【新車・中古車購入術】ホンダ・フィット・ハイブリッドの選び方&リセールバリュー [CORISM]

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【生活・文化】2010/12/16

マイナーチェンジされたフィット。人気の中心はハイブリッドだ。その選び方やリセールバリューをチェック!

もはやフィットの70%以上がハイブリッドに!

ホンダ フィット リヤビュー

30㎞/Lという低燃費に加え159万円という価格が魅力的。もはやクルマはハイブリッドが当たり前の時代になったといえる。

 2010年8月にマイナーチェンジを行ったフィットが好調。発売から約2週間で累計受注台数は2万1000台にも達しているが、その人気を牽引しているのが、ほかでもないハイブリッド。全受注台数のじつに71%がハイブリッドで占められている。
 その理由はやはり価格だろう。1.3Lモデルの123万円(13G)、1.5Lモデルの149.8万円(15X)に対し、ハイブリッド車としては最安値となる159万円。これは非常に魅力的な価格設定だ。気になる燃費は、1.3Lが22㎞/L、1.5Lが20㎞/L、そしてハイブリッドが30.0㎞/L(いずれも10・15モード)。走れば走るほどイニシャルコスト(初期負担)を帳消しにていく燃費の良さがポイントになる。とはいうものの1.3Lと1.5Lだって燃費性能は優秀。使い方よってはハイブリッド購入よりも有利なケースも出てきそうだ。このあたりは各位きっちり検討したほうがいいだろう。
 また、後席中央に3点式シートベルトやヘッドレストが装備されていないなど、安全装備を軽視している傾向にあるのが残念なポイントだ。欧州や北米仕様車には標準装備されているのに、日本仕様では取り外されている。フィット・ハイブリッドを購入検討しているユーザーは、ハイブリッドという先進技術をアピールするものの、安全装備では後進しているという現状を理解してから購入検討して欲しい。

リセールバリューも当面は高値を維持。乗り換えも安心だ

 ハイブリッド人気の追い風になりそうなのがリセールバリューの高さ。中古車販売最大手のガリバー自動車研究所は、3年後のリセールバリューを54%〜71%と少々幅の広い予想を出した。それは、しばらくの間ハイブリッドの人気は当面続くことが予想されるため、買いの1台であることは間違いない。しかし、今後は多くのフィット・ハイブリッドが市場に出回ることも予想されるため、中・長期的に見ると不透明な部分もあるようだ。つまり、あまりの人気で中古車市場にフィット・ハイブリッドがあふれてしまうと価値が下がり、通常のフィットと同等のリセールバリューになる可能性もあるということだ。
 さて、フィット・ハイブリッドの装備類を検討してみよう。フィット・ハイブリッドには標準仕様(159万円)をベースとし、さらに装備を充実させた2タイプが用意されている。「スマートセレクション(172万円)」と「ナビプレミアムセレクション(210万円)」の2車がそれ。
 スマートセレクションは標準仕様に加えて、ディスチャージヘッドライト、Hondaスマートキーシステム、室内装飾などが追加装備となる。ナビプレミアムセレクションは、スマートセレクションの装備に加えて、HDDナビ、ETC車載器、VSA(ABS+TCS+横すべり抑制)、セキュリティアラーム、運転席&助手席シートヒーター、パドルシフト付き本革巻ステアリング、15インチアルミホイールなどが追加される。上級仕様のほうが充実が装備しているのは当然だが、標準仕様でも、ディチャージヘッドライトとスマートキーがレスになってしまうことを除けば、不満は少ないはず。VSAやサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグ、HDDナビなどは標準仕様でもオプションで選べるので、予算に応じて装備を追加していくというのもありだろう。

ホンダ フィット インテリア

IPU(インテリジェント・パワー・ユニット)を荷室下に収め、フィットならではの居住性やシートアレンジといった優れた特徴は、いささかも失われていない。

ホンダ フィット IMA

ハイブリッドシステムはホンダ独自のIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)。1.3Lエンジンとモーターの組み合わせは、すでにインサイトで定評のあるシステム。

ホンダ フィット ナビ

専用メーカーオプションのHDDインターナビシステムは、多彩なルート配信可能なインターナビ・ルートとエコアシストの機能を採用。通信費無料で利用できるリンクアップフリー。

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(レポート:CORISM編集部

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