
全長は短いコンパクトSUVだが、最小回転半径は5.7mと大型ミニバン並み
アウディQ3は、全長4,400×全幅1,830×全高1,595mmというボディサイズをもつ。今回の一部仕様変更では、2.0Lターボの2.0 TFSIエンジンが出力向上している。この2.0Lターボエンジンは、出力別に2タイプ用意されている。従来の170ps仕様が10psアップの180psへ。そして、よりハイパワーな211ps仕様は、9psアップし220psとなった。
ターボエンジンなので、ちょっとしたチューニングでこれくらいのパワーアップは容易に変更できるのだが、驚きなのは燃費性能。なんと、パワーアップしながらJC08モード燃費を180ps仕様が15.0km/L、220ps仕様が14.9km/Lと約18%の低燃費化を実現している。環境性能と走行性能を両立させている点は、高評価ポイントだ。
そして、アウディQ3のイメージリーダーとしての役割を担うRS Q3も進化。2.5L 5気筒ターボエンジンも従来の310psから340psへ大幅にパワーアップ。最大トルクは420Nmから450Nmへと、こちらも大幅に向上。その結果、0-100km/h加速は4.8 秒となり、従来モデルより0.7秒も短縮されている。2.0Lターボエンジンと同様に、この2.5Lターボも燃費を従来モデルより約13%向上し、13.0km/Lとしている。
エクステリアでは、アウディの得意技と言える個性的なフルLEDヘッドライトがオプション装着可能となった(RS Q3のみ標準装備)。ポジショニングライトに加えて、ハイビーム/ロービームにもLEDを採用。ダイナミックターンインディケーターを内蔵するリアLEDコンビネーションライトを組み合わせ、アウディらしい独自のフェイスを作り出している。Q3の購入時には、ぜひとも装着したいオプションのひとつといえるだろう。
また、前後バンパーやシングルフレームグリルなどのデザインも変更された。より目元を強調したデザインとなったことで、目力がアップ。ひと目でQ3と分かるデザインとなっている。その他、新デザインのアルミホイールやボディカラーにも新色を追加されている。
そして、新グレードとしてスポーツシートやアウディドライブセレクトなどを備えた「Sport」が設定された。また、よりスポーティ度を高めた S lineパッケージ、ブラックハイグロススタイリングパッケー
ジ、先進の安全機能を備えたアシスタンスパッケージなど数多くのオプションが用意された。
さて、アウディQ3の選び方。コンパクトSUVというジャンルに属するQ3のボディサイズは、全長4,400×全幅1,830×全高1,595mm。全長は短いものの、全幅が1,800mmを超えている。これは、都市部での立体駐車場の制限などや、狭い道の多い日本ではやや使いにくい面がある。また、コンパクトSUVというジャンルながら、最小回転半径は5.7m! 国産車と比較すると全長4,900㎜超のアルファード やヴェルファイア 並みなので、車庫入れや狭い道ではやや使いにくい。同じ輸入車だと、メルセデス・ベンツ GLA も5.7mと同じ。BMW X1 が、FRということもあり5.3mとなっている。コンパクトSUVだからと言って、狭い道などでも扱いやすいというクルマではないということに注意して選びたい。ちなみに、アウディA3 の最小回転半径は5.1mで、これくらいの数値だと日本でも使いやすい。
パワーユニットは豊富。全部で4タイプのものから選べる。4WD 機能が必要ないのであれば、FFの1.4Lターボでも十分魅力的だ。価格も379万円からだ。4WDが必要ということになると、必然的に2.0Lターボ以上となる。そうなると、価格は469万円からと、なかなか高額な価格帯へ突入。GLA250に比べるとやや安い価格設定となっている。とにかく、輸入車なくちゃダメ、という人でなければ国産SUVなら、ひとクラス上で先進技術を搭載したハリアー ハイブリッド やアウトランダー PHEV の上級モデルが購入できる価格帯だ。

アウディQ3/RS Q3価格
・1.4 TFSI FWD 3,790,000円
・1.4 TFSI Sport FWD 3,960,000円
・2.0 TFSI quattro 180ps 4,690,000円
・2.0 TFSI quattro 220PS 5,390,000円
・RS Q3 7,710,000円
アウディQ3画像集









アウディRS Q3画像集









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