BMWは「3シリーズ」全車の燃費を改善し、5月24日から発売した。新型3シリーズでは、より少ないエネルギーで、より高い性能を実現するBMW EfficientDynamics（エフィシェント・ダイナミクス）理念に基づいた技術を数多く採用。具体的にはエンジン・オート・スタート/ストップ機能や電動パワー・ステアリング、そしてシフト・インジケーターなどを採用した。また減速時の運動エネルギーを電力に変換する「マイクロ・ハイブリッド・テクノロジー（ブレーキ・エネルギー回生システム）」や、エアコンの非作動時にコンプレッサーを切り離して駆動ロスを抑制する「カップリング付きエアコン・コンプレッサー」なども採用されている。さらに320i用4気筒エンジンは高精度ダイレクト・インジェクションシステムに加え希薄燃焼テクノロジー(リーンバーン)も採用している。
　これらの省燃費技術により、320iセダンおよびクーペ(6速MT車)の場合、従来モデル比でパワーを10％アップさせつつ、燃費は約45％も向上し18.4km/lを実現した。そのため平成22年度燃費基準を約42%も上回り、同クラスの輸入車セダンとして初めて平成27年度燃費基準も達成した(平成22年度燃費基準+25%)。もちろんエコカー補助金の対象車となっており、他には325iセダン＆クーペや335iカブリオレなどの10モデルが、車齢13年以上のクルマを廃車にして買い換える場合、25万円の補助金を受けられるようになった。ただし排出ガス基準については未達成のため、エコカー減税には適合していないのが残念なところだ。

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