トヨタ ポルテ新車情報・購入ガイド かわいいとスタイリッシュ、2つのテイストを持った特別仕様車ア・ラ・モード誕生! [CORISM]

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【トヨタ】2014/05/20

使い勝手抜群のポルテ。お買い得車ではないので、ベースのFグレードとジックリ比較して選びたい

 トヨタ は、スライドドアをもつコンパクトカーポルテ に特別仕様車 F“a la mode”(ア・ラ・モード)を設定し発売を開始した。

 トヨタ ポルテは、2012年7月にデビュー。全長3,995×全幅1,695×全高1,690mmというコンパクトなボディに、大開口のスライドドアをもったスペース系モデル。とにかく使い勝手が重視されていて、多彩なシートアレンジや豊富な収納スペースなどをもち、子育て層にとても便利な仕様となっている。

 また、低いフロア高や大開口のスライドドアは、乗り降り時の姿勢変化が少なく、シルバー層にも優しく、ダウンサイザーにもピッタリ。全体的によくできた道具といった印象で、多くの人に優しいクルマだ。

 トヨタは、そんなスペース系コンパクトをプチバンと呼び、ファミリー層をターゲットにしたポルテ、クールな外観として若年層をターゲットにしたスペイドを用意している。

 今回投入された特別仕様車トヨタ ポルテ F a la mode(ア・ラ・モード)は、「F」グレードをベースに、スマートエントリーパッケージとスーパーUVカットパッケージを特別装備している。

 さらに、外装のラジエーターグリルとドアミラーならびに内装のレジスターリング(エアコン吹き出し口)に、外板色と合わせたアクセントカラーを加飾することで、「スタイリッシュ」と「かわいい」の2つの個性を与えている。スタイリッシュとかわいいは、ボディ色で分けられていて、スタイリッシュがホワイトパールクリスタルシャイン(オプション設定)、ブラックマイカ。かわいいが、スーパーブライトイエロー(特別設定)、クリームベージュとなっている。

 その他の特別装備として、専用意匠アナログ式センターメーター(メーター照度コントロール機能付)、メッキ加飾(バックドアガーニッシュ、アウトサイドドアハンドル、インサイドドアハンドル、シフトレバーベゼル)、フロントドアガラスIR<赤外線>カット機能、オート格納機能ドアミラーなどとなっている。

 トヨタ ポルテ F a la mode(ア・ラ・モード)の価格は1,789,855円で、ベースとなるFグレードが1,686,857円なので、約10万円アップという設定だ。装備されるスーパーUVカットパッケージが20,572円。スマートエントリーパッケージが46,286円なので、約6.7万円が追加装備された分となる。差引約3万円強がその他の装備分による価格アップだ。そう考えると、このポルテ ア・ラ・モードは、価格アップなりの特別仕様車といった印象。お買い得車ではない。

 特別仕様車は、値引き抑制のために用いられるケースがある。今回装備されている2つのパッケージオプションは、人気オプションだ。そのため、それらが標準装備されたポルテ ア・ラ・モードを選ぶと「特別仕様車なので値引きはあまりできない」とセンスのない営業マンに言われてしまうケースが多い。

 よほど、この専用の加飾類が好きなら別だが、そうでないのならFグレードに個別にパッケージオプションを組み合わせた方が、結果的にリーズナブルにポルテが買える。Fベースにパッケージオプションを加えたものと、ア・ラ・モードと2つの見積もりを出してもらい商談を進めるといいだろう。ホンダ フリード と競合させることも値引き拡大につながる。

トヨタ ポルテ F a la mode(ア・ラ・モード)
トヨタ ポルテ F a la mode(ア・ラ・モード)
トヨタ ポルテ F a la mode(ア・ラ・モード)

エコカー減税メリットより、高価なアイドリングストップ機能の価格は、選びにくさをアップしている

 ポルテの選び方は難しい。ポルテの売れ筋は1.5Lエンジンを搭載し、燃費が19.0㎞/L。ところが、高価なアイドリングストップ機能56,160円をオプションで選択すると、燃費が20.6km/Lとイッキに向上する。

 その結果、エコカー減税のランクが変わる。Fグレードでは、アイドリングストップ機能付きだと約68,700円の減税に対して、アイドリングストップ機能無しは約36,600円となる。その差額は約32,100円。ちょっとしたパッケージオプションが選べる価格だ。

 トヨタも気が利かないというか、この減税金額差で燃費がよいアイドリングストップ機能が手に入るくらいの設定なら、積極的にアイドリングストップ機能を選べるようになるのだが、アイドリングストップ機能のオプション価格の方が高価という状況だ。なんとか、燃費差による燃料費で取り返せるかどうかといった感じで、顧客へのメリットが提示できていない。

 顧客が環境に貢献したいと思い、国も減税という形で後押ししても、トヨタがそれを阻むという状況になっている。これでは、現場の営業マンもアイドリングストップ機能を勧めにくく、結果としてアイドリングストップ機能の装着率は下がる。もはや、軽自動車でもアイドリングストップ機能は当たり前の時代なので、早急に標準装備してほしいものだ。

■トヨタ ポルテ F a la mode(ア・ラ・モード)価格:1,789,855円

トヨタ ポルテ F a la mode(ア・ラ・モード)

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(レポート:CORISM編集部

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