【緊急企画】花粉も除去出来るカーエアコン用高性能フィルターの更なる効力とは[国沢光宏 コラム] [CORISM]

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【生活・文化】2011/03/25

花粉が最も飛ぶ季節、もっと気になる粒子も飛び交っているが・・・

 以下、参考程度に理解して頂けたら有り難い。今や乗用車のエアコンの大半に『花粉フィルター』(ポーレンフィルターとも呼ばれる)というものが装着されている。文字通り花粉症の発症を少なくともクルマの中では抑えたい、という狙い。
 花粉の大きさは1mmを体長10mのクジラだとすれば、30〜40cmのアジやサバのサイズ。砕けた花粉でも2cmくらいのメダカサイズ。
 一方、花粉フィルターの性能たるや素晴らしい! メダカの半分の1cmの物体までキャッチしてしまう。もちろん空中を漂う物体(粒子)なら全て対応可能。

 さて。ここから別の話題になると思って頂きます。今や大きな社会問題になっている原発から出る放射性物質だけれど、御存知の通り粒子の状態で風に乗って拡散していく。実際、トラブル発生後も風下側でしか観測されていない。花粉と非常によく似た特徴を持つと考えていいだろう。
 粒子のサイズはどのくらいか? 放射線量の顕著な上昇が見られるのは30km圏内。これまた花粉と非常によく似た拡散状況となっているため、物理的に同じくらいのサイズだと考えていい。ここまで読んで「なるほど!」と思って頂けたと思う。人間、有事の際は応用能力が求められる。

フィルターのマメな交換も忘れずに!

 花粉フィルターは外気を導入していても有効。というか外気を導入していれば車内は外の気圧より高くなるため(空気を入れて膨らんでいるアトラクションと同じ原理)、全ての外気が花粉フィルターを通して車内に入ってくるワケ。花粉も花粉と同じサイズの粒子も花粉フィルターでキャッチされます。
 もし花粉や花粉フィルターでキャッチしたい粒子の飛来が心配されている地域をクルマで走るなら、循環レバーを『外気導入』にしておき、ファンスイッチを最弱でいいから入れておくことをすすめておく。これで車内には花粉や花粉と同じサイズの粒子は進入してこない。

 ここまで読んで「だったら花粉フィルターに好ましくない物質が付着するから危険じゃないのか?」と思う方もいるかもしれません。今のところ原発から30km圏外で「花粉フィルターから乗員まで届く強さの放射性物質」は観測されていない。だからこそ屋内避難となってます。
 それでも不安なら、自分の住んでいる地域に高濃度の放射性物質が飛来した度に花粉フィルターを交換しておけばいいと思う。花粉フィルターの交換は非常に簡単。価格も3千円以下。私は放射性物質が飛来しなくなった時点で交換しようと考えています。長い間交換していないなら、この機会にぜひ。取り扱い説明書を見るとおおよそ1年に一度の交換を推奨している。もちろん花粉症にも有効です。

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(レポート:国沢 光宏

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