
スポーティなスポルトと、オシャレなグレイス、選べるシューティングスター
マツダ デミオは、ガソリン車で登録車初のエコカー減税免税となったコンパクトカー。スカイアクティブを搭載したデミオは、2011年にデビュー。14.0という超高圧縮エンジンにより、デミオの燃費は25.0㎞/Lとなっており、未だにクラストップレベルの低燃費性能をもつ。コンパクトカーブームに、低燃費指向、ハイブリッド 車よりも安い価格などもあり、月販5,000台程度をコンスタントに売り続けてきた。
しかし、2012年後半から、徐々に販売台数が伸び悩んでいる。これは、日産ノート がフルモデルチェンジした影響を受けているようだ。デミオ スカイアクティブ が135万円に対して、ノートの自然吸気エンジン車は約129万円。装備はともかく、サイズがデミオより大きく見た目の価格が、割安さを感じさせていることも原因だろう。さらに、9月にはホンダ フィット がフルモデルチェンジする。そうなると、ますます販売台数が下がっていくことが予想できる。
とくに、対ノートという視点で考えた場合、ノートに無いのは上質感やスポーティさなどだ。ノートのスポーティな仕様が欲しいというマーケットの流れを受け、エアロスタイルと呼ばれるスポーティ仕様の特別仕様車をつい最近投入されたほどだ。また、ノートのインテリアの質感などは、それほどほめられたものではない。今回登場した2台のシューティングスターは、ノートに無い部分を上手に取り入れ差別化している。とくに、ダウンサイザーに売るには、コンパクトカーであっても上質感は必要だ。
スポーティさをアピールする特別仕様車「マツダ デミオ 13-SKYACTIV シューティングスター スポルト」は、ベゼルをブラックに変更したLEDヘッドランプや、ジェットブラックマイカ塗装のリアルーフスポイラーやドアミラー、レッドステッチを配した専用のシートデザインを採用。さらに一部の内装パーツをボディカラーと同色にするなど、アクティブで個性的なデザインが特徴。
価格は1,540,000円で、19万円のアップだ。LEDヘッドランプが約7万円、スタイリッシュパッケージが5万円なので、これで12万円分となる。残りの7万円分が、ガンメタリック塗装アルミホイール(14インチ)、ジェットブラック塗装ドアミラー&リアルーフスポイラー、フロントフォグランプ、専用シート、本革巻きステアリングということになる。
超お買い得とまではいかないものの、こういったモデルが好きな人にはいいかもしれない。ただ、ノートのエアロスタイルが1,445,850円なので、10万円近く安いので自分の好みの装備があるかないかジックリと比べてみてもいいだろう。元々の価格が135万円に対して19万円の価格アップ率は、約14%にもなるので慎重に選びたい。
オシャレさをアピールする特別仕様車「マツダ デミオ 13-SKYACTIV シューティングスター グレイス」は、上質でおしゃれな雰囲気の室内空間を実現。ブラウンとグレーでカラーコーディネートした専用シートやメッキインナードアハンドル、紫外線を99%カットする「スーパーUVカット・フロントドアガラス」、LEDヘッドランプなどの装備を採用した。
価格は1,473,500円で、約12万円のアップとなっている。LEDヘッドランプが約7万円、スタイリッシュパッケージが5万円なので、これで12万円分となる。つまり、スーパーUVカット・フロントドアガラス、専用シート、メッキインナードアハンドル分がお買い得ということだ。上質感なインテリアやスーパーUVカットガラスなどが付いてくるので、とくに女性にはオススメ。価格アップ率も10%以下なので、オススメのグレードといえる。
安全装備は、マツダ デミオはノートより優れている。ノートは横滑り防止装置が上級グレードにオプションだが、デミオ スカイアクティブには標準装備されている。この装備分を考えれば、ノートとの価格差はさらに縮まる。横滑り防止装置は、すでにこれから出る新型車については、すべて法律で標準装備が義務付けられている。それだけ重要な安全装備なので、コンパクトカーとはいえ標準装備されているデミオは高く評価できる。







マツダ デミオ シューティングスター価格、装備など
・13-SKYACTIVシューティングスタースポルト 1,540,000円
・13-SKYACTIVシューティングスターグレイス 1,473,500円
■特別仕様車「13-SKYACTIV シューティングスター スポルト」の特別装備
LEDヘッドランプ(ロービーム:オートレベリング[光軸調整]機構付、ブラックベゼル)
ガンメタリック塗装アルミホイール(14インチ)
ジェットブラック塗装ドアミラー&リアルーフスポイラー
フロントフォグランプ
専用シート:スポーティブラック(レッドステッチ付)
ステアリング本革巻(レッドステッチ付)
ボディカラーは、全4色。
(クリスタルホワイトパールマイカ、トゥルーレッド、アルミニウムメタリック、ジェットブラックマイカ)
ボディカラー同色インテリア(ドアトリムガーニッシュ、エアコンサイドルーバーリング)
スタイリッシュパッケージ
グロッシーダークグレーインテリア(ステアリングホイールベゼル、センターパネル、シフトパネル)、撥水機能(フロントドア/ドアミラー)、ダークティンテッドガラス(リアドア/リアゲート)、LEDドアミラーウインカー
■特別仕様車「13-SKYACTIV シューティングスター グレイス」の特別装備
LEDヘッドランプ(ロービーム:オートレベリング[光軸調整]機構付)
スーパーUVカット・フロントドアガラス
専用シート(アンバーブラウン/モダングレー)
インナードアハンドル(メッキ)
新色ボディカラー(専用色)の「ブルーリフレックスマイカ」を含む全5色を用意。
スタイリッシュパッケージ
【関連記事】
- 販売絶好調! デミオの秘密は燃費だけではない着実な進化にあり!!【マツダ デミオ試乗評価】
- もうハイブリッド車なんていらない!? 【マツダ デミオ新車情報】
- 【新車・中古車購入術】女性視点のおすすめコンパクトカーNO1決定戦! 2回戦 日産マーチVSマツダ デミオ比較評価
- マツダの意地はエンジンにあり! よくトマールi-STOPと豊かな低速トルクが魅力【マツダ デミオSKYACTIV試乗評価】
- マツダ新車情報・購入ガイド一覧
- マツダ新車試乗評価一覧
- 新型ホンダ フィット新車試乗評価 1.5L直噴エンジンが新登場! 売れ筋は、実用燃費に優れた1.3L!
- 新型ホンダ フィットハイブリッド新車試乗評価 トヨタ アクアを超えた世界最高燃費36.4km/Lを誇るスポーツハイブリッドi-DCDの実力を評価する!
- 日産ノート新車情報試乗評価・購入ガイド一覧 プロの評価と燃費、クルマ好き、主婦、女子高生まで一般ユーザーの試乗レポートまで満載! 日産ノートのすべてが分かる!
- トヨタ アクア新車情報/購入ガイド/試乗評価集 アクアは超低燃費ハイブリッド オススメコンパクトカー、トヨタ アクアを徹底評価!
- コンパクトカー新車情報・試乗評価一覧
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!