いすゞ D-MAX/MU-X 2026バンコク国際モーターショー解説の目次
D-MAX/MU-Xに搭載された新世代クリーンディーゼル「MAXFORCE」エンジン
話題性ではD-MAX EVだが、いすゞブースの本命は内燃機関を搭載したD-MAXおよびMU-Xだ。これらの車種に搭載された次世代ディーゼルのMAXFORCE(マックスフォース)エンジンが注目される。
ラインアップはV型6気筒3.0Lと直列4気筒2.2Lの2機種。技術的なハイライトは、主力となる2.2L直噴ディーゼルターボのRZ4F型だ。
長年にわたりタイでベストセラーを続けてきた従来の1.9L(RZ4E型)を、カーボンニューラル時代を見据えてあえて排気量アップするという贅沢なアプローチを採用した。
排気量をアップしながら低燃費化
これにより動力性能は、最高出力129kW(163馬力)/3600rpm、最大トルク400Nm/1600~2400rpmへと大幅に増強された。特筆すべきは、パワーを上げたにもかかわらず、燃費性能を従来の1.9L比で「最大10%」も向上させている点だ。
この驚異的な効率を支えるのが、いすゞが長年の商用車開発で培ったノウハウだ。燃料の噴射圧力を最大250MPaまで高める超高圧インジェクターを採用し、軽油を極限まで細かい霧状にしてピストン内へ噴射。不完全燃焼を徹底的に抑えることで、黒煙(PM物質)の排出を劇的に減らしながら熱エネルギーを無駄なく引き出すことに成功した。
さらに、最新の電子制御コモンレールシステムや、エンジン内部のフリクションロス(摩擦抵抗)を極限まで低減する新世代のハイフロー潤滑システムも採用入され、滑らかな回転フィールと圧倒的なタフネスを両立させた。
この2.2Lエンジンには、新開発の電子制御8速ATが組み合わされる。多段化によってエンジンのパワーバンドの良いところを常にキープできるため、静粛性と燃費がさらに引き上げられている。
<レポート:松下 宏>
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