【日産 先進技術 試乗評価 PART6】まだある、乗って体感、日産の先進技術

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【日産】2010/09/12

 

電動油圧式電子制御パワーステアリング

日産 先進技術 電動油圧式電子制御パワーステアリング

 なんとも矛盾する名称に思えるが、以前はトヨタBMWが採用していたこともあり、じつはすでに実用化レベルに達している技術だ。今やパワステと言えば電動化だが、軽量化やメンテナンスフリーに優れるものの、フィーリングはいまだに油圧に勝てない(微妙な差になってきているけど)のも事実。かといって油圧も耐久性の問題や安全装置との組み合わせにおいて遜色もある。というわけで折衷したのがこちらのシステム。左右へのステアリング操作検知などは電子制御化して、実際のアシストは油圧が行うというもので、いいとこ取りしているのが特徴だ。またエンジンの動力を利用しないので燃費向上(約2%)にも貢献していると評価できる。

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エレクトリカル・ドリブン・インテリジェント・ブレーキ

日産 先進技術 エレクトリカル・ドリブン・インテリジェント・ブレーキ
 こちらもパワステのように油圧と電動を折衷した技術。ブレーキの電子制御化がやっと進んできたのだが、目的はハイブリッドや電気自動車への採用というのもあるだけに最先端レベルにあると言っていいのがこちら。
電子制御化されているのは、ペダルと油圧発生部分。電子制御ブレーキと聞くと、すべてが電気信号とモーターで構成されていると思う人がいるが、マスターシリンダーと各輪の間は従来通りの油圧だ。メリットはブレーキ回生時の制動力とペダルを踏んでの制動力の割合を自在にコントロールできることで、ドライバーにはその調整された結果が伝わるので従来のように意に反した強い制動力になってしまったりすることはなく、自然なフィーリングで最大限の回生を得ることができるというのが特徴だと評価していい。

衝突回避支援コンセプト

日産 先進技術 衝突回避支援コンセプト
 今や「ぶつからないクルマ」に注目が集まっているが、日産は60km/hからの衝突回避を実現した。すでに実用化しているアクセルペダルがヒョコヒョコ動くことでの注意換気に始まり、さらに進んだ場合はゆっくりとブレーキをかける。それでもなんら操作がされなかった場合は急制動をかけてくれる。レーダー波を使用することで悪環境でも作動するのが特徴。さらに価格にはついては「スバルは10万円」とズバリと問えば「同じぐらいでいけますよ」とサラリ。これは期待できそう。

ムービングオブジェクトディテクション

日産 先進技術 ムービングオブジェクトディテクション
 これは一目瞭然。すでに頭上から車体を眺め下ろしたように周囲を確認できるアラウンドビューモニターは普及しているが、それに対して周囲の動くモノを感知する機能をプラスしたもの。たとえば人が通ればどこにいるのかを画面上で警告する。画像解析技術を利用しており、既存のアラウンドビューモニターに対して比較的簡単に付与できるとのことなので、早く市販化されるといいだろう。

全方位運転支援システム

日産 先進技術 全方位運転支援システム
 車線変更しようとしたら斜め後ろに他車がいてヒヤリというのは誰でも体験したことがあるハズ。すでにアラウンドビューモニター用にカメラが設置されているので、これらを利用して画像認識技術を駆使して監視。ブレーキ制御もプラスして衝突回避を行う。このほかにバックビューの左右確認機能や車間保持機能も併せると全方位的な運転支援が可能になる。

(レポート:CORISM編集部

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