フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)新車情報・購入ガイド 排気量をアップし1.8Lターボを搭載! パワーアップしながらも、燃費も向上! 年内にはMT車の投入も! [CORISM]

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【VW】2015/02/24

より熟成されたポロのスポーツグレードGTI。ただし、自動ブレーキなどは装備されず

フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
 フォルクスワーゲン は、コンパクトカーポロ(polo) シリーズに、スポーツモデルとなるポロGTI (polo GTI)を設定し発売を開始した。

 フォルクスワーゲン ポロは、2009年にデビュー。その後、2014年に大幅なマイナーチェンジを受けた。このマイナーチェンジでは、デザインが一新されただけでなく、エンジンがSOHCからDOHCに変更された。このパワーユニットの変更で、パワーは下がったものの燃費は向上。エンジンのフィーリングも向上した。

 また、特筆すべきは安全装備だ。ゴルフ に搭載されたミリ波レーダー方式を採用した追突軽減自動ブレーキのフロントアシストを始め、マルチコリジョンブレーキシステムなどが全車に標準で装備された。フォルクスワーゲンでは、up! などに赤外線方式の簡易型の追突軽減自動ブレーキを採用していたが、今回のポロは上級車のゴルフと同じミリ波レーダー方式。赤外線方式だと監視できる距離が30m程度と短く、対応できる速度域も30km/h程度までと低いため、機能には一定の限界がある。これに対してミリ波レーダー方式は、より遠くまで監視できるので自動ブレーキが対応できる速度域も高くなり、安全性は格段に高まる。

 こうしたミリ波レーダーを使った安全装備は、このクラスとしては初となる快挙。グレードにより安全装備を差別化せずに、標準装備化した仕様を導入したフォルクスワーゲン ジャパンの安全思想は高い。

 しかし、今回導入されたポロGTIには、なぜかこうした自動ブレーキ関連の先進安全技術であるプリクラッシュブレーキシステム“Front Assist Plus”とシティエマージェンシーブレーキが装備表に記載されていないのだ。どういった事情があるか分からないが、自動ブレーキの装備は国産メーカー各社が急速に開発を急いでいることを考えると疑問が残る。スポーツモデルとはいえ、やはり安全装備は重要だ。

フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)

フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)

排気量&パワーアップしながら、更なる低燃費を実現! 実用性と高い走行性能を両立

フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
 そんなフォルクスワーゲン ポロGTIだが、エンジンは先代が1.4Lターボだったのに対し新型ポロGTIは1.8Lターボと排気量をアップしての登場だ。排気量アップというのであれば、当然、期待したいのがパフォーマンス。出力は前モデル比プラス12馬力となる192馬力となった。最大トルクは250Nmと同じだ。

 排気量アップしたのに、こんなものなのか? と、感じるだろう。しかし、さすがフォルクスワーゲンというべきなのか、排気量&馬力をアップしながら燃費を4%向上させ17.2km/Lとしているのだ。さらに、最大トルクの発生回転数は、わずか1,250rpmという低回転で発生。この最大トルクが、5,300rpmまで続く。1.4ターボの最大トルク発生回転数が2,000rpmだったので、かなりフレキシブルでありパワフルなパワーユニットといえるだろう。その結果、0-100km/h加速は6.7 秒とGTIの名に相応しい俊足振りを発揮する。

 また、ミッションはお馴染みの7速DSGだが、年内にはMT車の導入も予定しているという。フォルクスワーゲンのMT車を待ち望んでいたファンに朗報だ。

 外観デザインでは、フォルクスワーゲンで初となるLEDヘッドライトがオプション設定された。国産コンパクトカーも、すでにこのクラスでも上級モデルには標準装備化されていることもあり、GTIなら標準装備でもいいくらいだ。また、オプション価格も162,000円と高めの設定となっている。ライト関係では、フロントとリヤにフォグランプを標準装着。リヤ コンビネーションランプは、精悍なイメージのダークレッドテールライトを装着した。

 フロント部分は、ポロGTIの専用アイテムとして左右に大きなエアインテークが付いたバンパーを装着。GTI伝統のハニカム構造のラジエターグリルには、水平に伸びた一本の赤いラインとシルバーに輝くGTIバッチがプラスされ、特別なモデルであることを主張。

 リヤバンパーやリヤスポイラーも同様にGTI専用。キラリと光るクローム仕上げのデュアルエグゾーストパイプが、スポーツモデルであることをアピールしている。

 また、GTIシリーズの外せない定番アイテムとして、赤く塗られたレッドブレーキキャリパーも当然装備されている。

 インテリアもGTI伝統のタータンチェックのシートを装着。新型ポロGTIでは、シート生地のデザインが一新され、専用のタータンチェック柄となっている。また、シートのパイピングをはじめ、シフトノブとハンドブレーキレバーには、伝統の赤いステッチが入れられている。細かいディテールに違いはあるものの、GTIモデルの伝統は、この新型ポロGTIにも受け継がれている。

 新型フォルクスワーゲン ポロGTIの価格は、3,342,000円。この価格は、ポロブルーGTが約290万円なので、44万円ほど高価な設定だ。ポロブルーGTは、1.4Lターボで最大トルクは250Nmと同じ。最大出力は42ps低い設定。燃費はポロブルーGTが21.5㎞/Lと4.3㎞/L上回る。また、プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist Plus”/シティエマージェンシーブレーキが、ポロブルーGTには標準装備されていることなどをベースに判断するといいだろう。

 フォルクスワーゲン ポロの選択肢は豊富。標準モデルに、燃費と走りのバランスに優れたブルーGT、走行性能を磨いたGTI、SUV 感覚のクロスポロと4つもある。国産コンパクトカーで、これほどの選択肢があるコンパクトカーは無い。ポロには選ぶ楽しさもあり、自分にピッタリな1台を見つけることができるクルマだ。ただし、ガソリンが安くなってきたとはいえ、いつまた値上がりするか分からない状況。そんな状況下で、輸入車全般にいえることだが使用する燃料がハイオクというのは、ポロ購入時をためらう要因のひとつでもある。

フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)

フォルクスワーゲン ポロGTI(volkswagen polo GTI)価格、燃費、スペック、装備など

フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
■フォルクスワーゲン ポロGTI(volkswagen polo GTI)価格:3,342,000円

エンジン 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ)
排気量 1,798cc
最高出力 141kW(192PS)/5,400~6,200rpm
最大トルク 250Nm(25.5kgm)/1,250~5,300rpm
全長X全幅X全高(mm) 3,995 x 1,685 x 1,445*1 *1 フォルクスワーゲン純正ナビゲーション“714SDCW”付き:1455
ホイールベース(mm) 2,470
燃料消費率 (JC08 モード) 17.2km/ℓ

■フォルクスワーゲン ポロGTI専用装備品
・エクステリア
前:専用バンパー(左右エアインテーク+スプリッター、フォグライト付き)、ハニカム構造ラジエターグリル+「GTI」ロゴ付き
後:専用バンパー(ディフューザー+スプリッター付き)、専用リヤスポイラー、ダークレッドテールライト、クロームデュアルエキゾーストパイプ
横:専用サイドスカート(ブラック)、「GTI」ロゴマーク(フェンダー左右)、215/40R 17 インチタイヤ+17 インチ専用アルミホイール(5 ツインスポーク)
インテリア:専用タータンチェック柄トップスポーツシート(ファブリック:運転席/助手席)、専用レザー3本スポークマルチファンクションステアリングホイール(レッドステッチ+パドルシフト+オーディオコントロール付き)、専用シフトノブ(レッドステッチ入り)、レザーハンドブレーキグリップ(レッドステッチ入り)、専用メータークラスター、専用ドアシルプレート、アルミ調ペダルクラスター
足回りなど:専用スポーツサスペンション、レッドブレーキキャリパ―

フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)
フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)

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(レポート:CORISM編集部

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