【リンカーン ナビゲーター 新車試乗記】こんな時代だからこそ・・あえて乗ってみるアメリカンSUV![CORISM] [CORISM]
【フォード】2009/03/04
これぞアメリカ車!と想わせる王道のモデル
アメリカではSUVの売れ行きが好調で、それもフレーム付きのボディを採用し、V型8気筒エンジンを搭載した大型のSUVが良く売れていた。着座位置の高い大型SUVは側面衝突などの事故にときに被害を受ける可能性が低くなるため、金持ちのユーザーが競って大型の高級SUVを求めたとも言われていると高評価だ。
また自動車メーカーにとってはトラック系のフレーム付きシャシーを使った大型SUVは利益率が高く、ビッグ3はそれに頼った経営をしていた。ところが、昨年の原油価格の高騰の中で大きくて重くて燃費の悪い大型SUVは急速に売れ行きが鈍り、結果としてビッグ3が経営危機に陥る原因になった。
今回試乗したリンカーン・ナビゲーターもそうした大型SUVを代表するモデルのひとつだが、大きくて堂々としたボディのSUVにはアメリカ車ならではの魅力があるのも確か。当然ながら日本でも良く売れるクルマにはなり得ないが、こうしたクルマを求めるユーザーも確実にいる。
リンカーン・ナビゲーターは見るからに大きなボディを持つ。クルマじゃなくて山ではないかと思うくらいに大きい。何しろ全長が5295mm、全幅が2035mm、全高が 1995mmもあるのだから、本当にクルマの寸法なのかと思ってしまう。タイヤサイズも20インチである。しかもラダーフレームの上にボディが乗る形だから、シート高も高くて乗り降りするのも大変だ。そこで、ナビゲーターにはパワーランニングボードという機構が装備されている。ドアを開けると同時に大きなステップがせりだしてきて、これを踏み台にして乗り降りする形になるのだ。
当然ながら左ハンドル車だけの設定で、運転席に乗り込むと室内にはゆったりした空間が確保されている。ボディが大きいのだからこれまた当然だが、助手席に乗る人が遠くに見えるほどだ。シートは3列8人乗りで、大人が座れるだけの広さがある3列目のシートは60:40の分割可倒式で、電動で収納することが可能。2列目のシートは40:20:40の分割可倒式とされている。
また自動車メーカーにとってはトラック系のフレーム付きシャシーを使った大型SUVは利益率が高く、ビッグ3はそれに頼った経営をしていた。ところが、昨年の原油価格の高騰の中で大きくて重くて燃費の悪い大型SUVは急速に売れ行きが鈍り、結果としてビッグ3が経営危機に陥る原因になった。
今回試乗したリンカーン・ナビゲーターもそうした大型SUVを代表するモデルのひとつだが、大きくて堂々としたボディのSUVにはアメリカ車ならではの魅力があるのも確か。当然ながら日本でも良く売れるクルマにはなり得ないが、こうしたクルマを求めるユーザーも確実にいる。
リンカーン・ナビゲーターは見るからに大きなボディを持つ。クルマじゃなくて山ではないかと思うくらいに大きい。何しろ全長が5295mm、全幅が2035mm、全高が 1995mmもあるのだから、本当にクルマの寸法なのかと思ってしまう。タイヤサイズも20インチである。しかもラダーフレームの上にボディが乗る形だから、シート高も高くて乗り降りするのも大変だ。そこで、ナビゲーターにはパワーランニングボードという機構が装備されている。ドアを開けると同時に大きなステップがせりだしてきて、これを踏み台にして乗り降りする形になるのだ。
当然ながら左ハンドル車だけの設定で、運転席に乗り込むと室内にはゆったりした空間が確保されている。ボディが大きいのだからこれまた当然だが、助手席に乗る人が遠くに見えるほどだ。シートは3列8人乗りで、大人が座れるだけの広さがある3列目のシートは60:40の分割可倒式で、電動で収納することが可能。2列目のシートは40:20:40の分割可倒式とされている。
こういうおおらかな世界もアリ!
運転席に座ると、いかにも古臭いメーターパネルが目に入る。というか、これはクラシカルなデザインを今の時代に取り入れたもの。ほのぼのとした懐かしさを感じさせるメーターデザインだ。パネルの合わせ目のチリなどは緻密さに欠ける感じで、このあたりはいかにもアメリカ車という印象だ。
搭載エンジンはV型8気筒の5.4L。SOHC仕様のエンジンで224kW(304ps)/495N・mの圧倒的なパワー&トルクを発生する。トルク性能などは十分なのだが、車両重量が2730kgもあるので、良く走るという感じではない。重量級のボディをじわっ〜と走らせる感じで、むしろおとなしいくらいの印象。電子制御6速ATの変速フィールも平均レベルだ。というか、普通に操作すると5速ATかと思うような設定である。
フレーム式のトラック系シャシーを使ったモデルだけに、乗り心地は特に良いとはいえない。騒音はともかく振動の面ではフレーム付きが不利になるのは止むを得ない。ステアリングの操舵フィールなども手応え不足でちょっとダルな感じだ。
大柄なボディで威風堂々といった感じのクルマだから、そこのけそこのけといった感じの走りをしたくなるが、それほど機敏に走れるクルマでもないので、ゆったりした走りを楽しむ方が似合っていると評価しよう。
搭載エンジンはV型8気筒の5.4L。SOHC仕様のエンジンで224kW(304ps)/495N・mの圧倒的なパワー&トルクを発生する。トルク性能などは十分なのだが、車両重量が2730kgもあるので、良く走るという感じではない。重量級のボディをじわっ〜と走らせる感じで、むしろおとなしいくらいの印象。電子制御6速ATの変速フィールも平均レベルだ。というか、普通に操作すると5速ATかと思うような設定である。
フレーム式のトラック系シャシーを使ったモデルだけに、乗り心地は特に良いとはいえない。騒音はともかく振動の面ではフレーム付きが不利になるのは止むを得ない。ステアリングの操舵フィールなども手応え不足でちょっとダルな感じだ。
大柄なボディで威風堂々といった感じのクルマだから、そこのけそこのけといった感じの走りをしたくなるが、それほど機敏に走れるクルマでもないので、ゆったりした走りを楽しむ方が似合っていると評価しよう。
代表グレード | フォード・リンカーン ナビゲーター |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 5295x2035x1995mm |
車両重量[kg] | 2730kg |
総排気量[cc] | 5408cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 304ps(224kW)/5000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 50.5kg-m(495N・m)/3750rpm |
ミッション | 6速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 未公表 |
定員[人] | 8人 |
税込価格[万円] | 890.0万円 |
発売日 | 2009年3月4日※ |
レポート | 松下 宏 |
写真 | 森山 良雄/フォード・ジャパン・リミテッド |
※試乗車は'08モデルで、'09モデルとは一部仕様が異なります
(レポート:松下 宏)
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