2025 バンコク国際モーターショーレポート<パタヤの電動乗合自動車編>

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2025/08/04

ハイラックスベースの電動乗合自動車

 

ハイラックスベースの電動乗合自動車で、環境問題の解決を模索する実証実験

 

2024年のバンコク国際モーターショーで、トヨタはハイラックスをベースにしたBEVを発表し、パタヤで実証実験を始めると発表していた。

バタヤでは、市の中心部にある海沿いの道と陸側の道の一方通行路をループ状にしてソンテウという乗合自動車を走らせている。いすゞD-MAXを中心にハッラックスなどのピックアップトラックの荷台にルーフとシートを備えた仕様だ。

ソンテウは、ループとなっているルートを走っていて、乗客は好きな位置でクルマを止めて乗ることができ、好きな位置で運転手に知らせて降りることができる。1回の乗車料金は10バーツと安いため、バタヤの中心部ではソンテウが最もポピュラーな移動手段になっている。

ただ、トラックベースでディーゼル車であるため、排気ガスなどの問題があり、トヨタはその問題を解消するものとしてハイラックスベースの電動ソンテウを作り、実証実験を始めたのだ。

今回ショーの後でパタヤに行くと、台数は少ないが電動ソンテウが走っていて、実際に乗ることができた。荷台の下の部分にバッテリーを搭載しているため、ディーゼル車のソンテウに比べると座席が高い位置にあり、乗り降りがやや大変になるのは難点だが、振動の少ないスムーズな走りと排気ガスを吸わされることがないのは良い点だ。

料金は1回10バーツで同じだったので、BEVとしてのイニシャルコストとBEVならではのランニングコストの兼ね合いから、経済的に成立するかどうかが大きなポイントになるだろう。

<レポート>松下宏

パタヤの電動ソンテウのシート
パタヤの電動ソンテウのシート

パタヤの電動ソンテウの降車ボタン
パタヤの電動ソンテウの降車ボタン

パタヤの電動ソンテウの降車ボタン
パタヤの電動ソンテウの降車ボタン

 

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