2024 バンコク国際モーターショーレポート Zeekr編の目次
圧倒的な価格競争力をもつBEVメーカー?「Zeekr(ジーカー)」
シャオペンとともに、聞き慣れない自動車メーカーがジーカー(Zeekr)だ。これは、ボルボを買収したことでも知られる中国の吉利汽車(ジーリー汽車)が展開する中国の新能源車(BEV、FCV、PHVなどの新エネルギー車)ブランドだ。
シャオペンと歩調を合わせるように、同じ広さのスペースで新規出展してきた。この出展の仕方から見て、表向きはともかく、実際には中国政府から背中を押されてというか、お尻を蹴飛ばされるようにしてバンコク国際モーターショーに出展してきたものと見られる。
ジーカーは、ハッチバックタイプのSUVであるジーカーX、ミニバンの009、本格セダンのジーカー007と、3車種のBEVを展示していた。
今回の出展車両は、いずれも左ハンドル車で、シャオペンと同様に急ごしらえで取り急ぎの出展があることがうかがえた。それでも、右ハンドル車を前提に予約を注文を受け付けているとのことだ。
ジーカーXは、比較的コンパクトなクロスオーバーモデルなので、ボルボのEX30と共通の設定になっている部分が多いクルマではないかと推定される。モーターは、シングルとデュアルの2種類を設定しているようで、パワフルかつ長い航続距離を持つ仕様もあるようだ。
ミニバンの009は、ほかの多くの中国メーカーと同じ発想での出展だろう。アルファードの牙城をBEVによって少しでも切り崩したいのだろう。
高級セダンのジーカー007は、2023年11月に本国で発表されたモデルだ。全長4865mm、全幅1900mm、全高1450mm、ホイールベースは2928mmの堂々たるボディを持ち、自社開発の独自のADASシステムを始めとするさまざまな最新技術を盛り込んだといわれている。CATL製の電池を搭載したモデルでは、870kmの走行を可能とし、標準バージョンには自社製の電池を搭載して688kmの航続を確保したという。
タイでは価格などは発表されていないが、本国では日本円換算で400万円台前半という驚異的な低価格を示していたので、優れた価格競争力を持つようだ。
Zeekr X
Zeekr 009
Zeekr 007
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