![](/files/node/1272954589-resize-655-436.jpg)
ハイブリッドというエコでプレミアム感を表現した小さな高級車と評価
![トヨタ SAI(サイ) エンブレム](/files/node/1272954625-resize-240-160.jpg)
ハイブリッド戦略を着々と進めるトヨタだが、その最新となるのがSAI(サイ)。先発のレクサスのHS250hと兄弟車となるミディアムセダンだ。本来プレミアムブランドであるレクサスと共通となると、どう差別化を図っているか気になるところだが、見た目も含めてこちらはトヨタのセダンらしさをアピールできており、レクサスと兄弟というよりもプリウス セダンと捉えたほうがわかりやすいかもしれない。
コンセプト自体は「小さな高級車」と評価。これは開発主査が語るように以前あったプログレに端を発するモノで、単純にサイズだけで高級感を演出するのではなくほかの部分に求めているのがその中心にある。プログレの時代は単純に細部の質感であったのが、SAIではもちろんハイブリッドに対してプレミアムを見出している。
コンセプト自体は「小さな高級車」と評価。これは開発主査が語るように以前あったプログレに端を発するモノで、単純にサイズだけで高級感を演出するのではなくほかの部分に求めているのがその中心にある。プログレの時代は単純に細部の質感であったのが、SAIではもちろんハイブリッドに対してプレミアムを見出している。
レクサスのハイブリッド専用車HS250hの兄弟車であるが、デザインはトヨタ流。ちょうどプリウスの兄貴分的な雰囲気だ。
リヤビューのデザインも四角いリヤコンビランプを採用するなどHS250hとは大きく異なる。どっしりとした安定感もある。
メッキを多用したフロントグリルは、存在感も抜群。ヘッドライトはグレードにより、ディスチャージまたはLED式となる。
エンジンは2.4リッターを搭載。モーターもプリウスよりパワフルなので、かなり力強い加速感を味わうことができる。
ミッションは電気式の無段変速機を採用し、滑らかな走りが楽しめる。シフトレバーは、プリウスのような小さいタイプだ。
18インチタイヤはGに標準でSにはオプション。しっかりしたハンドリングが楽しめるが、より乗り心地重視なら16 インチがいい。
![トヨタ SAI(サイ) 走り](/files/node/1272954867-resize-655-436.jpg)
エンジンに重きを置いた力強い走りが味わえる
![トヨタ SAI(サイ) ステアリング](/files/node/1272954937-resize-240-160.jpg)
ただし、その乗り味はHS250hとは異なるから少々驚く。全体の乗り味のまとめ方は毎度お馴染みのトヨタのハイブリッドであることは前提としつつも、こちらのほうがエンジンに重きを置いた制御がされており、フィーリング的にもモーターに頼らない走りであることは感じ取れる。そもそもこちらの燃費は 23km/Lだ。
だからアクセルを踏めばエンジンによってグイグイと加速していくし、18インチのGグレードであればコーナリングのスタビリティも高評価。ただ実用的なミディアムセダンというキャラクターに合わないというのも事実で、その際は16インチのほうがより自然で乗り心地もいいのでオススメだ。
またセダンで問われる使い勝手も、まずハイブリッドにしてはトランクが大きい。バッテリーはどうしてもリヤシートの後部に積まなくてならないので、パッケージング的に厳しくなりがち。レクサス LS600hLS600hLとてもかなり狭いラゲッジで、それをやっとマイナーチェンジで少し大きくするなど涙ぐましい努力をしていることを考えると、 SAI(サイ)のラゲッジはかなり広い。
また室内に関しても、形状はHS250hと同じだが、こちらはシンプルモダンを標榜して、派手さはないもののしっとりとした風合いで仕上げている。338万円という価格はミディアムセダンとして考えれば高いが、ハイブリッドなどのプレミアム性が加わっていることを考えれば、逆に安い。受注もかなり入っているようだが、12月上旬の時点では購入補助金に間に合う(トヨタ/レクサス唯一)だけに、さらに販売台数を伸ばすことは確実だろう。
だからアクセルを踏めばエンジンによってグイグイと加速していくし、18インチのGグレードであればコーナリングのスタビリティも高評価。ただ実用的なミディアムセダンというキャラクターに合わないというのも事実で、その際は16インチのほうがより自然で乗り心地もいいのでオススメだ。
またセダンで問われる使い勝手も、まずハイブリッドにしてはトランクが大きい。バッテリーはどうしてもリヤシートの後部に積まなくてならないので、パッケージング的に厳しくなりがち。レクサス LS600hLS600hLとてもかなり狭いラゲッジで、それをやっとマイナーチェンジで少し大きくするなど涙ぐましい努力をしていることを考えると、 SAI(サイ)のラゲッジはかなり広い。
また室内に関しても、形状はHS250hと同じだが、こちらはシンプルモダンを標榜して、派手さはないもののしっとりとした風合いで仕上げている。338万円という価格はミディアムセダンとして考えれば高いが、ハイブリッドなどのプレミアム性が加わっていることを考えれば、逆に安い。受注もかなり入っているようだが、12月上旬の時点では購入補助金に間に合う(トヨタ/レクサス唯一)だけに、さらに販売台数を伸ばすことは確実だろう。
インテリアデザインは、ハイブリッドらしさを強調する未来的な雰囲気。視界もいいので、狭い道でも運転はしやすい。
本革シート(写真)はGにオプションで装備できる。インパネは立体的な造形で、小物の収納スペースも用意し使い勝手も良好。
プリウスのプラットホームがベースということもあり、ボディサイズほどの広さ感はない。ただ、スペース自体は十分だ。
大きなスピードメーターのなかに、ハイブリッドシステムの状態などを表示するディスプレーを装備。視認性はとてもいい。
トヨタブランドでは初となるリモートタッチを装備。機能的には変わりはないが、デザインはレクサスのものとは異なる。
トヨタのハイブリッドセダンのなかでは最大のラゲッジ容量を誇っている。このあたりの実用性はハイブリッド専用車ならでは。
ハイブリッドシステムはプリウスと共通のTHS IIながらエンジンやモーターは、よりパワフルなものを搭載する。18インチタイヤ装着車は想像以上にしっかり感のある走りが味わえる。乗り心地もいいが、より快適性を重視するなら16インチがオススメ。
代表グレード | トヨタ SAI(サイ) S ASパッケージ |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4615×1770×1495mm |
車両重量[kg] | 1570kg |
総排気量[cc] | 2362cc |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 150ps(110kw)/6400rpm |
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 19.1kg-m(187N・m)/4400rpm |
モーター最高出力[ps(kw)] | 143ps(105kw) |
モーター最大トルク[kg-m(N・m)] | 27.5kg-m(270N・m) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
10・15モード燃費[km/l] | 23.0km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 385.0万円 |
発売日 | 2009/10/20 |
レポート | 近藤暁史 |
写真 | 近藤暁史 |
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(レポート:近藤暁史)
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