■レクサスRX開発の上での「4つ」のポイント、その3は「乗り心地と応答性」
ホールド感がありふかふかなので、これなら長時間のドライブでもストレスなく運転できそうです!
RX を企画するにあたっての4つのポイントその3は、
「乗り心地と応答性」
まず、試乗したのは3.5Lエンジンにハイブリッドシステム を搭載したRX450hです。システム出力は313psで、先代RXに比べ14psほどパワーアップしています。この450hの加速が気持ちいいんです。2トンをはるかに超えている思いボディなのに、速いのなんのって・・・。それでいて、静かでスムース。まさに、ラグジュアリーな感じです。
ダイヤルで操作でRXのキャラクターを変えることができる「ドライブモードセレクト」をSPORTモードに。そうすると、力強い加速が味わえちゃうのです! 通常はECOモードで十分。街中では、アクセル操作にちょっと気を使えば、かなりモーターのみで走れちゃうので、これだけ大きなクルマであっても燃費を気にする必要もありません。試乗したRX450h AWD バージョンLで18.2㎞/Lという低燃費を誇ります。
RXシリーズのガソリン車は、2.7Lと3.5Lが無くなり2.0Lターボだけとなりました。編集長に聞くと「従来のガソリン車は燃費が悪かったので当然。仮にあったとしても、燃費が悪すぎ日本では売れない」だそうです。
この2.0Lガソリン車は、すでに発売されているひとクラス下のサイズになるNXと同じもので238ps&350Nmというパワーとトルクを誇ります。燃費はRX200t AWDバージョンLで11.2㎞/Lです。
実際試乗すると、さすがに450hのようにどこからでも加速するような感じではなく、ちょっと普通でした。とくに、街中のごく低回転域ではアクセルをかなり踏み込まないといけない感じがありました。2000回転くらいから上にエンジンが回ると、ターボらしい力強さが感じられました。このRX200tも約2トンという車重があるので仕方ありません。余裕のある力強さという面では、RX450hが好みです。
乗り心地は、両車とも非常に快適。スポーティな専用サスペンションを装備したFスポーツも同様です。全体的にしっとりとした乗り心地でした。個人的には、広い後席に座って後席の大きなテレビでも見ながら、お嬢様気分で移動って感じでしょうか。静粛性も高いので、すぐに眠くなってきますw。スポーツカー好きの私としては、自分で運転するというより、横に乗せてもらうクルマってイメージですね。
乗り心地に優れていたRXなのですが、実際にハンドルを握ると、意外と大きなクルマなのにキビキビ走ります。やや柔らか目の乗り心地ながら、ステアリングを切ると想像以上にスイッと気持ちよく曲がります。クルマの傾きはやや大きい感じもしたのですが、大きく重いクルマの割にはよく曲がりました。
■レクサスRX開発の上での「4つ」のポイント、その4は「先進装備の安全性と安心」
RXを企画するにあたっての4つのポイントその3は、
「先進装備の安全性と安心」
やはり、どんなにおしゃれで高級感あるクルマでも安心・安全じゃないとダメ! ですよね?
RXの安全性の高さに驚きました!! 自動ブレーキの一種であるレクサス セーフティシステム+が標準装備されています。フロントに設置されたミリ波と単眼カメラの組み合わせで、歩行者や車両を検知し、もしものときは自動ブレーキを作動させてくれます。
自動ブレーキは、今や当たり前になっている装備ですが、歩行者を検知するタイプはまだまだ少ないので高い安全性をもっているといえます。2トン超クラスの車重をもつRXが、歩行者に衝突することを考えたら、ちょっとゾッとしてくるので、とても頼もしい装備と言えるでしょう。その他、車線逸脱警報やオートマチックハイビームも用意されています。
女性的には車線変更の時に役立つ隣接する車線の後側方を監視し、危険なときは警報を発するブラインドスポットモニターが便利でした。大きなクルマなので、死角も多いので頼れる安全装備です。ただ、このブラインドスポットモニターは、一部のグレードを除きオプション設定。プレミアムを標榜するなら、こうした安全装備は標準装備がいいですね。
■乗り込んだ時からの一体感!
RXは乗り込んだ時に車と一体感があるというか、なぜだかしっくりくる感じがなんとも幸せな気分になるんです。シートの感触やステアリングを握った時の手に吸い付くような感じは、いかにも高級車的でした。アメリカ中心で開発されたこともあり、フロントシートはかなり大きく、女性にとってはまるでソファーのようで、包み込まれるような感覚に少々ウットリ。
実際に運転していても「大きなSUV 」を動かしている感じではなく、とても運転しやすいものでした! ステアリングを切る感覚も軽く、行きたい方向へスッと動いてくれるお利口な子です。
私は今まで、あまり「SUV」を好まなかったのです。と、いうのもSUVにもっていたイメージは「大きい」「重い」「運転しにくい」「遅い」「燃費が悪い」でした。
ところが、レクサスRXは、私がもっといたそんなSUVへのネガティブイメージを完全に払拭してくれたのです。スポーツカー 好きの私ながら、こういうSUVもちょっといいかなぁ、なんてw。
■レクサスRX価格
■レクサスRX200t価格
・RX200t 2WD 4,950,000円/AWD 5,210,000円
・RX200t“version L” 2WD 5,950,000円/AWD 6,210,000円
・RX200t“F SPORT” AWD 6,050,000円
■レクサスRX450h価格
・RX450h 2WD 6,025,000円/AWD 6,285,000円
・RX450h“version L”2WD 7,025,000円/AWD 7,285,000円
・RX450h“F SPORT”AWD 7,425,000円
■レクサスRX燃費、スペックなど
定員[人]5人
代表グレード | レクサスRX450h Fスポーツ |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,890×1,895×1,710mm |
ホイールベース[mm] | 2,790mm |
車両重量[kg] | 2,130kg |
総排気量[cc] | 3,456cc |
エンジン最高出力[kW(ps)/rpm] | 193 (262) / 6,000rpm |
エンジン最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] | 335 (34.2) / 4,600rpm |
モーター最高出力[kW(ps)] | 前123 (167) 後50 (68)(1基当り) |
モーター最大トルク[N・m(㎏-m)] | 前335 (34.2) 後139 (14.2) |
システム全体出力[kW(ps)] | 230(313) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
JC08燃料消費率[km/l] | 18.2km/l |
価格 | 7,425,000円 |
レポート | 髙浦めぐみ |
写真 | 編集部 |
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