フォードらしさと最新技術で新時代SUVの仕上がり高評価
外観デザインはフォードの“キネティックデザイン”コンセプトを採用。上下に2分割された台形グリルがフロントに迫力を与える
SUV系のクルマを中心にしたアメリカ車を販売しているフォードが、新たにヨーロッパフォード製SUVクーガの販売を始めた。現在のフォードのラインナップの中で、エスケープとエクスプローラー・スポーツトラックの中間に位置するモデルとなる。
ヨーロッパでも最近はSUVの販売比率が高まっていて、フォルクスワーゲン・ティグアン、アウディQ5、ルノー・コレオス、ボルボXC60など、各社からさまざまなSUVが投入されている。そうした状況の中で、フォードもフォーカス用のCカープロフィールをベースにしたミディアムSUVを作ってきた。
売れ筋SUVを持つフォードらしいクルマ作りがなされると同時に、最新の技術を採用することで、新しい時代にふさわしいSUVに仕上げられていると評価したい。
ボディサイズは全幅は1800mmを超えてかなり大きいが、全長は4445mmと比較的コンパクトなサイズにまとめられている。最近のヨーロッパのクルマ作りを象徴するようなサイズである。
外観デザインはフォードの“キネティックデザイン”のコンセプトに基づいて開発されたもので、彫りの深い力強さを感じさせるデザインを採用する。
インテリアは乗用車感覚の質感を備えた仕上がりで、インパネ回りの操作性も上々のレベル。運転席に座ると高めのアイポイントによって開けた視界が得られ、運転のしやすさを感じさせる。
ちょっと変わった設定となっているのがエンジンのスターターボタンの位置。ステアリングコラムやその周辺ではなく、インパネ中央のオーディオの上部に設けられている。キーレスのエンジンスタートが可能だ。
居住空間は十分な広さが確保され、ゆったりした広さのある前席だけでなく、後席に座っても頭上にも足元にも余裕の空間が広がっている。
標準状態でのラゲッジスペースは、床面が高いこともあってさほど大きな容量とはいえないが、簡単な操作で後席を倒せばたっぷり1355Lの容量が生まれる。
ヨーロッパでも最近はSUVの販売比率が高まっていて、フォルクスワーゲン・ティグアン、アウディQ5、ルノー・コレオス、ボルボXC60など、各社からさまざまなSUVが投入されている。そうした状況の中で、フォードもフォーカス用のCカープロフィールをベースにしたミディアムSUVを作ってきた。
売れ筋SUVを持つフォードらしいクルマ作りがなされると同時に、最新の技術を採用することで、新しい時代にふさわしいSUVに仕上げられていると評価したい。
ボディサイズは全幅は1800mmを超えてかなり大きいが、全長は4445mmと比較的コンパクトなサイズにまとめられている。最近のヨーロッパのクルマ作りを象徴するようなサイズである。
外観デザインはフォードの“キネティックデザイン”のコンセプトに基づいて開発されたもので、彫りの深い力強さを感じさせるデザインを採用する。
インテリアは乗用車感覚の質感を備えた仕上がりで、インパネ回りの操作性も上々のレベル。運転席に座ると高めのアイポイントによって開けた視界が得られ、運転のしやすさを感じさせる。
ちょっと変わった設定となっているのがエンジンのスターターボタンの位置。ステアリングコラムやその周辺ではなく、インパネ中央のオーディオの上部に設けられている。キーレスのエンジンスタートが可能だ。
居住空間は十分な広さが確保され、ゆったりした広さのある前席だけでなく、後席に座っても頭上にも足元にも余裕の空間が広がっている。
標準状態でのラゲッジスペースは、床面が高いこともあってさほど大きな容量とはいえないが、簡単な操作で後席を倒せばたっぷり1355Lの容量が生まれる。
彫りの深い力強さを感じさせるスタイル。全幅は1800mmを超えるが、全長は比較的コンパクトにまとめられている
隆起したベルトラインや、キックアップしたリヤウインドーなど、直線と曲線を巧みに組み合わせている
乗用車感覚の質感を備えたインテリア。インパネ回りの操作性も上々で、高めのアイポイントが運転のしやすさを感じさせる
アレルギー証明試験を受け、アレルギー発症のリスクを最小限に抑えるという車内空間。十分な広さを確保している
6:4分割可倒式のリヤシートで多彩なシートアレンジが可能。頭上にも足元にも余裕の空間が広がる
リヤシートは完全にフラットに倒せ、通常360Lのラゲッジスペースは最大1335Lまで拡大する
いつでもどこへでも走って行ける機能性
幅広い領域で320N・mのトルクを発生するターボエンジンには、マニュアル操作が可能な電子制御5速ATを組み合わせる
搭載エンジンは直列5気筒2.5LのDOHCターボ。デュラテックの名前とフォードのエンジン型式が与えられているが、基本はボルボが開発したもので、V70などさまざまな車種で定評を得ているエンジンだ。
147kWのパワーを発生するほか、1600回転から4000回転までの幅広い領域で320N・mのトルクを発生するのが特徴。ターボの良さを生かしたエンジンで、マニュアル操作が可能な電子制御5速ATと組み合わされている。これによってSUVボディの重さを感じさせないようなトルク感で走ることができる。
最大トルクを発生する回転数が低いので、走らせていてとても扱いやすいエンジンであり、ターボの効き方も自然吸気エンジンを思わせるような自然で滑らかだから、とても気持ち良く走らせることができる。
ATは今どきはこのクラスには6速ATが相場になりつつあるが、この5速ATでも特に不満はない。積極的にマニュアル操作したときの反応もまずまずだ。ただ、インパネ内の液晶に表示されるギアの段数が、レバーを動かしてATの変速が終わった後でやっと変化する感じで、表示の遅れはやや気になった。
駆動方式はハルデックス社製のインテリジェント4WDで、オフロードでの走破性を確保すると同時に、オンロードでも快適かつ安定性の高い走りを実現する。最近はSUV系の車種でもFF方式を採用するものが増えているが、クーガは全車ともインテリジェント4WDを採用する。
この4WDシステムは、発進時にリヤに10%ほどのトルクを伝えて安定発進の実現するほか、走行中は路面状況に応じて最大50:50にまで駆動力配分を変化させる。ドライのオンロードではなかなか値打ちが分からないが、滑りやすい路面では高い効果を発揮する。
この4WDシステムによって、いつでもどんなところへでも走って行けるだけの機能性を備えるのがクーガの魅力だと評価できる。
足回りやステアリングの操舵フィールなどはいずれも柔らかめの味付けで、このあたりはライバル車となるティグアンや、あるいはFF車ながらSUV感覚のあるプジョー3008などとの違いが明確だ。
操舵に応じてゆったりとロールする感じで、ロール角はやや大きめながら、安定した姿勢でコーナーを抜けて行ける。
147kWのパワーを発生するほか、1600回転から4000回転までの幅広い領域で320N・mのトルクを発生するのが特徴。ターボの良さを生かしたエンジンで、マニュアル操作が可能な電子制御5速ATと組み合わされている。これによってSUVボディの重さを感じさせないようなトルク感で走ることができる。
最大トルクを発生する回転数が低いので、走らせていてとても扱いやすいエンジンであり、ターボの効き方も自然吸気エンジンを思わせるような自然で滑らかだから、とても気持ち良く走らせることができる。
ATは今どきはこのクラスには6速ATが相場になりつつあるが、この5速ATでも特に不満はない。積極的にマニュアル操作したときの反応もまずまずだ。ただ、インパネ内の液晶に表示されるギアの段数が、レバーを動かしてATの変速が終わった後でやっと変化する感じで、表示の遅れはやや気になった。
駆動方式はハルデックス社製のインテリジェント4WDで、オフロードでの走破性を確保すると同時に、オンロードでも快適かつ安定性の高い走りを実現する。最近はSUV系の車種でもFF方式を採用するものが増えているが、クーガは全車ともインテリジェント4WDを採用する。
この4WDシステムは、発進時にリヤに10%ほどのトルクを伝えて安定発進の実現するほか、走行中は路面状況に応じて最大50:50にまで駆動力配分を変化させる。ドライのオンロードではなかなか値打ちが分からないが、滑りやすい路面では高い効果を発揮する。
この4WDシステムによって、いつでもどんなところへでも走って行けるだけの機能性を備えるのがクーガの魅力だと評価できる。
足回りやステアリングの操舵フィールなどはいずれも柔らかめの味付けで、このあたりはライバル車となるティグアンや、あるいはFF車ながらSUV感覚のあるプジョー3008などとの違いが明確だ。
操舵に応じてゆったりとロールする感じで、ロール角はやや大きめながら、安定した姿勢でコーナーを抜けて行ける。
ボルボが開発した直列5気筒2.5LのDOHCターボエンジンを搭載。V70などさまざまな車種で定評を得ている
上級グレードでは18インチアルミホイールを装備。4WDシステムは路面状況に応じ最大50:50まで駆動力配分を変化させる
足回りやステアリングの操舵フィールなどはいずれも柔らかめの味付けで、ライバルたちとの違いが明確だ
装備も充実で、魅力ある価格設定
装備はESPやその機能を使ったアンチロールオーバー・ミティゲーション、SRSサイド&カーテンエアバッグ、インテリジェント・プロテクション・システムなどが全車に標準で、安全装備の充実度は高い。快適装備についても運転席パワーシート(タイタミアムでは助手席も)を始め、オーディオ、パワードアロックなど基本的なものが標準で用意される。
上級グレードのタイタニアムでは、本革シート、オートエアコン、自動防眩ミラーなどが標準で用意されている。
価格はベースグレードのトレンドが335万円で、上級グレードのタイタニアムが378万円の設定。カーナビは別途装着することになるが、このクラスのライバル車に対して十分な競争力のある価格設定といえる。
上級グレードのタイタニアムでは、本革シート、オートエアコン、自動防眩ミラーなどが標準で用意されている。
価格はベースグレードのトレンドが335万円で、上級グレードのタイタニアムが378万円の設定。カーナビは別途装着することになるが、このクラスのライバル車に対して十分な競争力のある価格設定といえる。
上級グレードのタイタニアムでは本革シート、オートエアコン、自動防眩ミラーなど装備充実。写真はシートバックテーブル
さらにタイタニアムでは、赤外線反射コーティングを施した 1050mm × 785mm のガラス製パノラミックルーフを装備
こちらはサイドビューカメラ。ベースグレードのトレンドにも標準装備されている
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(レポート:松下 宏)
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