
ミドシップ? タルガ!? いえいえ、オープンモデルのクルマです

あらゆる意味で異端児であった太陽のクルマ

ホンダCR-Xといえば、シビックから派生したファストバッククーペモデルそう記憶される方がほとんどかもしれません。しかし、その最後のモデルだけは、形状もコンセプトも全く異なっていました。それが、CR-Xデルソルなのです。
今の若い世代が見れば、その系譜はよほどCR-Zの方がそれらしく、デルソルが同じCR-Xの流れとはとても思えないかもしれませんね。それほどまでに、その当時から第一印象は筆者にも違って見えました。
それまでの走り主体から、どちらかといえば流して走る方向へシフトした印象の車体へ、ガラリとスタイルを変えてきました。初めて、その姿がお目見えした時には、当時次々と出ていたホンダのスポーツモデルが、NSXやビートといったミドシップを用意していただけあって、その形状から1.6Lクラスでもミッドシップモデルが出ると、皆が思っていました。しかし、実際にはFFのオープンモデルそれも国内では初めてメタルトップのオープンモデルであった。今でこそメタルトップのオープンモデルなど、そう珍しくもなく、機構もかなり確立されています。
しかし、その現代においてもかなりトリッキーなのが、このデルソルです。なにせBピラーを飛び越えて屋根を収納するというかなりエキセントリックな収納方法をとっている。開発者の繁氏の話によれば、当時の運輸省に初めての機構なのでと持っていくと、そんな初めてのものは恐ろしくて認可ができないとビビられたほどだそうです。
一見するとタルガトップのような形状も、実はリアのウィンドウは収納され柱だけになるので厳密な意味でオープンカーとして位置づけられます。なんとも、不思議な機構を持つオープンカーだが(ホンダらしいといえばそれまでだが)それゆえ、普通の車にはない人目を引く魅力があります。
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デビューから20年が経過しても異彩を放つ

デルソルの特徴といえば、そのあまりに独自性が過ぎるとも言えるオープン機構「トランストップ」にあります。トランクフードが真上にせり上がり、トップ部分の後部がサンルーフのチルトアップ機構のように持ち上がるのです。そこに上がったトランクフードから、腕が伸びてきてトップ部分を掴み(正確にはトップをロックする際の穴にロッドを差し込む)そのままトランクフード内に引き込んで収納します。最近のメタルトップのオープンは、基本的には電動幌オープンと同じトランク部分やキャビン背後がバッと開いて折りたたむように収納します。
デルソルのように真上に上がったフードの中から、腕が出てくると何が始まるのかと、今見てもちょっと驚いてしまいます。その機構のせいか、様々なカスタマイズが個人個人でされています。数年前までは、多く見られたガルウィングドア(正確にはシザーズドア)や、中には全く元がわからないくらいカスタマイズされている車もあるのです。
そんな、今見てもあらためて様々な楽しみ方のできるモデルがデルソルであり、その集いには当時の開発メンバーの方などが、毎回ゲストとして招かれ様々な開発エピソードや裏話が笑いを交えて紹介されるのです。
開発時のエピソードや、当時のこぼれ話のようなものは、さすがに17回もやると出尽くしているのか今回は川田氏、繁氏の両氏とも既にホンダを退社していることもあって、今だからできる話やコレ外に出しちゃダメですといった参加者の驚きと笑いを誘う話を多々されていました。
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また会う日まで、イベントの帰りはいつも皆がそう願う
単一車種のイベントとなると、多くは展示がメイン、このデルソルイベントも、基本はまったりとした集いであります。コンクールデレガンスもあり、2台の車が表彰されました。
とここで、絵かきである筆者は、今回は全く描かなかったのか? そんなことはありません。表立ってはできませんでしたが、希望者には描かせていただきました。もちろんお持ち帰りの宿題車両も。それが最後のこの1枚ドアをカスタマイズして跳ね上げ式にしたデルソルです。
中庭に回された2台を中心に、集合写真を撮って、また次の茂木でとデルソル乗りたちは帰路に着いていきます。次もまた、元気に集まれることを信じて。
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