2016年1月21日発表!スズキ イグニス(IGNIS)新車情報・購入ガイド マイルドハイブリッドを搭載した新型イグニスの燃費は28.8㎞/L! 価格は1,382,400円から!東京モーターショー出展車
やや背高の実用性が高いコンパクトクロスオーバーがスズキ イグニスだ!
スズキ は、コンパクトクロスオーバー車 となる新型スズキ イグニス(IGNIS) の発売を開始した。
スズキ イグニスは、2015年の東京モーターショー に出展されていたモデル。すでに、発売が前提となっていた。また、アルト やハスラー のように、ユニークなデザインが施されていたこともあり、瞬く間に話題となった。話題のモデルが、ついに発売されたことになる。
新型スズキ イグニス(IGNIS)のボディサイズは、全長3,700×全幅1,660×全高1,595mm。全長はソリオ クラス。スイフト の全長が3,850㎜なので、スイフトよりやや小さい。ただし、SUVとのクロスオーバー車ということもあり、全高は1,595㎜とやや高い。
デザインコンセプトは、「シンプルアイコニック、シンプルスタンダード」。アルト同様に眼鏡のような独特のフェイスメイクなどが施されている。SUVとのクロスオーバーという新型イグニスだが、いかにもSUV的な力強いルックスという訳ではない。不変的なコンパクトカーのシルエットに、SUVテイストをわずかにプラスした程度で、見方を変えればやや背の高いコンパクトカーともいえるだろう。
こうしたやや背高のデザインとなったことで、前席ヒップポイントを615mmと高めに設定。アイポイントが高くなるため見晴らしも良く、さらに腰の上下動が少ないため乗り降りのしやすさにも貢献している。やや、もぐり込むようにシートに座らなくてはならないコンパクトカーに対して、新型イグニスは腰の高さをあまり変えることなく乗車できるので、高齢者にとっても乗り降りしやすいクルマといえる。クロスオーバー車としたかったというよりは、こうした使い勝手の良さを求めるとクロスオーバー車になったようにも感じ取れる部分でもある。
クロスオーバー車としたことでで、最低地上高は180mmとなる。この数値はクロスオーバー車としては、十分といえるもの。すべてのグレードに4WDの設定があることからも分かる通り、積雪地域で4WD 機能が必要な顧客にも対応している。
インテリアは、基本的にシンプルにまとめられている。色で遊び心を表現しており、センターコンソールの前部とインサイドドアグリップ部分に、アクティブな印象のオレンジやメカニカルな印象のチタンカラーの高輝度塗装を車体色に合わせて採用している。
コンパクトカーとはいえ、荷室の使い勝手は重要。リヤシートは、左右独立スライド&リクライニング機構を採用。荷室側からも操作でき、使い勝手は良好。トランク容量は258L。リヤシートを倒すと415Lのスペースが出現する。リヤシートを通常状態にした場合に、9.5インチのキャディーバッグが斜めに1本積載できるスペースがあり、小さいながら十分な実用性を確保している。
全車、マイルドハイブリッド機能を搭載し28.8㎞/Lという低燃費を実現! さらに、オプションだが歩行者検知式自動ブレーキなども用意!
新型スズキ イグニスに搭載されたエンジンは、ソリオなどにも搭載されているK12C型デュアルジェット エンジン。このエンジンに、ISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッド を全グレードに搭載した。マイルドハイブリッドなので、モーターのみのEV走行はできない。減速時のエネルギー回生やアイドリングストップ後のエンジン再始動をISGが行い燃料消費を抑制。さらに、最長30秒間のモーターアシストによってエンジンの負担を軽減し、燃費向上を実現している。このISGを使うことで、アイドリングストップからのエンジン再始動が非常に静かで振動が少ない。そのレベルは、まるで高級車並み。信号の度に何度も繰り返される再始動だけに、静かで振動が少ないのは大きなメリット。カリカリと言わせて再始動する他のコンパクトカーと比べると、良いクルマに乗っている、そんな雰囲気になる。
新型スズキ イグニスは、スズキの軽量化技術により、かなり軽量化されている。ハイブリッドのMZ(FF)で880㎏と、スーパーハイト系 の軽自動車 並み。マイルドハイブリッド機能の効果もあり、最も燃費の良いグレードで28.8㎞/Lとなっている。同じ1.2Lの三菱ミラージュ が25.4㎞/Lなので、マイルドハイブリッド機能の効果が良く分かる。
新型イグニスはクロスオーバー車であることもあり、4WD機能にはエンジンブレーキでは減速できないほどの急な下り坂などで、ブレーキペダルを踏まなくても自動的に車速を約7km/hにコントロールする機能ヒルディセントコントロールを用意。さらに、雪道やぬかるみなどの滑りやすい路面での発進時に、エンジントルクやブレーキが効果的に作動するように制御させることでスムーズな発進をサポートするグリップコントロールもあり、一定の走破性を担保している。
驚きだったのは、安全性能。ソリオハイブリッドには標準装備されていたサイドエアバッグが、オプション設定となっている。セーフティパッケージ装着車のみに標準装備となり、ソリオにはないカーテンエアバッグが装備できる。新型イグニスのセーフティパッケージは、歩行者検知式の自動ブレーキ(デュアルカメラブレーキサポート)に誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、エマージェンシーストップシグナルが装備される。このオプションは97,200円で用意されている。それほど高価なオプションではないので、全車標準装備化が望まれる。このクラスでは、歩行者検知式自動ブレーキは、まだ少ないので価値ある安全装備だ。
オススメは最上級グレードのイグニスMZ。しかし、価格はやや高価
新型スズキ イグニスの選び方。全車がマイルドハイブリッド機能付きなので、全グレードともパワーユニットの違いは無く、装備による違いによるもの。グレード構成は、上からMZ、MX、MGの順となる。MGは、もはやレンタカーか営業車ともいえるくらいのシンプルな装備なので、なかなか選びにくい。そのため、イグニスはMZかMXのどちらかを選ぶことになる。
新型イグニスMZ(1,641,600円)とMXの価格差は約14万円。装備差はLEDヘッドランプ類、オートライト、クルーズコントロール、本革ステアリング類、パドルシフト、ラゲッジシェルフ、IRカット機能付きフロントガラス、プレミアムUV&IRカットガラスといったところ。今時軽自動車でも標準装備化が進んでいるオートライトまで最上級グレードにならないと装備されないなど、中間グレードのMXでもやや寂しい内容の装備となっている。夏場の暑さを考えるとIRカットガラスは欲しいし、イグニスの目力をアピールしたいのならLEDヘッドランプ類も欲しくなる。そうなると、やはりやや高価になるがお勧め最上級グレードのMZということになる。
そして、忘れてはいけないオプションであるセーフティパッケージ(97,200円)を選択。イグニスMZの価格は1,641,600円なので、車両価格は約174万円となる。さらに、全方位モニター付メモリーナビゲーション142,560円をプラスすると約188万円になる。4WDになると200万円を超えるコンパクトカーとなり、決して安いクルマではない。
スズキ イグニス(IGNIS)価格
・イグニスHYBRID MX 2WD 1,501,200円/4WD 1,638,360円
・イグニスHYBRID MZ 2WD 1,641,600円/4WD 1,778,760円
スズキ イグニス(IGNIS)燃費、スペックなど
代表グレード | スズキ イグニス ハイブリッドMZ(2WD) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3,700×1,660×1,595mm |
ホイールベース[mm] | 2,435mm |
トレッド前/後[mm] | 1,460/1,470mm |
車両重量[kg] | 880kg |
総排気量[cc] | 1,242cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 67(91PS)/6,000 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 118(12.0kg・m)/4,400 |
JC08モード燃費[km/l] | 28.0㎞/L |
ミッション | CVT |
タイヤサイズ | 175/60R16 |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 1,641,600 |
レポート | 編集部 |
写真 | スズキ/編集部 |
2016年1月21日発表! まさかの燃費30.0㎞/Lオーバー?
スズキ イグニスが2016年1月21日に発表される。スズキ イグニスは、クロスオーバータイプのコンパクトカー。シンプルながらも、目力の強さなど存在感があるデザインが魅力だ。
そんなスズキ イグニスは、どうやらソリオをベースとしているようだ。イグニスには、ソリオと同じとみられる1.2Lマイルドハイブリッド機能を搭載したパワーユニットが搭載されている。
気になるスズキ イグニスの燃費だが、どうやら限りなく30.0㎞/Lに近い数値となりそうだ。1.2Lマイルドハイブリッド機能を搭載したソリオの燃費は、最も燃費の良いグレードで27.8㎞/Lを達成している。ソリオは、両側スライドドアが装備されているので、ヒンジ式ドアのモデルより重い。同じパワーユニットで、車重が軽くなれば、燃費性能はアップする。そう考えると、スズキ イグニスの燃費は27.8㎞/Lを上回ることは確実だろう。そうなると、スズキ イグニスの燃費は30.0㎞/Lという大台に限りなく近付くことになる。
この30.0㎞/Lという燃費値は、もはやストロングハイブリッド車並み。もちろん、マイルドハイブリッド機能によるものも大きいが、スズキの軽量化技術に軽い車重も燃費に大きく貢献している。ソリオの車重が950㎏なので、スズキ イグニスの車重は900㎏前後と予想できる。
そして、気になるスズキ イグニスの価格。ソリオの価格が約170万円から。ソリオは、両側スライドドアを持つので、価格は高めだ。イグニスは、ヒンジドアなのでソリオと比較すると、価格はやや安めになる。また、スイフトの価格も加味すると、スズキ イグニスのマイルドハイブリッド機能装着車の価格は150万円前後からと予想した。
アルトの兄貴分!?小型車登録の目ヂカラ路線第2弾、颯爽と登場!
第44回東京モーターショー のテーマ「きっと、あなたのココロが走り出す。」にぴったり合うようなココロトキメク車探しの第二弾、今回はスズキ イグニス をご紹介します。
スズキ もダイハツ の「ノリオリ」 と同じように軽自動車 枠の「エアトライサー」やかつてのマイティーボーイをモチーフにしたと思われる「マイティデッキ」といった気合の入ったショーモデルを展示していました。その中でも、もっとも目を引いたのはブース内に4台(ステージ上の「イグニス トレイルコンセプト」を含む)も置かれていたこの車、スズキ イグニスでした。
強烈な目ヂカラを持つフロントフェイスと、それに負けないくらい個性的なリアエンドの後ろ姿に魅せられて近寄ってみると、イグニスの大きさは小型車登録となる全長3,700mm×全幅1,660mm×全高1,595mm。エンジンは1.2L直列4気筒と表示されています。「これってアルトの兄貴分なのね。えっ、じゃあスイフト はどうなるの!?」と驚いてしまいました。
お顔も後ろ姿も個性的なコンパクトカーは、ハンガリーから来た外人さん!?
というのも「イグニス」というのは2000年に発売された初代スイフトの海外向けモデルで使われた名前。「スイフトはこのイグニスに置き換わっちゃうのかしら?」と心配して近くにいたスズキの人に尋ねると、「この車はクロスオーバーなのでスイフトとは路線が違います!」とキッパリ。取り合えず一安心しました。
さらに、この車、生産はハンガリーで行う予定とのこと。それらから推測すると、昨年までスズキがハンガリーから輸入して販売していた「スプラッシュ」 の後継モデル、と考えたほうがよさそうです。改めて調べてみると、確かに大きさはスプラッシュとほぼ一緒。特に全高は、スプラッシュほど高く見えませんが実はイグニスのほうが5mm高くなっているのでした。
その高い全高を生かし、室内空間も外寸からは想像できないほど広々。最新のUSBオーディオ機器がポン付けされたような、新感覚のボリューム感を抑えたセンターコンソールのデザインもあいまって前席、後席とも足元も頭上空間もけっこう余裕があります。毎回たくさんの荷物を積む、という人以外は一家にこれ一台でも十分まかなえそうな気がしました。
クロスオーバーを目指した新世代スモールは、ハイブリッド機能も備えた実力派!
そして中身(メカニズム)もちゃんと日本での使用を考えた本格派。ハンガリーで作られるにもかかわらず、エンジンはマイルドハイブリッドシステム 付きの1.2Lガソリンエンジン、ミッションはCVT。さらに雪国の人にはうれしい4WD車 の設定もあります。
価格にシビアな欧州では、イグニスのようなコンパクトカー は値の張るハイブリッド+CVT車よりもシンプルなディーゼルエンジン +MT車のほうが需要があると思われるので、今回展示されていたイグニスはおそらく日本で売る気満々の仕様。ぜひ早く発売してほしいと思ったのでした。
もし発売されれば、アルト のデザインにひかれながらも軽自動車 未経験で購入をためらっている人や、人と違う個性的な車に乗りたい人、ダウンサイジングでコンパクトカーに乗ろうと思うけど、室内が狭いのはいやな人、などの需要を取り込み大ヒットしそうな予感がするのですが・・・。
さらに、MT車も設定すれば、AT限定じゃない運転免許を取って運転の仕方を忘れないようにしたい初心者や、初心者じゃないけどずっとMT車に乗っていたい、お金がないへんくつなオヤジ(約1名・・・誰?)の需要も取り込めるのでは? ぜひイグニスの早期発売とMT車のラインナップ化をご検討下さい、スズキさん!
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