燃費と安全性能を鍛えた一部改良車【三菱RVR新車情報】 [CORISM]

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【三菱】2011/10/25

燃費だけではなく、走行性能も磨きこんだ

三菱RVR
 三菱自動車は、コンパクト SUVのRVR(アールブイアール)に、新型 1.8L MIVECエンジンと、国内 SUVで初となるアイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー(AS&G)」を「M」「G」グレードに新たに採用した。これにより、平成 22 年度燃費基準+25%を達成してエコカー減税(75%軽減)に適合させるなど一部改良を施し発売した。

 エアロパーツで個性的なスタイリングで人気のローデストも、ベース車の変更と同様に変更され販売が継続される。

<改良内容>

■燃費

・「M」「G」グレードに、新開発の可変動弁機構を採用した4J10型 MIVECエンジン(1.8L4気筒 SOHC16バルブ)と、アイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー(AS&G)」を新たに搭載。これにより、10・15 モード燃料消費率を、従来から1.8km/L 向上させて(2WD車17.0km/L、4WD車16.8km/L)、平成22年度燃費基準+25%を達成し、エコカー減税(75%軽減)に適合した。

■安全装備

・後続車のヘッドライトの光を感知し、光の反射を調整する自動防眩機能を有し、シフトポジションを「R」にすると、ルームミラー内蔵の 3.3 インチカラー液晶モニターが後方の様子を映し出して安全な後退・駐車をサポートする「リヤビューモニター付ルームミラー(自動防眩機能付)」を、メーカーオプションとして設定。

・滑りやすい路面や急なハンドル操作による車両の不安定な動きや、車輪のスリップを防ぎ安定した走行をサポートする「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」を「M」「G」の 2WD 車に標準装備した。(4WD 車は従来から標準装備)

・傾斜を自動的に感知して車両のずり下がりを抑制し、坂道発進をサポートする「ヒルスタートアシスト」を「M」「G」の 2WD 車に標準装備。(4WD 車は従来から標準装備)

・走行中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだ場合、ブレーキを優先するブレーキオーバーライド制御を全車に採用。

■インテリア

・全車、シート生地を一部変更するとともに、「G」グレードではメーターリング部、オートエアコン操作ダイヤル、ドライブモードセレクター(4WD 車)をクロームメッキ化し、インテリアの質感を向上させた。

■その他

・乗り心地、走行安定性を更に向上させるため、前後ショックアブソーバーの減衰力を最適化。また、電動パワーステアリングの特性も見直し、操舵フィーリングを向上させた。

・「E」「M」に、新デザインの 16 インチフルホイールカバーを採用。

・グレード展開を見直し、「E」グレードの 4WD 車を廃止。

 2010年2月に登場し、1stアニバーサリーエディションや、アグレッシブなエアロパーツを装着したローデストと続々と特別仕様車などを投入した三菱RVR。今回の一部改良により、5万円強の値上げとなっているが、アイドリングストップ機能や横滑り防止装置(ASC)などの装備追加を考えると、実質的には値引きしたような状態だ。そういう意味では、より買い得感のあるモデルになったといえる。

 さらに、今回はサスペンションの減衰力や電動パワステのフィーリングを見直しているので、走りの熟成も進んでいる。直接的なライバルがないのだが、来年初頭に発売されるマツダCX-5などと比べてみるといいだろう。

<三菱RVR価格>

・M
  2WD 1,985,000
  4WD 2,205,000

・G
  2WD 2,240,000
  4WD 2,460,000

三菱RVR

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(レポート:CORISM編集部

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