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スバルAWD雪上評価レポート!
こだわりAWDの実力は?

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【スバル】2016/03/16

スバルと言えば、やぱりAWD! 雪上での実力を評価する!

スバル AWD
 スバル といえばAWD (4WD) というのは、しっかり定着している。スバルは1972年にレオーネエステートバンにAWD車を設定したが、これが日本の乗用車系AWD車の最初のモデルである。以降、さまざまな車種にAWD車を設定してきたのがスバルだ。最近では、ほかのメーカーも乗用車系のAWDを設定する例が増えているが、スバルほど徹底していない。

 たとえば、SUV系 の車種に限って見ても、スバルにはレガシィアウトバックフォレスターXV 、クロスオーバー7と4車種のラインナップがあるが、そのすべてがAWD車だけの設定になっている。ほかのメーカーでは、ランドクルーザーパジェロ のような本格派のオフロード4WDはAWD車だけの設定だが、それ以外の車種はSUVといってもAWD車が半分以上売れているのはエクストレイルとデリカD:5だけ。他の車種はSUVでありながら、FFの2WD車が高い比率で売れているのが実情である。

 また、乗用車として登録されるAWD車の販売台数を見ても、昨年12月の実績では上位7車種のうち4車種がスバルのAWD車で占められている。やはりスバルといえばAWDなのだ。

 現在のスバルのAWDシステムは、水平対向エンジンによるシンメトリカルAWDを特徴とする。その上で、AT車用がアクティブトルクスプリットAWDとVTD AWDの2種類、マニュアル車用がビスカスLSD付きセンターデフ式フルタイム4WDとWRX STI用の電子制御LSD付き不等トルク配分センターデフ式AWDの2種類がある。

 そのスバルのAWDの実力を確認するため、千歳モーターランドをベースに雪上試乗会が開催された。今年の北海道は雪が少なめで、高速道や主要な一般道はほとんどが除雪されていて、普通の舗装路を走るような形。今回は林道のような道路を走る設定になっていて、この部分には雪があった。また、千歳モーターランド内には十分な積雪があり、モトクロス用のコースを使った雪上コースでは存分に雪上走行を楽しめた。
スバル フォレスター

安定した走行性能を誇るアクディブスプリットAWD

スバル アウトバック
 まず、最初はアウトバックを林道コースに持ち出した。一般道から林道に入ると、全圧雪路の状態で部分的には何台ものクルマが走ったためにアイスバーンに近い状態になっているところや、逆に交通量が少ないために深い雪が残るようなところもあった。

 アウトバックのアクティブトルクスプリットAWDは、こうした雪道での走行でも優れた安定性を示し、かなりのペースで林道を駆け抜けていくことができた。雪の深い部分では、やや神経を使ったが、それ以外の部分では普通に走れた印象である。雪の深い部分でも走破性を高めるXモードを選択するまでもなく、余裕で走り抜けることができた。

色々な路面状況や好みで色々と楽しめるマルチモードDCCD

スバルWRX
 もう1台の公道走行車は、WRX STIだ。こちらはモード切り換え電子制御LSD付き不等トルク配分センターデフ式のAWDで、通常は41対59の前後の駆動力配分をドライバーの好みに応じて変化させることが可能なマルチモードDCCDも付いている。

 高機能はDCCDの駆動力配分で、オートプラスを選んだり、オートマイナスを選んだり、あるいはセンターデフをロックにするなど、いろいろなモードでの走りを試してみた。やはり走りやすいのは、オートプラスを選んだときで、LSDトルクを強めることで高いトラクションが確保されるので、雪道での走りやすさが増す感じだった。

 雪の深い部分では、ロックモードを試した。実際には、ここまでしなくても十分に走破が可能だが、ロックを選ぶことで確実に走破性が高まるのが分かる。
スバルWRX
スバルWRX
スバルWRX

モーグル状の路面も容易に脱出できるXモード

スバル フォレスター
 千歳モーターランド内の試乗コースは、乗用車系モデル用のコースとSUV系モデル用のコースの2種類が設定されていた。乗用車系モデルのコースには、スリッピーな路面でのタイトターン、発進加速、急ブレーキ、アップダウン、氷盤での定常円旋回など、いろいろな走りが試せる設定になっていた。

 加速はごく普通にこなすが、急ブレーキをかけても制動距離が長くなってなかなか止まれないのは止むを得ないところ。雪道では、早めのブレーキが要求されることが分かる。さらに手ごわいのが氷盤での定常円旋回。これはブリザックを履いたスバルのAWD車であっても、さすがにアンコントローラブルな感じになったりするが、雪壁に張りつくようなシーンもなかった。

 ここではレガシィB4リミテッドWRX S4 2.0GT-S アイサイト 、インプレッサスポーツ1.6i-Lアイサイトなどの走りを確認した。

 SUV系のモデル用には、タイヤが空転してしまうようなモーグル状の路面や急なアップダウン、急な坂道での発進加速、タイトなS字スラローム、左右スプリットμ路面でのブレーキングなどが設定されていた。モーグル状の路面ではXモードによるトラクションのかかり方を確認できたほか、いろいろな状況の走りを楽しめた。

 こちらのコースではアウトバックリミテッド、フォレスター2.0XTアイサイト、XV2.0i-Lアイサイト、XVハイブリッド2.0i-Lアイサイトなどが用意されていて、いろいろなクルマで繰り返して雪上走行を楽しいんだ。

 スバル車では、パーキングブレーキの電動化が進んでいて、今ではWRX STIやインプレッサ&XVくらいしか(ほかにBRZもあるが)ハンドブレーキが残っていない。北海道の雪道では、女性ユーザーの中にもハンドブレーキを使ってクルマの向きを変える人がいるということなので、クルマの進化が単純に受け入れられるとは限らないかも知れないなとも思った。

<レポート:松下 宏>
スバルXV
スバルXV
スバル フォレスター

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(レポート:松下 宏

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