フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス新車情報・購入ガイド シリンダーヘッド回りを刷新し、パワーアップと低燃費を両立した500台の限定車! [CORISM]

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【VW】2014/10/03

10psパワーアップしながら、燃費は0.2㎞/L向上させた進化型パワーユニットを搭載

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス
 フォルクスワーゲン は、主力のコンパクトカー ゴルフの誕生40周年を記念した特別限定モデル「ゴルフ GTI パフォーマンス」の発売を開始した。このゴルフGTIパフォーマンスは、合計500台の限定モデルとなる。ボディカラー別の内訳は、専用ボディカラーのカーボンスチールグレーメタリックが300台。標準仕様のゴルフGTIでも人気のピュアホワイトが200台。合計500台&2色のボディカラー設定となっている。

 ゴルフGTIは、羊の皮を被った狼をイメージさせる代表的なスポーツモデル。その隙の無い走りのパフォーマンスは、世界的にも高く評価され、現在ではゴルフシリーズに欠かせないモデルとなっていて、多くのファンを魅了している。

 そのため、ゴルフ7がフルモデルチェンジし2013年6月に発売された後、わずか約3か月後の9月にはゴルフGTIが発売されるという、過去に例に見ないくらスピーディにゴルフGTIが導入されている。そして、280馬力を発生し、よりパワフルで 4輪駆動 の4MOTIONを搭載したゴルフR が投入されるなど、スポーツモデルのラインアップを強化。そして、ゴルフGTIをさらにパワーアップし、よりアグレッシブな仕様としたフォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンスが投入された。

 新型フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンスは、2.0L直4ターボで230ps&350Nmという出力を誇る。ゴルフGTIが220ps&350Nmなので、最大トルクは同じものの10psのアップとなっている。ゴルフGTIパフォーマンスは、ターボモデルなので、10ps程度なら過給圧のチューニング程度かと思いきや、新開発のシリンダーヘッドが使われているという気合の入った仕様となっている。

 ターボチャージャーにつながる水冷式のEGRクーラーは、シリンダーヘッドと完全に一体化。さらに、
このエンジンは、2本のカムシャフトの調整機能と可変バルブタイミングを備え、さらに排気側のバルブリフトは、2段階調節式を採用。こうした追加的な制御により、性能の向上、燃費の改善、低排出ガス化を実現した。なんと、パワーを10psアップさせながら、燃費を16.1㎞/Lとして、ゴルフGTIに比べ0.2㎞/L向上させている。

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス
フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス
フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス

エンジンだけでなく、ブレーキを含め、トータルでパフォーマンスアップ!

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス
 10psアップと出力向上はわずかだが、動力性能の向上にともないブレーキ性能も強化。通常仕様のゴルフGTIの4輪ディスクブレーキローターのサイズは、フロントが312mmX25mm で、リヤが300mmX12mm。ゴルフGTIパフォーマンスは、フロントが340mmX30mm、リヤは310mmX22mmと、ひと回り大きなサイズのディスクローターを装備した。ブレーキローターのサイズアップだけではなく、放熱性に優れたベンチレーテッドディスクがゴルフ GTIがフロントのみなのに対し、ゴルフGTIパフォーマンスには、四輪のすべてに装着している。こうしたブレーキの強化は、サーキット走行などスポーツ走行を好む顧客には、パワーアップと同じくらい重要だ。

 ゴルフGTIパフォーマンスには、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックを標準装着する。この機能は、コーナリング中に前輪の左右いずれかの空転を検知すると、電動油圧ポンプで生成した油圧によってディファレンシャル内部のマルチプレートクラッチを作動させます。そして、ホイールの回転数や車速などの状況に応じて、トラクションの低いホイールから高いホイールに駆動トルクを 0~100%の間で再配分。フロントタイヤのトラクションを最大限発揮し、より高いコーナーリングスピードを実現する。FFのハイパワー車にとっては、頼りになる機能だ。

 また、ゴルフGTIにはオプションだった電子制御式サスペンションシステム、アダプティブシャシー
コントロール“DCC”は、ゴルフGTIパフォーマンスに標準装備された。この機能は、ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールして、快適な乗り心地と操縦性を提供するサスペンションシステムだ。ドライバーは、スイッチひとつで、日常の走行に適した「ノーマル」から、快適な乗り心地を維持する「コンフォート」、俊敏性を高める「スポーツ」と3つのドライビングモードから選択できるようになっている。

 さらに、タイヤはゴルフGTIの225/45R17、もしくは225/40R18から、 ゴルフGTIパフォーマンスは225/35R19へとインチアップされた。このタイヤとホイールが組み込まれた結果、スタイリングはまさにパッツンパッツンといった感じで、デザインスケッチから抜け出してきたクルマのような迫力を得ている。

 ゴルフGTIパフォーマンスの価格は、435万円。ゴルフGTIの価格が約383万円なので、約52万円のアップとなっている。これは、なかなかお買い得。ゴルフGTIでは、DDCとナビ、レザーシートのセットで約67万円のオプション。ゴルフGTIパフォーマンスは、ファブリックとアルカンターラのシートで若干安くなるとはいえ、タイヤは19インチになっていることを考えると、お買い得感は高い。ゴルフGTIの購入を考えているのなら、このモデルを中心に選ぶといい。

 あとは、値引き次第ということにもなる。ゴルフGTIパフォーマンスは、限定車ということなので、値引きはほぼゼロとみていいだろう。対して、ゴルフGTIは一定の値引き額が引き出せるだろう。ただ、これだけ通常のゴルフGTIと違うと、やはりゴルフGTIパフォーマンスを選んだほうが満足度は高いのは確実だ。

 もう一方で、いずれゴルフGTIパフォーマンスのエンジンが、通常のゴルフGTIに積まれるようになることも予想できる。この限定車ほどの装備と割安感が出かが微妙なところだが、急いでいないのなら、しばらく待ってみるのもいいだろう。

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス
フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス
フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス価格、燃費、スペックなど

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス
■フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス価格:4,350,000円

■ゴルフGTIパフォーマンス スペック
エンジン 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ)
排気量 1,984cc
最高出力 169kW(230PS)/4,700~6,200rpm
最大トルク 350Nm(35.7kgm)/1,500~4,600rpm
全長X全幅X全高(mm) 4,275 x 1,800 x 1,470
ホイールベース(mm) 2,635
燃料消費率 (JC08モード) 16.1km/L

■ゴルフGTIパフォーマンス専用装備
機構 電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックアダプティブシャシーコントロール“DCC”
ボディカラー(限定台数) カーボンスチールグレーメタリック(GTI Performance 専用色:300 台)、
ピュアホワイト(200 台)
インテリア ファブリック&アルカンターラ トップスポーツシート(運転席/助手席) タイヤ/ホイール 225/35 R 19 タイヤ/7.5JX19 アルミホイール(5 ダブルスポーク)
ブレーキ レッドブレーキキャリパー GTI ロゴ入り 大径ディスクローター 前:340mmX30mm 後:310mmX22mm
ナビゲーション フォルクスワーゲン純正インフォティメントシステム“Discover Pro”DSRC(ITS スポット対応システム)車載器(ETC 機能付)

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(レポート:CORISM編集部

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