フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載 [CORISM]

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【VW】2018/03/28

■フォルクスワーゲンブランドで2番目に売れているポロだが、もっと売れるはず?

フォルクスワーゲン ポロ

 フォルクスワーゲンは、主力コンパクトカーであるポロを約8年振りにフルモデルチェンジし発売を開始した。

フォルクスワーゲン ポロは、Bセグメントと呼ばれるカテゴリーに属するコンパクトカー。全長4m前後のモデルがBセグメントに属する。日本マーケットにおいては、非常に高い人気を誇るカテゴリー。国産車でのライバルとなるのは、トヨタ アクアや日産ノート、マツダ デミオなどだ。

新型フォルクスワーゲン ポロは、今回のフルモデルチェンジで6代目となった。フォルクスワーゲンにとって、ポロは日本マーケットにおいて重要な車種。国内フォルクスワーゲンの販売台数は、ゴルフだけが売れるという1本足打法的な状況。2017年のゴルフは22,839台を売った。そんな中、先代となるポロはモデル末期とはいえ、9,414台を販売。輸入車車種別ランキングで6位となった。ゴルフの半分以下という販売台数とはいえ、フォルクスワーゲンブランドにとってゴルフの次に売れている車種だ。

ポロは、1975年に欧州で初代が発売されて以降、1,400万台以上が生産されている世界的に人気の高い歴史あるモデル。日本では1996年に導入され、累計25万台以上が販売されている。

しかし、日本マーケットで販売される同じBセグメントのコンパクトカーは、2017年にノートは138,905台。アクアは131,615台売っている。そうした視点で見ると、ポロの国内販売台数は少ない。価格がやや高いという輸入車とはいえ、国産コンパクトカーに桁違いの差を付けられている状態だ。考え方次第だが、世界的なベストセラーカーなので、本来ならばポロは日本でももっと売れていい車種でもある。

フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ

フォルクスワーゲン ポロ

■肥大化は止められない!? ボディサイズアップで、広大な室内を得た新型ポロ

フォルクスワーゲン ポロ

 6代目となった新型フォルクスワーゲン ポロは、グループのモジュラー戦略である「MQB」(ドイツ語の頭文字からMQB=Modularer Querbaukasten)が採用された。このMQBは、コンパクトモデル用に新開発されたものだ。

それにしても、ポロもまたひと回り大きくなってしまった。ミニもそうだが、小さなクルマとして価値があったモデルがドンドンと肥大化している傾向が強い。ポロも全長が4,060㎜と先代比+65㎜も大きくなった。このサイズは、ゴルフIIやゴルフIII並みになっている。

大きくなったのは、全長だけではない。ホイールベースは2,550mm(+80mm)、全幅は1,750㎜(+65㎜)となった。これだけ大きくなったこともあり、室内空間は広大。特に後部座席の快適性や乗降性が大幅に向上した。

ラゲッジスペースも同様に拡大。280Lから351Lへ+71Lも拡大している。元々、フォルクスワーゲン車は、実用性が高いクルマを送り出しているメーカー。デザイン重視でドンドンラゲッジスペースが狭くなっていく欧州のプレミアブランドとは異なり、デザインと実用性を両立している。351Lというラゲッジスペースは、もはやBセグメントのコンパクトカーを超え、ひとクラス上のCセグメント車並み。Cセグメントのコンパクトカーを超えている。メルセデス・ベンツAクラスは、ポロよりラゲッジスペースは小さく341Lとなっている。

室内やラゲッジスペースが拡大された新型ポロ。ただし、ボディサイズを大きくして室内やラゲッジスペースが広くなるのは、当たり前のことだ。ボディサイズを維持、もしくは小さくして、尚且つ室内やラゲッジスペースを広くした、といったのであれば高く評価される。それこそが最新のテクノロジーというべきだろう。

フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ

■先代ポロをイメージさせつつ、スポーティさ際立つデザインとなった新型ポロ

フォルクスワーゲン ポロ

 新型フォルクスワーゲン ポロのデザインは、さすがフォルクスワーゲンと唸ってしまうほど完成度の高いものとなっている。相変わらず斬新さを前面に出し目新しさばかり追わず、ひと目でポロと理解させるデザイン力は世界でもトップレベルといえるものだ。人によっては、代わり映えしない、面白みに欠ける、と思うかもしれないが、歴代モデルのデザインをリスペクトしながら、積み重ねた歴史に新しさを加えていくテイストは、もはやフォルクスワーゲンのデザインアイデンティティといえる。

新型ポロは、先代ポロのイメージを色濃く残している。ただ、よく見るとまったく違うデザイン。シルエットは、全幅が1,750mm(+65mm)、全高は1,450mm(-10㎜)となったことで、ワイド&ローのよりスポーティなものとなった。

さらに、ボディサイドには後方に跳ね上がるようなシャープなキャラクターラインがいれられた。ワイド&ローなシルエットもあり、ウェッジシェイプされたスタイルが強調され、スポーティさが際立っている。また、ボンネットに入れられたエッジの効いたラインも個性的だ。

リヤデザインもエッジの効いたラインで構成し、スポーティさをアピール。テールライトは、やや暗めのレッドの単色風にされており、全体的に引き締まったリヤビューを演出している。このテールライトは、ポロシリーズでは初めて採用したもので、個性的なライトサインを描き出すフルLEDとなっている。

フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ

■大刷新され水平基調で高質感あるデザインとなったインテリア

フォルクスワーゲン ポロ

 新型ポロのインテリアは、先代モデルと全く異なるデザインとなった。先代の柔らかな面で構成されたデザインから、シャープな線を積極的に使ったデザインになった。水平基調のデザインを採用したこともあり、より横方向の広さを感じさせる。モニターもセンターコンソール最上部に変更され、視認性を高めている。全体的にカチっとした硬質な印象が強い。また、全体的な質感も向上しており、ひとクラス上の上質感がある。

装備面では、ポロシリーズで初めて、純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”を採用。“Discover Pro”は、8インチのスクリーンに、センサーボタンとダイヤルを採用することで、高い視認性とスムーズな操作性を実現している。

タッチパネルは、走行中揺れる車内で操作するのは難しい。さらに、指先に視線が集中するため、前方監視がおろそかになる時間が増える。タッチパネルは、イメージが良いものの、使い勝手や安全面では今ひとつでもある。そこで、タッチする以外に、ボリューム調整や地図縮尺変更にダイヤル操作で調整が可能としたのは、さすが使い勝手にこだわるフォルクスワーゲン車といったところだ。

■1.0L直3 TSIエンジンのみの設定で、燃費性能は19.1㎞/Lと物足りなさを感じる設定

フォルクスワーゲン ポロ

 新型フォルクスワーゲン ポロに搭載されたエンジンは、残念ながら1種類。1.0Lの直3TSIエンジンだ。このエンジンは、95ps&170Nmをアウトプットする。組み合わされるミッションは7速DSGだ。

新型ポロの燃費は、19.1㎞/Lとなった。燃費性能は、国産Bセグメントのコンパクトカーと比べると見劣りする数値だ。1.2L+スーパーチャージャーエンジンを搭載する日産ノートの燃費は26.2㎞/Lだ。しかも、先代ポロの1.2LTSIエンジン車が22.2㎞/Lだったので、排気量が少なくなっているのに、燃費値は悪化しているという状況になっている。従来モデルの燃費値さえも懐疑的になってしまう数値といえる。

しかも、ポロの燃料はハイオクガソリンだ。レギュラーガソリンを使用する国産コンパクトカーに比べ、燃費も悪く、ガソリン代も高価というのであれば、輸入車好きかフォルクスワーゲンブランドに対するロイヤリティの高い顧客以外なかなか選択肢に入りにくい。

国産メーカーは、欧州でハイオク仕様のエンジンであっても、国内に導入するときには顧客メリットを考えレギュラーガソリン仕様にするケースがほとんど。フォルクスワーゲンも、日本マーケット向けに、これくらいの配慮はあってもいい。

ポロは、非常に完成度の高いコンパクトカーで、世界的にベンチマークとなる優れたモデルだ。しかし、国内での販売台数が伸びないのは、こうした日本マーケット向けに細かな対応が取れないことも理由の一つだろう。

日本マーケットの特徴は、多少高価でもハイブリッド車が売れるように、購入時のイニシャルコストより、購入後のランニングコスト(燃料費)を気にする傾向が強い。

また、パワーユニットも1.0LのTSIだけでは、ハイブリッド車が中心の国産Bセグメントから顧客を奪うのは難しい。せめて、欧州で売られている1.6Lディーゼルの導入でもあれば、ハイブリッド車ユーザーに関心を持ってもらうことも可能だろう。

フォルクスワーゲンは、ディーゼル車は販売価格が高くなり売れないとしているが、日本にも1.5Lディーゼルを搭載するマツダ デミオがあり、Bセグメントのディーゼル車に対しての理解や認知は進んできている。ディーゼルは、エコカー減税が免税になったり、補助金の対象になっているなど顧客のメリットも大きい。後は、フォルクスワーゲンがどれだけ日本マーケットでBセグメントのシェアを広げるために、魅力的な価格提示ができるかどうかだ。

新型ポロの安全装備は、すべてのグレードで一定レベルはクリアしている。プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist”(歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能付)や“プロアクティブ・
オキュパント・プロテクション”、万が一の事故の際に歩行者への衝撃を緩和する“アクティブボンネット”、そして“デイタイムランニングライト“を今回初めて全車標準装備した。また、サイド&カーテンエアバッグも全車に標準装備化されているので安心だ。

ただ、アダプティブクルーズコントロール”ACC”(全車速追従機能付)に関しては、最上級グレードのハイラインのみに標準装備。その他、リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能 )、ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能 )や自動的にステアリングを操作してドライバーの駐車をサポートする“駐車支援システム“Park Assist”などもオプションで用意されている。

フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ

■フォルクスワーゲン ポロのグレード選び

フォルクスワーゲン ポロ

 新型フォルクスワーゲン ポロのグレード選び。新型ポロのグレードは、トレンドライン、コンフォートライン、ハイラインの3つとなった。エントリーグレードがトレンドラインで、最上級グレードがハイラインとなる。

エンジンは1種類しかないので、選択の余地は無し。こうなると、装備で選ぶだけ。ある意味、新型ポロのグレード選びは簡単だ。新型ポロの価格は、エントリーグレードのトレンドラインが2,098,000円から。国産Bセグメント車より、若干高めだが魅力的な価格になった。

まず、新型ポロは、歩行者検知式自動ブレーキは標準装備化しているので、どのグレードを選んでも一定レベルの安全装備は確保している。ただし、リヤビューカメラやオートライトといった装備はコンフォートライン以上に装備されているので、予算にもよるがトレンドラインかコンフォートラインを選んだ方が無難だ。

ハイラインとコンフォートラインとの大きな装備差は、アダプティブクルーズコントロール、スタティックコーナリングライト 、LED ヘッドライト、スマートエントリー&スタートシステム、スポーツコンフォートシート、16インチアルミホイールなど。価格差は、約35万円となった。やはり、輸入車だし装備を充実させたいとなるとハイラインがお勧めだ。アダプティブクルーズコントロールは、ロングドライブには安全性と疲労軽減にも役立つので積極的に選びたい装備だ。ハイラインの価格は、2,650,000円となる。

そのハイラインでも、やや安全装備は物足りない。ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)やパークディスタンスコントロール(フロント/リヤ、前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能付)、リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ)などがオプションなのだ。マツダ デミオには、こうした似た装備が標準装備化されていることを考えると、最上級グレードのハイラインとはいえ、やや安全装備面では物足りなく感じてしまう。こうなると、セーフティパッケージ(ハイライン用)97,200円をオプションで装備したい。

また、“Discover Pro”パッケージ(コンフォート/ハイライン用)のオプションは226,800円。こうしたオプションを装備すると、新型ポロ ハイラインはフル装備約300万円という価格のクルマになる。

フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ

■フォルクスワーゲン ポロの価格

フォルクスワーゲン ポロ
■フォルクスワーゲン ポロ価格
・Polo TSI Trendline 2,098,000円
・Polo TSI Comfortline 2,299,000円
・Polo TSI Highline 2,650,000円

■フォルクスワーゲン ポロ燃費、スペックなど

定員[人]5人

代表グレード フォルクスワーゲン ポロ TSI ハイライン
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,060×1,750×1,450mm
ホイールベース[mm] 2,550mm
車両重量[kg] 1,160kg
総排気量[cc] 999cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 70(95)/5,000‐5,500rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 170(17.9)/2,000‐3,500rpm
ミッション 7速DSG
JC08燃料消費率[km/l] 19.1km/l
価格 2,650,000円
レポート 編集部
写真 フォルクスワーゲン

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(レポート:CORISM編集部

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