ターボを追加することで、なんと40馬力もアップ。1.5リッターで150馬力なので、リッター100馬力を達成していることになり、期待は自然と高まる。といいつつも、そのフィーリングはじつは滑らか。低回転からしっかりと力が出て、ターボラグというものは一切なし。高回転までもキッチリと回るものの、鋭いというよりもモリモリといったほうがよく、いわゆるドッカンターボを期待するとダメ。ギア比もノーマルのままで、クロスレシオなんていうこともない。その点はフツー。たとえるなら、2リッターぐらいに排気量アップした感じで、乗りやすく、扱いやすい。あくまでもホットライトウエイトというよりも、大人でも楽しめる味付けだ。足回りも同様で、懐が深く、乗り心地はいいので、我慢する必要はまったくなしである。
ただし、デフにオプションの機械式LSD(これ自体懐かしい……)が入っているうえに、雨で路面が濡れていたこともあり、交差点での右折発進などではホイールが空転したのはじゃじゃ馬な部分。こういったフィーリングに違和感を感じるようなら、装着しなくてもいいわけだけとはいえ、それをいなして乗りこなすのもまた楽しく、コーナーで踏んでいけるようになるので、余裕があれば装着したいパーツではある。
ディーラーオプションとなるのが、ハイレスポンスマフラー。アクセルに対してダイレクトに吹けつつも、音は控えめで、品はよく、気を使うこともない。
トヨタ直系のTRDならではの仕事がこちら。タービンとインタークーラーを追加し、パイプがエンジン上部を貫いているのだが、取り回しはあくまでも純正然としている。
ベースとなるカローラ アクシオには5MTの設定があるため、ミッションなどはそのまま使用される。ギア比は燃費重視のようだが、致し方ないか。シフトノブは専用品。
■今や貴重な「羊の皮を被った狼」
気になる価格については担当者が「250万円は切りたかった」と熱く語るように、249万5000円(北海道は251万6000円)とバーゲンプライスを実現。またエアロと足回りをセットにした「GT TRD パッケージ」も別途3つ用意され、スタイルだけを楽しむことができる。こちらはセダンだけでなく、ワゴンのフィールダーにも装着が可能だ。
販売状況に関してはフタを開けてみたら20歳代の購入割合も多く、「当初は40歳オーバーがほとんどでは?」と予想していたそうだが、いい意味でアッサリと裏切られた格好に。面白いモノを出せば若者もクルマを買うということまで実証してくれたのもカローラ アクシオGT登場の大きな収穫。アナタも今や貴重な「羊の皮を被った狼」感を感じてみてほしい。
販売状況に関してはフタを開けてみたら20歳代の購入割合も多く、「当初は40歳オーバーがほとんどでは?」と予想していたそうだが、いい意味でアッサリと裏切られた格好に。面白いモノを出せば若者もクルマを買うということまで実証してくれたのもカローラ アクシオGT登場の大きな収穫。アナタも今や貴重な「羊の皮を被った狼」感を感じてみてほしい。
本皮巻き3本スポークステアリングやタコメーター、グレーの内装色が特別装備となる。全体としては実用車っぽいけど、自分でいじっていけばいいだろう。
コーナーをグイグイと曲がり、キビキビとクリアしていくというよりも、全域でストレスなく出るパワーを武器に直線を豪快に加速し続け、巡航するといったほうがお似合い。
ブレーキはじつはひとまわり大きなサイズが装着されていることもあり、効き自体に文句はなし。もう少しカッチリとしたフィーリングだともっといいのだが……。
代表グレード | TRD トヨタ カローラ アクシオGT |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4435×1695×1430mm |
車両重量[kg] | 1160kg |
総排気量[cc] | 1496cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 150ps(110kw)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 20.0kg-m(196N・m)/4800rpm |
ミッション | 5速MT |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 249.5万円 |
発売日 | 2008/10/28 |
レポート | 近藤暁史 |
写真 | 近藤暁史 |
(レポート:近藤暁史)
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