
C3が「ビジオドライブ」コンセプトのもと復活

シトロエンのラインナップから一時姿を消していたC3が改めて2代目モデルを復活させた。ビジオドライブという新しいコンセプトに基づいて作られたが、全長が4mを切るコンパクトな5ドアハッチバック車という基本的な性格は変わらない。
ビジオドライブというのはビジョンとドライブを合わせた造語で、これまでにないような圧倒的な広さのある視界と、快適な走りを組み合わせることで、新しいドライビングプレジャーを提案している。その象徴となるのがゼニスと呼ぶ大きなガラス面積を持つフロントウインドーだ。
運転席と助手席の頭上にまで広がるゼニスはサンバイザーを下ろした状態だと28度の視界だが、これを上げると上下方向の視界が実に108度にまで広がる。圧倒的な視界による開放感の大きさは、ほかのどのクルマにもないものと評価していい。
ハッチバックボディのデザインは、従来のC3ほど丸くはないが、全体に丸みを帯びた張りのある面で構成されるラウンドフォルムが印象的。女性にも男性にも受け入れられるデザインだ。
ヘッドライトやフロントグリルはコンパクトとしてはかなり大きめのサイズに作られていて、独特の存在感を表現している。同時にダブルシェブロンのエンブレムがこのC3から新しくなり、新鮮さを表現している。
ビジオドライブというのはビジョンとドライブを合わせた造語で、これまでにないような圧倒的な広さのある視界と、快適な走りを組み合わせることで、新しいドライビングプレジャーを提案している。その象徴となるのがゼニスと呼ぶ大きなガラス面積を持つフロントウインドーだ。
運転席と助手席の頭上にまで広がるゼニスはサンバイザーを下ろした状態だと28度の視界だが、これを上げると上下方向の視界が実に108度にまで広がる。圧倒的な視界による開放感の大きさは、ほかのどのクルマにもないものと評価していい。
ハッチバックボディのデザインは、従来のC3ほど丸くはないが、全体に丸みを帯びた張りのある面で構成されるラウンドフォルムが印象的。女性にも男性にも受け入れられるデザインだ。
ヘッドライトやフロントグリルはコンパクトとしてはかなり大きめのサイズに作られていて、独特の存在感を表現している。同時にダブルシェブロンのエンブレムがこのC3から新しくなり、新鮮さを表現している。



とにかく圧倒的な視界の広さ

C3の運転席に座ってスライド式のサンバイザーを上げた状態にすると、この視界の広さはまさに圧倒的といえるもの。何しろ運転席の真上というか、乗車位置によってはドライバーより後ろにまでフロントガラスが広がっているのだから、空がとても広く見える。
ウインドウガラスの真上の部分には、スーパーティンテッドガラスが採用されていて、直射日光を和らげて快適性が保たれる。通常のティンテッドガラスと比較しても、熱の伝達率は5分の1以下、紫外線の透過率は12分の1以下という。
全長を抑えたコンパクトなボディながら、全幅は1730mmを確保しているほか、全高も1530mmとやや高め。これによって手頃なサイズのボディの中に十分な広さの室内空間を作っている。高めの全高によって後席に座っても窮屈さ感じることがない。
また全席に3点式シートベルトとへッドレストレイントが装備されているが、横滑り防止装置のESPは上級グレードのエクスクルーシブのみに標準で、ベースグレードには装備されない。
インテリア回りのデザインはコンパクトらしいシンプルな仕上がりだが、エクスクルーシブには本革巻きステアリングホイールやチタンシルバーに塗装されたダッシュボード、アンビエントランプなどが装備される。
オートエアコン、オートライト、自動防眩式ルームミラー、バックソナーなども含めて考えると、ベースグレードよりもエクスクルーシブのほうが魅力的なグレードとなると評価したい。
ウインドウガラスの真上の部分には、スーパーティンテッドガラスが採用されていて、直射日光を和らげて快適性が保たれる。通常のティンテッドガラスと比較しても、熱の伝達率は5分の1以下、紫外線の透過率は12分の1以下という。
全長を抑えたコンパクトなボディながら、全幅は1730mmを確保しているほか、全高も1530mmとやや高め。これによって手頃なサイズのボディの中に十分な広さの室内空間を作っている。高めの全高によって後席に座っても窮屈さ感じることがない。
また全席に3点式シートベルトとへッドレストレイントが装備されているが、横滑り防止装置のESPは上級グレードのエクスクルーシブのみに標準で、ベースグレードには装備されない。
インテリア回りのデザインはコンパクトらしいシンプルな仕上がりだが、エクスクルーシブには本革巻きステアリングホイールやチタンシルバーに塗装されたダッシュボード、アンビエントランプなどが装備される。
オートエアコン、オートライト、自動防眩式ルームミラー、バックソナーなども含めて考えると、ベースグレードよりもエクスクルーシブのほうが魅力的なグレードとなると評価したい。
「ゼニス」フロントウインドーは、驚くほどの開放感を味わえる。常のティンテッドガラスと比較して、熱の伝達率は5分の1以下、紫外線の透過率は12分の1以下のスーパーティンテッドガラスを採用する。このため、夏場でも思ったほど熱くなることはない。



室内空間は十分な広さが確保され、小物の収納スペースも豊富に用意されている。リヤシートは足元、頭上の空間にも十分な余裕があり、窮屈な印象は皆無だ。






ラゲッジは開口部も広く、十分な容量が確保されている。リヤシートの収納も簡単で、使い勝手はとてもいい。
余裕のある実力に入念な騒音対策

搭載エンジンはプジョー・シトロエングループがBMWと共同開発した1.6リッターの自然吸気DOHCのみの設定。プジョー207には1.4リッターエンジンが搭載されていたり、あるいはターボ仕様のエンジンが搭載されていた時期もあったが、今回のC3では1機種に絞られている。
動力性能は120ps(88kW)/16.3kg-m(160N・m)の実力で、このクラスのエンジンとしてはまずまずのもの。マニュアルモード付きの4速ATと組み合わされている。
エンジンは吹き上がりの滑らかさや低速域でのトルク感など、実用エンジンとしての魅力は文句のないレベル。C3のボディに対しては余裕のある実力といっても良いと評価なのだ。
ただ、4速ATというのがいかにも古い印象を与える。ミニのATは6速だし、ポロには7速のDSGが組み合わされているから、どうしても印象的に弱い。ただ、街中では4速ATでもそう不満を感じることはない。余分な変速をしてビジーな感じになることがないし、3速ギアのカバー領域が広いから、扱いやすさという点で良くできている。
C3では入念な騒音対策が施されたということで、タウンモード時の室内空間はかなり静か。特にエンジンの透過音がほとんどないのが良い。高速クルージングでは騒音レベルがやや高くなるが、これはほとんどがロードノイズで、エンジン音はその陰に隠れてほとんど聞こえない。
足回りはシトロエンならではの柔らかな乗り味だ。少々荒れた路面やマンホールのふたなど、条件の悪いシーンでも快適性が損なわれることはない。
動力性能は120ps(88kW)/16.3kg-m(160N・m)の実力で、このクラスのエンジンとしてはまずまずのもの。マニュアルモード付きの4速ATと組み合わされている。
エンジンは吹き上がりの滑らかさや低速域でのトルク感など、実用エンジンとしての魅力は文句のないレベル。C3のボディに対しては余裕のある実力といっても良いと評価なのだ。
ただ、4速ATというのがいかにも古い印象を与える。ミニのATは6速だし、ポロには7速のDSGが組み合わされているから、どうしても印象的に弱い。ただ、街中では4速ATでもそう不満を感じることはない。余分な変速をしてビジーな感じになることがないし、3速ギアのカバー領域が広いから、扱いやすさという点で良くできている。
C3では入念な騒音対策が施されたということで、タウンモード時の室内空間はかなり静か。特にエンジンの透過音がほとんどないのが良い。高速クルージングでは騒音レベルがやや高くなるが、これはほとんどがロードノイズで、エンジン音はその陰に隠れてほとんど聞こえない。
足回りはシトロエンならではの柔らかな乗り味だ。少々荒れた路面やマンホールのふたなど、条件の悪いシーンでも快適性が損なわれることはない。



1.6リッターエンジンは低速域でも余裕のある動力性能を発揮する。ただ、ミッションが4速ATというのはやや物足りなさを感じてしまう部分だ。

代表グレード | シトロエン C3 |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3955×1730×1530mm |
車両重量[kg] | 1190kg |
総排気量[cc] | 1598cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 120ps(88kW)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 16.3kg-m(160N・m)/4250rpm |
ミッション | 4速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 12.3km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 209.0万円 |
発売日 | 2010/5/6 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 近藤暁史 |
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(レポート:松下 宏)
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