6月に俳優の石田純一さんと挙式予定のプロゴルファー東尾理子さんが、父親であり元・西武監督の東尾 修さんと親子がCMで競演した。このCMは、中古車の価値向上を推進する業界最大手の株式会社ガリバーインターナショナルが東尾親子を起用したもの。欧米の自動車先進国では、新車と中古車比率が1：3と中古車人気なのに対し、日本は2：1で新車が有利となっている。ガリバーでは、中古車の価値向上を目指し今回のCMを放映する。
　理子さんのCM起用理由は、大学時代やプロゴルファーとして約10年アメリカで生活していたことに由来する。実はアメリカは中古車主体のマーケットであり、理子サンがそのことを熟知していることがあげられている。また、婚約者の石田純一さんは「不倫は文化」という名言を残したモテ男。これで3度目の結婚となる。それに対して理子さんは初めての結婚。ある意味、理子さんが新車ならば、石田さんは立派な中古車ということだ。「不倫は文化」の石田さんの言葉を借りるなら、「時代は中古」というよりは「中古は文化」ということになるだろう。
　理子さんの父である修さんの想いは複雑だ。自分とさほど年齢差がない石田さんが義理の息子となるから、心中穏やかであるわけが無い。修さんは「CMの演技なんだ。と、思っていても本当の結婚式も目前。ついつい感情がこもって関西弁になってしまったし、台詞もアドリブで本音になっちゃったね」とポツリとつぶやくと記者会見会場は暖かい笑いの渦に包まれた。また、修さんは「ガリバーのCMでやっと本心を娘に伝えられた気がする。うーん、遅かったなぁ。理子、もう一度考え直してもいいぞ」と、諦め切れない複雑な父親心を見せていた。
　会見後半に、東尾親子からのメッセージとして「時代は中古」というメッセージボードが掲げられた。「時代は中古」とメッセージを読みながらも、修さんは「うーん、なんか引っかかるなぁ」とつぶやき再び会場は大爆笑。中古車ではなく、最後まで中古＝石田さんを意識してのぼやきが連発。すかさず理子さんから「新しいものを追い続けるより、良いものを長くが大切。中古車はエコだし、10年保証も充実」とフォローされる状態。そんな理子さんに修さんは、さらに「まぁ、中古車もまた乗り換えることもあるし」とつぶやく。気軽に中古車に乗り換えられるのは、ガリバーというメッセージを娘のことに例えて発信するのは、さすが元名監督の技だったのだろうか？

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