【アウディ Q5 試乗記】ライバルひしめくプレミアムSUV市場に殴り込み! 低燃費とダイナミックな走りを両立した
【アウディ】2009/05/31
激戦区のプレミアムSUV市場に投入されたミディアムクラスの新型SUV
シングルフレームのフロントグリルやLEDポジショニングランプを内蔵したヘッドライトは最近のアウディに共通するデザインだ
アウディA4やA5の基本プラットホームと主要コンポーネンツを生かして開発したミディアムクラスのプレミアムSUV。かつてトヨタ ハリアー(レクサス RX)が切り開いたマーケットだが、アメリカ市場を中心に好調な売れ行きを続けたため、今では世界の主要メーカーがSUVを作るようになり、最近ではミディアムクラスの競争が激化している。
レクサス RXのほかインフィニティのFX、フォルクスワーゲンのティグアン、メルセデス・ベンツのGLK、ランドローバーのフリーランダーなどなど、さまざまな車種がこのクラスにラインナップされている。アウディ自身にとっては、上級モデルのQ7に次ぐSUVの投入である。
レクサス RXのほかインフィニティのFX、フォルクスワーゲンのティグアン、メルセデス・ベンツのGLK、ランドローバーのフリーランダーなどなど、さまざまな車種がこのクラスにラインナップされている。アウディ自身にとっては、上級モデルのQ7に次ぐSUVの投入である。
アウディのSUVらしさを感じさせる力強いフォルム
ミディアムクラスといってもボディはけっこう大きくて重い。全幅が1900mmに達し、車両重量は1900kgを超えているからだ。外観デザインはいかにもSUVらしい力強いものに仕上げられると同時に、アウディらしさもいっぱいに表現されている。フロントのシングルフレームグリルやヘッドライト上部の LEDポジショニングランプなどがアウディらしさを強く主張している。アルミ製のテールゲート側に設けられたテールランプにもLEDストップランプが採用されている。
試乗車はSラインパッケージが装着されていて、専用のグリルデザイン、前後バンパー、リップスポイラー、19インチタイヤ&ホイールなどが外観上の違いとなる。
試乗車はSラインパッケージが装着されていて、専用のグリルデザイン、前後バンパー、リップスポイラー、19インチタイヤ&ホイールなどが外観上の違いとなる。
アウディらしいスポーティな雰囲気と、SUVらしい力強さを感じさせてくれるエクステリアデザインがとても印象的。
LEDポジショニングランプを内蔵したヘッドライトはシャープなイメージ。バンパー下部の処理は、SUVらしい雰囲気を強調している。
リヤコンビランプは、視認性に優れるLED式。シンプルながらサイドまで回り込んだデザインは、上質さも感じさせてくれる。
乗用車ライクでスポーティな雰囲気のインテリア
SUVらしくやや高めの全高を持ち、シートポジションもやや高めになるが、乗用車系のSUVなので、運転席へは自然な姿勢で乗り降りできる。乗り込んだ運転席回りはスポーティな雰囲気でまとめられている。
BMWなどと同じように、インパネの中央部分の運転席側に傾けたドライバーオリエンテッドのデザインを採用したことが、スポーティな雰囲気の演出につながっている。このデザイン手法はアウディの主要モデルに共通するものだ。
大きめのボディに加えてホイールベースもたっぷりと確保されているため、室内空間は余裕十分という印象。後席に座ると頭上にも足元にも十分な広さがある。さらにラゲッジスペースもゴルフバッグが4個積めるだけの広さがある。
BMWなどと同じように、インパネの中央部分の運転席側に傾けたドライバーオリエンテッドのデザインを採用したことが、スポーティな雰囲気の演出につながっている。このデザイン手法はアウディの主要モデルに共通するものだ。
大きめのボディに加えてホイールベースもたっぷりと確保されているため、室内空間は余裕十分という印象。後席に座ると頭上にも足元にも十分な広さがある。さらにラゲッジスペースもゴルフバッグが4個積めるだけの広さがある。
質感の高さに定評のあるアウディだが、このQ5も例外ではない。乗用車ライクでスポーティなイメージでまとめられている。
Sラインパッケージ装着車は、背もたれ部分にロゴが入れられている。硬さや形状は絶妙で、長時間乗っていても疲れにくい。
兄貴分のQ7よりボディは小さいが、頭上や足元の空間にはかなりの余裕がある。視界もいいので、ゆったりとくつろぐことができる。
日本仕様に特化したHDDナビを始め快適装備は満載!
快適装備は日本市場向けに作られたHDDナビゲーションを含むMMI&DVD/CDプレーヤーのほか、電動シート、自動防眩ミラーなどが全車に標準。上級グレードの3.2FSIクワトロには本革シート&シートヒーター、ウッドパネルなども標準となる。
安全装備はESPを始め、電気式パーキングブレーキ、サイドエアバッグ、リヤビューカメラ付きパーキングアシストなどが標準で用意されている。
安全装備はESPを始め、電気式パーキングブレーキ、サイドエアバッグ、リヤビューカメラ付きパーキングアシストなどが標準で用意されている。
メーターのデザインは、他のアウディファミリーにも共通のもの。中央のインフォメーションディスプレーは、表示も大きくさまざまな情報を瞬時に確認しやすい。ラゲッジは開口部も広く、容量自体も十分に確保されている。後席の背もたれを倒せば、広くフラットな空間が現われるので、大きなレジャー用品なども余裕で積み込める。
排気量の少なさをターボでカバーした2リッターモデルは燃費も良好!
搭載エンジンは2機種。直列4気筒2リッターの直噴ターボと、V型6気筒3.2リッターの自然吸気直噴DOHCの2機種だ。
2リッターエンジンも211ps(155kW)のパワーはもちろんのこと、35.7kg-m(350N・m)のトルクをわずか1500回転から発生するので、動力性能に関して何の不満もない。1900kgの重量が全く苦にならない性能というか、アクセルを少し踏み込んだだけでとても力強い走りが得られるので、はるかに軽いクルマに乗っているような軽快感があった。踏み込んだときのレスポンスも、加速していくときの変速フィールも上々のレベルにある。
V型6気筒 3.2リッターは270ps(199kW)/33.7kg-m(320N・m)というパワー&トルク。排気量を生かしてパワーでは上回るが、2リッターターボに比べるとトルクではやや劣るという関係にある。自然吸気らしい吹き上がりの気持ち良さがあるのはV6エンジンのほうで、排気量が大きいだけにトルクについても不満があるわけではない。
2リッターエンジンも211ps(155kW)のパワーはもちろんのこと、35.7kg-m(350N・m)のトルクをわずか1500回転から発生するので、動力性能に関して何の不満もない。1900kgの重量が全く苦にならない性能というか、アクセルを少し踏み込んだだけでとても力強い走りが得られるので、はるかに軽いクルマに乗っているような軽快感があった。踏み込んだときのレスポンスも、加速していくときの変速フィールも上々のレベルにある。
V型6気筒 3.2リッターは270ps(199kW)/33.7kg-m(320N・m)というパワー&トルク。排気量を生かしてパワーでは上回るが、2リッターターボに比べるとトルクではやや劣るという関係にある。自然吸気らしい吹き上がりの気持ち良さがあるのはV6エンジンのほうで、排気量が大きいだけにトルクについても不満があるわけではない。
アウディ Q5には、2リッターの直噴ターボエンジン(写真左)と、3.2リッターのV6自然吸気エンジンが搭載されている。パワーは3.2リッターが勝っているが、トルクに関してはターボのアシストもあり2リッター4気筒が上回っている。どちらも低回転から十分なトルクを発生する扱いやすい特性が与えられている。
7速Sトロニックによるダイレクトさと安定感ある走りを味わえる
トランスミッションは7速Sトロニックが組み合わされていて、アウディが縦置きエンジン用に開発した専用の7速Sトロニックで、フォルクスワーゲンの7速 DSGと違ってオイルを介する湿式としたのが特徴。これによって洗練された滑らかな変速フィールを実現している。パドル操作によるマニュアル車感覚の走りも可能で、このレスポンスにも優れている。
Q5にはエンジンの特性のほか、ステアリングの操舵力、ダンパーの減衰力などを変更できるアウディドライブセレクトがオプション設定されていて、今回の試乗車は両方ともこれが装着されていた。
ドライブセレクトはオート、コンフォート、ダイナミックの3つのモードを選ぶことができる。試乗車は専用のスポーツサスペンションを備えたSラインパッケージの装着車だったため、オートを選んだ状態でも足回りは相当に硬めの味付けで、ダイナミックを選ぶとさらに硬くなる。高速クルージングでレーンチェンジをしても車体がほとんどロールしないような安定した走りが可能だ。ただ、乗り心地が硬いので、普通のユーザーが街乗りで使うようなときにはコンフォートを選ぶのが良
Q5にはエンジンの特性のほか、ステアリングの操舵力、ダンパーの減衰力などを変更できるアウディドライブセレクトがオプション設定されていて、今回の試乗車は両方ともこれが装着されていた。
ドライブセレクトはオート、コンフォート、ダイナミックの3つのモードを選ぶことができる。試乗車は専用のスポーツサスペンションを備えたSラインパッケージの装着車だったため、オートを選んだ状態でも足回りは相当に硬めの味付けで、ダイナミックを選ぶとさらに硬くなる。高速クルージングでレーンチェンジをしても車体がほとんどロールしないような安定した走りが可能だ。ただ、乗り心地が硬いので、普通のユーザーが街乗りで使うようなときにはコンフォートを選ぶのが良
ミッションは全車7速Sトロニックを搭載する。ATのイージーさとMTのようなダイレクト感ある走りが特徴で、マニュアルシフト時の変速時間の短さは驚くほど。効率もいいので優れた省燃費性能も実現している。3.2FSI(写真中央)とSラインパッケージは19インチのタイヤ&アルミホイールが標準装備。ベーシックな 2.0TFSIは18インチ仕様となる。
| 代表グレード | アウディ Q5 2.0TFSIクワトロ |
|---|---|
| ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4635×1900×1660mm |
| 車両重量[kg] | 1870kg |
| 総排気量[cc] | 1984cc(ターボ) |
| 最高出力[ps(kw)/rpm] | 211ps(155kw)/4300〜6000rpm |
| 最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 35.7kg-m(350N・m)/1500〜4200rpm |
| ミッション | 7速Sトロニック |
| 10・15モード燃費[km/l] | 10.6km/l |
| 定員[人] | 5人 |
| 税込価格[万円] | 569.0万円 |
| 発売日 | 2009/6/2 |
| レポート | 松下宏 |
| 写真 | 高木博史 |
(レポート:松下 宏)
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