2025 バンコク国際モーターショーレポート<いすゞ編>の目次
タイで長い歴史をもついすゞ
いすゞは、日本の自動車メーカーの中でも早くからタイ市場に取り組んできた。1980年代以前のタイでは、乗用車はごく一部の金持ちだけのものでしかなく、それ以外は商売にも使うピックアップトラックを使い、ときにはその荷台に人を乗せて移動するというのが当たり前だった時代だった。
トラックを主力とするいすゞは、1950年代から三菱商事と組んでタイ市場に取り組み、タイ全土の津々浦々にまでディーラー網を整備した。その強さを生かして、タイ市場で地歩を固めてきたのだ。1990年代には、トラックだけならいすゞが首位、乗用車だけならホンダが首位、全車種を合わせればトヨタが断然の首位という時期もあった。
いすゞは、タイ市場で乗用車の販売比率が高まるのに合わせ、2013年にトラックだけでは需要に応えられないとして、ピックアップトラックのD-MAXをベースにしたSUVモデルのMU-Xを投入。これも、一定程度の販売を確保してきた。
MU-Xは、2020年に2代目モデルに進化し、2024年6月には大幅な改良を受けている。今回のバンコク国際モーターショーに出展されたのは、その改良モデルだ。価格は162.4万バーツとされていたので715万円ほどになる。MU-Xについてはルーフにテントを搭載したキャンパー仕様車も展示されていた。
いすゞのブースでもうひとつ注目されたのは、ドラゴンマックスと呼ぶコンセプトモデル。日本でも販売されていたファスターの3代目タイ仕様モデルにインスパイアされたクルマで、いかにも懐かしいレトロ感覚が表現されていた。もちろん市販の予定などはないが、いすゞがピックアップトラックで長い歴史を持つことを示すモデルでもある。
<レポート>松下宏
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