スズキ は、2014年10月2日開催される2014パリモーターショー で、SUV の新型ビターラ（VITARA）を初公開する。

新型スズキ ビターラ（VITARA）は、昨年のフランクフルトモーターショー に出展したコンセプトモデル「iV-4」をベースとした量産車。コンパクト SUVで高い評価を得ているスズキが、走行性能、環境性能、先進安全性能、先進IT技術、パーソナライゼーションを高次元で融合した新しいSUVとしての提案だ。

詳細は発表されていないが、この新型スズキ ビターラ（VITARA）は、今後国内ではエスクードとしてして販売される可能性が高いモデルとみられている。欧州などでは、グランド ビターラという名で、エスクードが販売されているからだ。

つまり、このビターラ＝エスクードということになると、国内でもエスクードが発売されていることから、いずれこのビターラが新型スズキ エスクードとして投入される可能性が高い。スズキは、新型ビターラのコンセプトモデルとして登場したiV-4の開発コンセプトを「Grab your field（自分のフィールドをつかもう）」が示すとおり、お客様自身の遊びの領域、生活スタイルをこのクルマによって手に入れて欲しいという思いと、地表をしっかりと捉える力強い走りを提供したいという思いを込めて開発をスタートさせた、としている。

デザイン面では、スズキSUVのDNAを感じさせるデザインを継承しながらも、これからの時代にあう先進性を取り入れた斬新なものとした。走行性能の面では、SUVに不可欠な4WD 性能として、スズキの次世代4WDシステム「ALLGRIP」を採用。環境性能についてもコンパクトSUVでトップレベルの低CO2排出量を目指している、としてる。

つまり、欧州でジムニー やグランド ビターラで得たSUVとしての信頼を、より現代流にアレンジしたモデルともいえる。デザインは、スズキ伝統を感じるもので、フロントやリヤのブリスターフェンダーは初代エスクードのアイデンティティといえるデザインだ。

現行の3台目スズキ エスクードは2005年デビューとなったおり、かなりの長寿モデルとなっている。ハイレベルな低燃費性能を求められる国内マーケットにおいては、もはや完全に競争力を失っており、販売台数はわずかというモデルだ。どんなパワーユニットが搭載されるかは不明だが、新型エスクードの燃費性能や価格次第では、非常に注目されるだろう。

国内マーケット導入が期待される理由のひとつとして、今コンパクトSUVがブームであり、マツダCX-5 や日産エクストレイル 、スバル フォレスター など、各社販売台数が好調であることが上げられる。このビターラが、4台代目次期新型スズキ エスクードとなり、高い低燃費性能や優れた走破性を兼ね備えているのであれば、十分に売れる可能性は秘めている。それだけに、国内マーケットへの投入も期待したい1台といえるだろう。