ホンダ レジェンド試乗記・評価 複雑な仕組みを見事に制御したスムースさ際立つ走行性能 [CORISM]

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【ホンダ】2015/10/22

4輪を自在に制御するスポーツハイブリッドSH-AWD。安心して気持ちよく走れるセダンだ!

ホンダ レジェンド
 新型レジェンド のパワートレーンは、V型6気筒の3.5Lエンジンに加え、フロントに1個、リヤに2個のモーターを搭載した3モーターのハイブリッド だ。発進時にはリヤの2モーターで走り出すほか、エンジンを使って前輪だけで駆動するFF状態で走り、エンジンとモーターを使った4WD の走りなど、走行状態に応じて自由自在に色々な駆動方式を選択し走行する。

 リヤの2モーターは、コーナーを抜けるときに外側のタイヤに駆動力をかけ、内側のタイヤからはエネルギーを回生するような使い方もなされる。トルクベクタリングと呼ぶ機能で、カーブでの優れた回頭性、操縦安定性につながるものだ。

 フロントウインドーにはヘッドアップディスプレーが仕込まれていて、前後輪の駆動状態や、左右輪のトルク配分などが表示される。これを見ていると、走り出してすぐのごく低速域でも前後左右のトルク配分が働いているのが分かる。

 新型レジェンドを実際に走らせた印象は、スムーズで速いというものだった。エンジンとモーターを合わせたシステムの発生する動力性能は281kW(382ps)で、高級セダン として考えても圧倒的な実力である。発進はモーターだけで静かに滑らかに走り出すが、アクセルを踏み込めばすぐにエンジンがかかって力強い走りを示す。

 前述のトルクベクタリングによって、狙った通りのラインに合わせて走れるハンドリング性能が秀逸で、優れたライントレース性を発揮するのが印象的だった。

 スポーツハイブリッドSH-AWDは自由自在なシステムで、走行中にアクセルを抜けばすぐにエンジンが停止してモーター走行に戻るなど、めまぐるしく走り方が変わる。ただ、これは走らせていて感じ取れるものではない。実際の走りはスムーズそのもので、走り方の変化は全く感じ取れない。表示を見ているから分かるだけのことだ。

 さまざまな走りの切り替えは、それをドライバーに意識させないくらいに自然に行われている。意識することなく、安心できる安定した走りが得られるのは、とても良いことである。

ホンダ レジェンド
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これだけのハイテクを満載し680万円と言う価格は大バーゲン!?

ホンダ レジェンド
 新型ホンダ レジェンドの価格は680万円で、メーカーオプションの設定などはなく、全車にハイブリッド4WDのSH-AWDが採用され、本革シートやクレルの高級オーディオ、サンルーフなどの快適装備が満載されている。さらに最新・最高のホンダセンシングと呼ぶ、自動ブレーキ関連の安全装備も標準装備だ。このクラスのクルマなので、当然ともいえる。

 680万円の価格は決して安くないし、簡単に買えるクルマではないが、先進のメカニズムや充実した仕様・装備を含めて考えると、むしろリーズナブルな設定である。たくさん売れるクルマにはならないだろうが、ホンダの高級車が欲しいというファンは少なからずいるはずだ。

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ホンダ レジェンド価格

ホンダ レジェンド
■ホンダ レジェンド:6,800,000円

ホンダ レジェンド燃費、スペックなど

代表グレード ホンダ レジェンド(ハイブリッド)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,995×1,890×1,480mm
ホイールベース[mm] 2,850mm
車両重量[kg] 1,980kg
総排気量[cc] 3,471cc
エンジン最高出力[kW(ps)/rpm] 231[314]/6,500rpm
エンジン最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] 371[37.8]/4,700rpm
モーター最高出力[kW(ps)/rpm] 前(H2)35[48]/3,000 後(H3)27[37]/4,000(1基当り)
モーター最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] 前(H2)148[15.1]/500-2,000 後(H3)73[7.4]/0-2,000(1基当り)
システム全体出力[kW(ps)]/システム最大トルク[N・m/rpm] 281(382)/463
ミッション 7速DCT
JC08燃料消費率[km/l] 16.8km/l
定員[人] 5人
価格 6,800,000円
レポート 松下 宏
写真 編集部

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(レポート:松下 宏

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