巨大な高級SUVアウディ Q7がマイナーチェンジ!
新型アウディQ7は、とにかくデカイ! が、第一印象だ。全長は5090ミリ、全幅は1985ミリと、もはや日本の道路ではこの大きさはストレスになると思えるほどだ。都心の片側が複数車線の道路ならともかく、郊外の片側1車線の道路ではとにかくボディサイズに気を遣う。真後ろから見ると、車線内いっぱいにクルマが入っている印象だ。
さらに、3.6リッター車(5人乗り)でボディ重量は2200Kgを余裕で超え、4.2リッター車は 2300kgをも越えてくる。新型アウディQ7の量感は、白亜紀の恐竜にも思えるほどだ。
そんな恐竜ともいえる新型アウディQ7も、新時代へ向けて着実に進化している。世界的なエコロジーという環境に合わせダーウィンの進化論のごとく変化した。そのトピックスといえるのが、ブレーキエネルギー回生システムだ。このアウディQ7に搭載される回生システムは、ブレーキング時や一定速度での走行時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、電力をバッテリーに蓄えるというものだ。そのため、通常時のオルタネーター(発電機)の働きを抑制することで燃費を向上し高評価だ。
さらに、3.6リッター車(5人乗り)でボディ重量は2200Kgを余裕で超え、4.2リッター車は 2300kgをも越えてくる。新型アウディQ7の量感は、白亜紀の恐竜にも思えるほどだ。
そんな恐竜ともいえる新型アウディQ7も、新時代へ向けて着実に進化している。世界的なエコロジーという環境に合わせダーウィンの進化論のごとく変化した。そのトピックスといえるのが、ブレーキエネルギー回生システムだ。このアウディQ7に搭載される回生システムは、ブレーキング時や一定速度での走行時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、電力をバッテリーに蓄えるというものだ。そのため、通常時のオルタネーター(発電機)の働きを抑制することで燃費を向上し高評価だ。
アウディ Q7は全長5mを越える大型SUVだけに、存在感というか迫力はかなりのもの。大きなフロントグリルがとても印象的だ。
大きく張り出した前後フェンダーやバンパー下部のブラックアウト処理が、いかにもSUVらしい雰囲気。各部の質感も高い。
A4など最近のアウディで取り入れられているLED式のポジションランプを採用する。視認性向上と消費電力の低下を両立する。
リヤコンビランプもLED式で消費電力を減らし、燃費向上にも配慮されている。点灯させると独特の存在感を感じさせてくれる。
3.6FSIクワトロは18インチのタイヤ&アルミホイールを装着する。悪路での走破性だけでなく、オンロードでの快適性にも配慮。
上級グレードの4.2FSIクワトロは19インチの大径タイヤを履く。タイヤサイズからは想像できない快適な乗り心地を実現している。
ブレーキエネルギー回生システムでエコ時代にも適応し高評価
なぜ、オルタネーターの働きを抑制するかというと、オルタネーターはエンジンの運動エネルギーを使い発電する。発電された電気は、バッテリーに溜められエアコンやライトなどの多岐に渡る電気部品に供給される。常にクルマは電気を使っているため、オルタネーターは、重要な発電機なのだ。だが、オルタネーターは、エンジンにとって負荷となる存在。電気を発電するため、常にエンジンに負荷をかけているのだ。簡単に言ってしまうと、バッテリーの電力残量が一定以上ある場合、発電せずにいればエンジンに負荷がかからない。エンジンに負荷がかからなければ、燃費が良くなるということなのだ。そこで、必要ないときはエンジンからオルタネーターを切り離し、ブレーキング時などの制動エネルギーを熱に変えるのではなく、ブレーキエネルギー回生システムで電気に変えるというテクノロジーを導入している。
新型アウディQ7には、フロントとリヤにLEDをタップリと使いオリジナリティ豊かなスタイルを創り出している。デザイン的にも有効だが、LEDは電力消費が少ないのも特徴で、よりブレーキエネルギー回生システムのメリットを生かせるパーツでもあるのだ。
もちろん、エンジン細部の改良もした。その結果、V6の3.6リッターエンジンで10・15モード燃費が7%アップの7.6km/lに。V8の4.2リッターエンジンが7.5%アップの7.2km/lへと向上している。アウディQ7という恐竜もエコ時代に対応すべく大幅に進化しているのはさすがといえる。
新型アウディQ7には、フロントとリヤにLEDをタップリと使いオリジナリティ豊かなスタイルを創り出している。デザイン的にも有効だが、LEDは電力消費が少ないのも特徴で、よりブレーキエネルギー回生システムのメリットを生かせるパーツでもあるのだ。
もちろん、エンジン細部の改良もした。その結果、V6の3.6リッターエンジンで10・15モード燃費が7%アップの7.6km/lに。V8の4.2リッターエンジンが7.5%アップの7.2km/lへと向上している。アウディQ7という恐竜もエコ時代に対応すべく大幅に進化しているのはさすがといえる。
インテリアのデザインや質感はSUVというよりも高級サルーン的な雰囲気。全幅が2m近くあるので、室内はとても広々している。
メーターはメッキのリングがユニークな形状をしている。中央のディスプレーには平均燃費や車高などの状態が細かく表示される。
ミッションは全車マニュアルモード付きの6速ATを採用。変速の滑らかさは文句なしのレベルで、スムーズな走りが味わえる。
フロントシートは平板に見えるが、しっかりと体を包み込んでくれる。クッションの硬さもちょうどよく、長距離ドライブでも快適。
2列目シートかなりの余裕があり、とてもゆったりとくつろげる。フロントシートの背もたれを削り、さらに足元の余裕を稼いでいる。
Q7は通常の5人乗り仕様だけでなく、7人乗りの3列シートもオプションで選べる。まずまずのスペースがあり、ミニバン的にも使える。
7人乗車時でも十分実用的なスペースが確保されている。5人乗り仕様または3列目を収納すれば、それだけでもかなり大きな荷物でも余裕で積み込める。さらに2列目を収納すれば驚くほどの容量がある。
重厚感のあるしっとりした乗り味が楽しめる
さて、巨大なボディサイズをもつアウディQ7の走りだが、道路幅という規制を除くと想像以上に軽快だ。このところのアウディ全般にいえることだが、とてもよく曲がる。その秘密はクワトロシステム(フルタイム4WD)にある。クワトロシステムは、通常時が40:60でリヤに多くトルクを分配。最大で65%をフロントに、そして85%をリヤにトルク配分する。このシステムが秀逸で、まるでFR車のようにフロント部分の重さを感じさせない。そのため、大きさの割には箱根のようにクネクネと曲がった道も意外とストレス無く走れるのが魅力だ。もちろん、真骨頂はハイウェイでの高速クルージング。2トン越えのボディが、シットリとした重厚感を出してくれているので、真っ直ぐズドーンと走り続けるにはとても快適。後席やラゲッジスペースもたっぷりサイズなので、家族4 人で長期休暇を楽しむ旅なんかにはピッタリといえる。さらに、いざという時の7人乗りバージョンもオプションで用意されているので、ミニバン的使い方も可能だ。
人やモノをたくさん乗せて移動して楽しむ人に、とくにオススメなのがオプションのアダプディブエアサスペンション。ダイナミック/コンフォート/オートマチックから、任意に選択可能。さらに、車両の積載重量やスピードを感知して、最適な車高などのサスペンション制御も行ってくれる。とても楽チンな機能だ。
高価格帯のアウディ全般にいえることだが、このQ7もインテリアは高品質。メルセデス・ベンツやBMWほどコンサバではなく、派手さこそ控えめだが、微妙にオシャレな個性を主張する存在感は日本人好みで新鮮。輸入車が売れないといわれている中で、比較的アウディが好調なのは、控えめな新しさを感じるからだろうか……。
人やモノをたくさん乗せて移動して楽しむ人に、とくにオススメなのがオプションのアダプディブエアサスペンション。ダイナミック/コンフォート/オートマチックから、任意に選択可能。さらに、車両の積載重量やスピードを感知して、最適な車高などのサスペンション制御も行ってくれる。とても楽チンな機能だ。
高価格帯のアウディ全般にいえることだが、このQ7もインテリアは高品質。メルセデス・ベンツやBMWほどコンサバではなく、派手さこそ控えめだが、微妙にオシャレな個性を主張する存在感は日本人好みで新鮮。輸入車が売れないといわれている中で、比較的アウディが好調なのは、控えめな新しさを感じるからだろうか……。
3.6FSIクワトロに積まれる3.6リッターV6エンジンでも、十分な動力性能が味わえる。燃費もジュライモデル比で7%改善されている。
4.2リッターV8エンジンは、より滑らかな回転フィールを実現。パワーの余裕もかなりのもので、高速クルージングは静かで快適だ。
2トン以上の車重を感じさせないハンドリングを楽しめる。これはアウディ独自のクワトロ(4WD)システムによる部分も大きい。
代表グレード | アウディ Q7 3.6FSIクワトロ(7人乗り) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 5090×1985×1740mm |
車両重量[kg] | 2300kg |
総排気量[cc] | 3594cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 280ps(206kw)/6200rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 36.7kg-m(360N・m)/2500〜5000rpm |
ミッション | 6速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 7.6km/l |
定員[人] | 7人 |
税込価格[万円] | 785.0万円 |
発売日 | 2009/9/30 |
レポート | 大岡智彦 |
写真 | 近藤暁史 |
(レポート:大岡 智彦)
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