マツダCX-5新車情報・購入ガイド 3代目は、日々の使い勝手にこだわったSUVへ Japan Mobility Show 2025
マツダの基幹車種として重要な役割をもつCX-5
マツダは、Japan Mobility Show 2025で2025年度内に発売予定の新型マツダCX-5を公開した。新型CX-5は、このフルモデルチェンジで3代目となる。
初代CX-5(KE系)が登場したのは、2012年。2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載し、420Nmという大トルクを発揮。ユニークなディーゼルエンジンが話題になり、ディーラーに試乗車もない状態でも指名買いされるほど売れた。
2016年にフルモデルチェンジし2代目CX-5(KF系)が誕生。初代CX-5(KE系)が、ややカジュアルなデザインなのに対して、2代目CX-5(KF系)はラグジュアリーSUVへと舵を切った。デザイン性や質感の高さも高く評価された。
すでに、CX-5は世界100以上の国と地域で、累計450万台以上を販売。マツダを支える基幹車種へ成長している。
スポーティで精悍なデザインだが、使い勝手にもこだわった
そして、2025年度中に発売が予定されている3代目新型CX-5の開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。目指す姿は、マツダの「人間中心の哲学」とテクノロジーの融合により、日々の移動をより快適にそして生活そのものをより豊かにすることとした。その上で、日々の使い勝手に徹底してこだわり、SUVの王道を極め永く顧客に愛されることを開発方針とした。
新型CX-5のデザインコンセプトは「気がねなく使えるウェアラブルギア」。マツダのデザイン哲学「魂動デザイン」をベースとして、機能性を込めたデザインとした。
また、SUVらしい力強さや存在感をよりアピールするために、ボンネットとの高さを50mmアップ。迫力あるフェイスとしている。グリルの造形も立体的で、かなり彫が深い顔となっている。グリルも輝度を抑えたダーククローム系として、精悍さをアップさせている。
巨大15.6インチディスプレイを中心にした、コクピットHMI
新型CX-5のインパネデザインは、水平基調のシンプルなデザインとなった。2代目CX-5のようなラグジュアリー感は無くなり、かなりスッキリとした印象だ。
そんなインパネには、10.25インチの液晶メーターに加え、最大15.6インチのセンタータッチディスプレイが装備される。この15.6インチディスプレイは、国産車最大級の大きさ。大迫力の映像が楽しめる。
この15.6インチディスプレイを中心に、新型CX-5からコクピットHMI(Human Machine Interface))が採用されている。このコクピットHMIは、情報や操作系を分かりやすくすることを重視。操作時のわき見や操作ミスなどにより注意力が散漫にならないような配慮が施された。
また、Googleを搭載。ナビはGoogleマップ、音声アシスタント、アプリストアなど、スマートフォンとの親和性が高く使いやすい仕様となっている。15.6インチという大画面のため、アイコン類も大きく揺れる車内でも扱いやすい仕様だ。そして、頻繁に使う機能は、ステアリングに集中配置し扱いやすさを向上させている。画面の大きさや音声認識など、マツダのHMIは劇的に進化した。
より快適に使いやすく! 広い荷室と後席を実現
日々の使い勝手に徹底してこだわったポイントは、後席の居住空間。新型CX-5のボディサイズは、全長4,690mm×全幅1,860mm全高1,695mm(欧州仕様)と、2代目CX-5よりひと回り大きくなっている。ホイールベースが伸びており、その分を後席スペースとして活用。ヘッドルームを29mm拡大。膝前スペースを64mm拡大し、クラストップレベルの広さとしている。
ただ単純に広いだけでなく、乗降性にもこだわった。ドアの開口部を約70mm拡大した。子供の乗降性にも配慮し、子供でも乗りやすいスカッフプレートの高さしている。
SUVにとって、荷室の使い勝手は重要。荷室面積や荷室高さの拡大で使いやすさが格段に向上し、クラストップレベルの広い床面積を確保。荷室の奥行は、2代目CX-5より45mm拡大した。また、後席を倒すと、段差の少ないほぼフラットな荷室となる。リヤシートのヘッドレストを逆にして装着すると、枕のようになり190㎝弱までの人であれば寝ることも可能となっている。
早期投入が望まれる「SKYACTIV-Z+新ハイブリッドシステム」
かなり、ジックリと造りこまれた印象が強い新型CX-5。ただ、悩ましいのがパワートレイン。現時点で搭載予定なのは、2.5L直4エンジン+マイルドハイブリッドシステムの組み合わせのみ。国内では、ディーゼルエンジンで圧倒的な支持を得たマツダだけに、販売面でもやや不安が残る。しかも、24Vマイルドハイブリッドシステムという、なんとも微妙な仕様。欧州系メーカーでは、より高出力モーターが使える48Vマイルドハイブリッドシステムが主流だからだ。
とはいえ、マツダもマイルドハイブリッドだけで戦う気はない。SPCCI方式による圧縮着火燃焼技術を進化させて、より薄い燃料でも燃焼可能な直4 2.5LエンジンであるSKYACTIV-Zエンジンを開発中。このエンジンと新ハイブリッドシステムを組み合わせ2027年以降に導入予定。凄い技術であるのは分かるものの、投入時期がやや遅いといった印象は拭えない。
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