ホンダ ステップワゴン スパーダ/エアー新車情報・失敗しない購入ガイド もう負けられない! 6代目は勝てるのか?

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【ホンダ】2022/05/28

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー

過去の栄光を取り戻せるのか?

 

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアーホンダは、6代目となる新型ステップワゴンを2022年5月27日より発売を開始する。6代目となる新型ホンダ ステップワゴンは、従来の基準車が無くなり、その代わりに「エアー」と呼ばれるグレードを追加。スパーダは、継続採用されている。

この新型ステップワゴンは、国内ホンダの命運をかけたモデルといえる。先代となる5代目ステップワゴンの販売は、デビュー直後から低迷を続けた。直近2021年ステップワゴンの販売台数は、約3.9万台とななった。

これに対して、先代モデルとなるトヨタ ヴォクシーは、約7.0万台を販売。日産セレナは5.9万台、トヨタ ノアは約4.4万台をそれぞれ販売している。ヴォクシーやセレナと肩を並べ売れていたステップワゴンだったが、ライバル車に大きな差を付けられてしまったのだ。これだけの差になった理由は、主にデザインとハイブリッド車の投入が遅れたことなどがあげられる。

6代目新型ステップワゴンにとって、まさに負けられない戦い。それだけに、5代目ステップワゴンの反省点を生かしたフルモデルチェンジとなった。

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー

 

 

ボックス感を強調した大きく見えるデザイン

 

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアーまず、より大きく見えるシルエットと、大きな迫力あるフェイスであることが、売れるミニバンデザインということもあり、6代目新型ステップワゴンの外観デザインは、原点回帰というべきかボックス型を強調したデザインへ変更。ボンネットフードを高く設定し、大きな顔を作り出している。

5代目ステップワゴンでは、人気がスパーダに集中してほとんど売れなかった基準車を無くした。6代目新型ステップワゴンでは、基本となるデザインテイストは統一しながら、スパーダ同様、独自の個性を持たせたエアーと呼ばれる新グレードを投入。

新型ステップワゴンエアーは、クリーンでシンプルなデザインとした。細いメッキモールをさりげなく配し、上質感を表現している。新型ステップ ワゴン スパーダは、従来通り迫力系。ワイドで重厚感あるフロントグリルで押し出し感をアップ。ボディ下端全周に配置したメッキのモールによって、少しギラギラした高級感もプラスしている。

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー

 

 

わくわくゲートが無くなった!

 

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー6代目新型ステップワゴンのインテリアは、自分の家にいるような居心地の良さと、新たな使い方が見つかる自由な空間を目指した。ステップ ワゴンエアーでは、温かみのあるカラーを採用。リビングのような安心感のある明るい室内空間を生み出した。ステップ ワゴンスパーダでは、ダークトーンのカラーで精悍さや上質な室内空間としている。

そして、ステップ ワゴンスパーダには、より上質で特別感のある新グレード「プレミアムライン」が用意された。インテリアは、スエード調表皮&プライムスムースのコンビシートなどを採用した。。

機能面では、水平基調のデザインとすることで、乗る人の視野を安定。乗り物酔いを起こしにくくした。

使い勝手面では、乗る人が自由に居場所を選べるシートアレンジを採用。2列目シートは、前後のロングスライドだけでなく、左右にもスライドできる構造となり、より利便性をアップ。3列目シートは、着座位置を高くし前方のシート、ヘッドレストの形状を工夫することで開放的な視界を確保した。さらに、シートクッションの厚みを増すことで、快適な座り心地を実現している。そして、3列目シートは従来通り床下収納となった。

5代目ステップワゴンの特徴でもあった、後方にスペースが無いような狭い駐車場などでも便利だった分割し横方向にひらくわくわくゲートが廃止された。それに代わり、6代目新型ステップワゴンでは、パワーテールゲートに開く角度を任意に設定可能なメモリー機能を追加。わくわくゲートほどではないが、狭いところでも使い勝手を向上させている。

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー

 

 

燃費では、トヨタに勝てない?

 

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー6代目新型ステップワゴンに用意されたパワーユニットは、先代モデルと同じく2.0Lのハイブリッドである「e:HEV(イーエイチイーブイ)」と1.5L 直噴 VTECターボの2タイプとなった。

2.0Lのe:HEVは、エンジンの徹底したフリクション低減により、熱効率を向上。燃費性能は、19.5~20.0㎞/L(FF、WLTCモード)となった。先代ステップワゴンでは、20.0㎞/L(FF、WLTCモード)だったので、燃費値そのものは向上していない。

この燃費値は、ライバル車である新型トヨタ ヴォクシーと比べると、非常に厳しいものとなった。新型ヴォクシーの燃費値は23.0㎞/L(FF、WLTCモード)にまで伸ばしているからだ。新型ヴォクシーは、6代目新型ステップワゴンより15%も燃費が良いことになる。6代目新型ステップワゴンの方が後出しながら、燃費値では新型ヴォクシーに敵わなかった。

これだけの燃費さになったのは、やはり車重差が大きい。6代目新型ステップワゴンe:HEVの車重は、1,810~1,840㎏。新型ヴォクシーは、1,640~1,670㎏と軽量だ。

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー

 

 

ヴォクシーより、パワフルなステップワゴンe:HEV

 

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアーしかし、6代目新型ステップワゴンは、燃費ではなく出力重視。走行用モーターの出力は184ps&315Nmとかなりパワフル。先代ステップワゴンから出力アップはしていないが、新型ヴォクシーのシステム出力140psを大きく上回る。高速道路や勾配のキツイ山道では、6代目新型ステップワゴンの方がより余裕のある走りを披露する。

また、1.5Lターボでは、先代モデルに対し、エキゾーストポートやタービンなどの改良し、ターボチャージャーの応答性を向上させ、扱いやすさや爽快走りがより楽しめるようになった。出力は、150ps&203Nm。先代モデルから、出力やトルクの数値向上はしていない。

また、6代目新型ステップワゴンは、全幅が1,840mmもしくは1,845mmとなった。145mmもしくは150mmもワイドになった。この全幅ワイド化に合わせ、トレッドも広がっている。背の高いミニバンにとって、ワイドトレッド化は大きなメリットとなる。従来モデルより重心高も下がり、カーブでより安定した姿勢走行可能。さらに、横風にも強くなり、もしもの時の横転リスクも低くなる。

ただし、良いことばかりではない。狭い道や駐車場での使い勝手は、当然、悪くなる。それでも、プレミアムライングレードを除き、最低回転半径を5.4mに抑えたのは高く評価できる。新型ヴォクシーの最小回転半径は、5.5mなのでわずかな差だが6代目新型ステップワゴンが勝っている。

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー

 

 

予防安全装備では苦戦?

 

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー6代目新型ステップワゴンには、予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」が全車標準装備されている。重要な自動ブレーキの対象は、歩行者と自転車に対応する。グレードにより若干異なるが、計13もの機能がセットとなり全車標準装備されているので、どのグレードでも安心して乗れる。

グレードによって異なるが、車線変更時など後側方から接近する車両を検知。接触の可能性がある場合、警報を発するブラインドスポットインフォメーションも設定。さらに、車両に設置されたカメラ映像を俯瞰から見た映像に加工して、死角を無くすマルチビューカメラシステムも用意された。死角が無くなることで、うっかり接触や衝突リスクを下げるメリットがある。

こうした予防安全装備などの機能を比較すると、ライバル車である新型ヴォクシーは1歩先を行っている。新型ヴォクシーには、右左折時の歩行者や右折時の対向車にも対応する自動ブレーキをもつ。PDA(プロアクティブドライビングアシスト)と呼ばれる機能は、システムが自動でリスクを先読みし回避、運転支援を行う。街中では、先行車があり車間が近い場合は、自動で早めに減速。歩行者や自転車、駐車車両がいれば、近付き過ぎないように制御する。さらに、フロントクロストラフィックアラートと呼ばれる機能は、見通しの悪い交差点などで、左右から接近する車両を検知し注意喚起。出合い頭の衝突リスクを下げることが可能だ。

ホンダセンシング機能一覧

1)衝突軽減ブレーキ<CMBS>
2)誤発進抑制機能
3)後方誤発進抑制機能
4)近距離衝突軽減ブレーキ
5) 歩行者事故低減ステアリング
6) 路外逸脱抑制機能
7)渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>
8)車線維持支援システム<LKAS>
9)トラフィックジャムアシスト<渋滞運転支援機能>
10)先行車発進お知らせ機能
11)標識認識機能
12)オートハイビーム
13)アダプティブドライビングビーム

 

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6代目新型ホンダ ステップワゴンの失敗しないグレード選び

 

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー6代目新型ステップワゴンのグレードは、エアーとスパーダの2グレード体系とシンプルだ。スパーダでは、より上質感をアップした装備がプラスされるスパーダプレミアムラインが選択できる。パワーユニットは、それぞれ2.0Lハイブリッドのe:HEVと1.5Lターボが選択可能だ。また、e:HEVはFF(前輪駆動)のみ。1.5Lターボは、FFの他に4WDも選べる。

まずは、パワーユニットの選択。1.5Lターボとe:HEVの価格差は約38万円。燃費差による燃料費で、この価格差を回収するのは非常に難しい。ただ、カーボンニュートラルが叫ばれ、クルマの電動化が急速に進んでいることを考えると、今、新車を買うのに純ガソリン車という選択は微妙。やはり、スムースで力強いe:HEVがお勧めだ。

失敗しないグレードでは、やはりリセールバリューまで考えるとスパーダが無難。スパーダであれば、後悔することもないだろう。エアーも個性的だが、リセールバリューがどうなるか不透明。グレード選びで失敗して、後悔するリスクも高くなる。先代ステップワゴンの基準車のように、極端にリセールバリューが下がるとこともありえるからだ。また、エアーはエントリーグレードになるため、装備もスパーダに比べると簡素化されている。

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー次は、スパーダかプレミアムラインかという選択になる。e:HEVの価格差は、約21万円。プレミアムラインとスパーダの大きな装備差は、アダプティブドライビングビーム、マルチビューカメラシステム、2列目シートヒーター、専用17インチアルミホイール、スウェード調合皮コンビシート。プラス約21万円というのであれば、まぁ妥当な価格アップといえる。

マルチビューカメラシステムは、普段使いでとても便利な機能。スパーダで単品オプション選択できるが、価格は約9万円。こうなると、プレミアムラインとの価格差は、約12万円になる。予算に余裕があるのであれば、プレミアムラインを選んだ方がお得で満足感も高くなるだろう。

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー

 

 

ホンダ ステップワゴン スパーダ/エアー価格

 

■2.0L e:HEV(ハイブリッド)

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアー・STEP WGN e:HEV AIR FF  7名  3,382,500円/8名  3,404,500円

・STEP WGN e:HEV SPADA  FF  7名  3,641,000円/8名  3,663,000円

・STEP WGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE  FF  7名  3,846,700円

■1.5Lターボ

STEP WGN AIR FF  7名  2,998,600円/8名 3,020,600円 4WD  7名  3,240,600円/8名 3,262,600円

・STEP WGN SPADA  FF  7名  3,257,100円/8名  3,279,100円 4WD  7名  3,477,100円/8名  3,499,100円

・STEP WGN SPADA PREMIUM LINE  FF  7名  3,462,800円/4WD 3,653,100円

 

 

ホンダ ステップワゴン スパーダ/エアー燃費、ボディサイズなどスペック

 

代表グレード: ホンダ ステップワゴン e:HEV スパーダ(FF)

6代目新型ホンダ ステップワゴンスパーダ エアーボディサイズ[mm]: 全長4,830×全幅1,750×全高1,840

ホイールベース[mm]: 2,890mm

車両重量[kg]: 1,840kg

総排気量[cc]: 1,993cc

サスペンション前/後:マクファーソン式/車軸式

最小回転半径[m] 5.4

エンジン最高出力[kw(ps)/rpm]: 107(145)/6,200rpm

エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm]: 175(17.8)/3,500rpm

モーター最高出力[kw(ps)]: 135(184)

モーター最大トルク[N・m(kg-m)]:315(32.1)

WLTCモード燃費[km/l]:19.6

バッテリー 種類:リチウムイオン

タイヤサイズ:205/60R16

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