レクサスCT200h新車情報・購入ガイド レクサスの共通の顔、スピンドルグリルで精悍さをアップしたマイナーチェンジ [CORISM]

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【レクサス】2014/02/01

高級ハイブリッド、スポーツハッチバックとしての価値とは

レクサスCT200h
 トヨタの高級車ブランドであるレクサスは、コンパクトハッチバックでハイブリッド車であるレクサスCT200hをマイナーチェンジし発売を開始した。

 レクサスCT200hは、レクサスブランド初となるCセグメントのハッチバックとして2011年1月にデビュー。国内での発売不振が続くレクサスは、大型の高級車が多いことから法人名義の車種が多い。そのため、法人の決算期直前となる年度末の2~3月末に需要が集中する傾向が強いのだ。つまり、法人顧客ばかりで個人顧客があまりいない状態だった。

 CセグメントのレクサスCT200hは、価格やボディサイズなど個人顧客をターゲットにしたもので、レクサスの少し偏った顧客バランスを適正にする目的をもったコンパクトハイブリッド車としてデビュー。話題のハイブリッドと、レクサス初のコンパクトカーということで話題となり、多くの新規顧客をレクサス店に呼び込むことに成功したモデルでもある。

 また、レクサスCT200hは、燃費優先のイメージが強いハイブリッド車にスポーツモードを搭載。駆動用のモーターに対する電圧を上げパワフルな走りが楽しめる機能があり、メーターにはタコメーターも表示されるなど、スポーティなハッチバックとしているのも特徴だ。また、車両の前後にパフォーマンスダンパーを装着。走行中に生じるボディのたわみや微振動を吸収し、シャープなハンドリングを実現するとともに、乗り心地と静粛性もアップしている。

レクサスCT200h
レクサスCT200h
レクサスCT200h

レクサスCT200h

ボディ剛性アップで走りの質をアップするも、燃費は向上せず

レクサスCT200h
 今回のマイナーチェンジでは、まずひと目で顔が大きく変化したことに気が付く。レクサスブランドの共通デザインとして、スピンドルグリルとなり精悍さが一段とアップした。小さなCセグメントカーながら、堂々としたフェイスとなったことは多くの人が高く評価するだろう。

 ボディカラーは、高明度・高彩度な新規開発色マダーレッドを含む全11色を設定。高級車らしい輝きを維持するため、洗車などによる小さなすり傷を自己修復するセルフリストアリングコートを採用した。

 レクサスのスポーツグレードに与えられるF SPORTには、専用のメッシュタイプのスピンドルグリル、リヤバンパー、リヤスポイラーに加え、切削処理を施した17インチアルミホイールが装備されており、よりスポーティなスタイリングになっている。また、新たにボディカラーとのコントラストにより、存在感を際立たせるF SPOR”専用ブラックルーフを設定した。

 インテリアは、選択肢が大幅に広がった。レクサスCT200hは、小さくても高級車。そんな高額車を好む顧客の自分だけの1台という要望に応えるため、シート表皮と内装色、オーナメントパネルの選択パターンを約80通りに拡大。選ぶ楽しみを提供している。

 シート表皮にはL tex(エルテックス)と呼ばれる本革に近い風合いと手触りを追求した合成皮革を採用。モス、キャメルを含む4色を設定し、ファブリックにはサンドゴールド、本革にはトパーズブラウンを新採用している。さらに、オーナメントパネルには、匠の手技によって創り出された縞杢や、艶と奥行きを演出するブラックメタルを設定した。高級車に相応しい、クオリティをさらにストレッチさせている。
 
 走りをアピールするコンパクトカーということもあり、走行性能の要ともいえるボディも進化した。ボディは、スポット溶接打点を追加し、ボディを面で結合。たわみを抑える構造用接着材などの生産技術を投入し、ボディ剛性を強化した。その結果、操舵時の車両応答性を高め、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を実現している。さらに、吸・遮音材の改良などにより、快適性の基礎となる静粛性を向上させた。

 また、空力も見直されて、最近のトヨタ車の流行ともいえるフロントピラーやリヤコンビネーションランプにエアロスタビライジングフィン、エンジンアンダーカバーなどに整流フィンを追加。空力性能も高め、車両安定性を向上させている。

 細かいところまで手の入ったマイナーチェンジを施した新型レクサスCT200h。ここまでやったのなら、ハイブリッドシステムの見直しもあるのかと思ったのだが、そこには手が入っていないようだ。パワー、トルク、燃費などの変更はない。このハイブリッドシステムは、基本、プリウスと共通。高級車ブランドレクサスに相応しい、レクサスだけのチューニングを施したハイブリッドシステムが搭載されることに期待したいところだ。

レクサスCT200h価格、燃費、スペック、画像集

レクサスCT200h
■レクサスCT200h価格
CT200h         3,560,000円
“version L” 4,480,000円
    “F SPORT” 4,210,000円
    “version C” 3,800,000円

代表グレード レクサス CT200h F SPORT
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,350x1,765x1,460mm
車両重量[kg] 1440kg
エンジン:総排気量[cc] 1797cc
エンジン:最高出力[ps(kw)/rpm] 99ps(73kW)/5200rpm
エンジン:最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 14.5kg-m(142N・m)/4000rpm
モーター:型式 3JM 交流同期電動機
モーター:最高出力[ps(kw)/rpm] 82ps(60kW)
モーター:最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 21.1kg-m(207N・m)
駆動用主電池 ニッケル水素電池
トランスミッション 電気式無段変速機
JC08モード燃費[km/L] 26.6km/L
定員[人] 5人
消費税込価格 4,210,000円
発売日 2014/01/16
レポート 編集部
写真 CORISM編集部
レクサスCT200h
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(レポート:CORISM編集部

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