【三菱 i-MiEV(アイ・ミーブ) 試乗記】究極のエコカーi-MiEV(アイ・ミーブ)ついに登場! 話題の電気自動車の走りを試す!!
【三菱】2009/08/20
ついに登場した量産市販電気自動車i-MiEV(アイ・ミーブ)
三菱 i-MiEV(アイ・ミーブ)は自動車の新しい時代を切り開くモデルとなる電気自動車だ。ガソリンエンジンを持つハイブリッド車と違って電気モーターだけで走る電気自動車は、クルマの走行によってCO2を発生させることがない。HCやNOxも含めて有害な排気ガスを排出しないのが大きな特徴だ。
電気を作るための発電所では一定のCO2を発生させているが、無数のクルマが発生するのと違って限られ発電所での発生なら対応もしやすいというメリットがある。その意味で極めて高い環境性能を持つのが電気自動車だ。
電気を作るための発電所では一定のCO2を発生させているが、無数のクルマが発生するのと違って限られ発電所での発生なら対応もしやすいというメリットがある。その意味で極めて高い環境性能を持つのが電気自動車だ。
細かい部分では差別化されたエクステリアデザイン
ひと目見てわかる通り、ベースになったのは軽自動車のi(アイ)だ。違いは専用の2トーンのボディカラーやヘッドライトなど、わずかしかない。
i-MiEV(アイ・ミーブ)はその名前が示すように、軽自動車のi(アイ)をベースに作られている。より早くより低コストで現実的な電気自動車を作るため、基本プラットホームやボディ、各種装備品など、流用できる部分はi(アイ)のものを流用して作られている。このため、デザインだけを見ると外観は i(アイ)とほとんど変わらないものとなる。
i-MiEV(アイ・ミーブ)には2トーンを中心にした専用のボディカラーを用意することで、電気自動車であることを分かりやすくする工夫が凝らされているほか、電力消費量を減らすために、LEDヘッドライトやLEDリヤコンビランプなどを採用する点がガソリン車のiと異なる部分だ。
i-MiEV(アイ・ミーブ)には2トーンを中心にした専用のボディカラーを用意することで、電気自動車であることを分かりやすくする工夫が凝らされているほか、電力消費量を減らすために、LEDヘッドライトやLEDリヤコンビランプなどを採用する点がガソリン車のiと異なる部分だ。
走行中に排出ガスを発生しないので、マフラーは装着されていない。それ以外で電気自動車と分かるのはエンブレム程度だ。
ヘッドライトは少しでも余計な電力消費を抑えるためLED式を採用している。
リヤコンビランプもLEDを採用して消費電力の低減に配慮している。ガソリン仕様のi(アイ)とは異なり、レンズはクリアタイプとなるのが特徴だ
ベース車のi(アイ)と代わり映えのしないインテリア
インテリア回りの雰囲気も基本的にi(アイ)と同じように作られている。たとえば、イグニッションスイッチなどもi(アイ)のものをそのまま使っていて、キーを回すような形で操作して電気自動車のシステムを立ち上げる。
シフトレバーもiと同じゲート式を採用している。i-MiEV(アイ・ミーブ)ではDレンジの下が、ECO、Bとなっていて厳密に言うとiとは微妙に違っているのだが、基本的な形状は共通である。
新しい時代を開く電気自動車であることを考えると、これらはi(アイ)とは違うものにして欲しかった。キー回す形ではなくプッシュボタン式にしたほうが電気自動車らしかったし、シフトレバーもインパネに移してプリウスのようなモーメンタリータイプにしたほうが良かったように思う。
シフトレバーもiと同じゲート式を採用している。i-MiEV(アイ・ミーブ)ではDレンジの下が、ECO、Bとなっていて厳密に言うとiとは微妙に違っているのだが、基本的な形状は共通である。
新しい時代を開く電気自動車であることを考えると、これらはi(アイ)とは違うものにして欲しかった。キー回す形ではなくプッシュボタン式にしたほうが電気自動車らしかったし、シフトレバーもインパネに移してプリウスのようなモーメンタリータイプにしたほうが良かったように思う。
インテリアのデザインは、ベースのi(アイ)と共通のもの。電気自動車のi-MiEV(アイ・ミーブ)らしい演出が欲しかったが、コストなどを考えるとやむを得ない部分なのかもしれない。
バッテリー搭載による室内空間への影響はなし!
メーターパネルも同様で、デジタル式のスピードメーターの周囲の部分は、i(アイ)ではタコメーターになっていたものをパワーメーターに変更しているが、これも基本造形はiと共通とされている。
電池は前後のシート下を中心に車体中央の低い部分に搭載され、電気モーターはリヤのエンジンを搭載していた部分に代わって搭載されている。このため、基本パッケージはiと変わらず、室内空間が狭くなったりすることもなかった。
電池は前後のシート下を中心に車体中央の低い部分に搭載され、電気モーターはリヤのエンジンを搭載していた部分に代わって搭載されている。このため、基本パッケージはiと変わらず、室内空間が狭くなったりすることもなかった。
フロントシートまわりは小物の収納スペースも充実しており、使い勝手に不満はない。シートの造りも悪くはなく、快適なドライブを楽しめる。
リヤシートは左右別々にリクライニングさせることができる。頭上の空間にも余裕があり、足元スペースもバッテリー搭載の悪影響はまったくない。
タコメーターの代わりにパワーメーターが装着される。デジタル式のスピードメーターは表示が大きく、とても見やすい。
ラゲッジの容量はベースのi(アイ)とまったく同じだ。左右別々に後席が収納できるなどの使い勝手にも変わりはなく、バッテリー搭載によるパッケージングへの影響はない。
トルクフルでガソリン車とは異なる力強さを実現した
i-MiEV(アイ・ミーブ)に搭載される電気モーターの動力性能は64ps(47kW)/18.4kg-m(180N・m)とされている。電気自動車ではモーターの性能より電池の性能のほうが大事だったりするが、いずにれしてもガソリン車とは明確に異なる数値性能を持つ。
パワーこそ軽自動車の上限とされる64ps(47kW)にとどまっているが、トルクは0~2000回転で18.4kg-m(180N・m)を発生している。ガソリン車ならターボを装着してもトルクは9.6kg-m(94N・m)にとどまるから、格段にトルクフルな実力を持つ。走り出した瞬間からこのトルクが生きてくるので、i-MiEV(アイ・ミーブ)の加速感はガソリン車とは全く違った印象だ。
それも切れ目のない一直線の加速が得られるので、アクセルの踏み込みに応じて気持ち良く速度が上がっていく。この感覚も電気自動車ならではのものだ。
実はi-MiEV(アイ・ミーブ)はi(アイ)に比べるとざっと200kgも重い。1t前後のクルマで200kgも重いと走りにも大きな影響が出るところだが、その重さを感じさせない走りが可能なのは電気自動車だからこそ。走りに関しては完全にガソリン車を超えるレベルに仕上がっている。
パワーこそ軽自動車の上限とされる64ps(47kW)にとどまっているが、トルクは0~2000回転で18.4kg-m(180N・m)を発生している。ガソリン車ならターボを装着してもトルクは9.6kg-m(94N・m)にとどまるから、格段にトルクフルな実力を持つ。走り出した瞬間からこのトルクが生きてくるので、i-MiEV(アイ・ミーブ)の加速感はガソリン車とは全く違った印象だ。
それも切れ目のない一直線の加速が得られるので、アクセルの踏み込みに応じて気持ち良く速度が上がっていく。この感覚も電気自動車ならではのものだ。
実はi-MiEV(アイ・ミーブ)はi(アイ)に比べるとざっと200kgも重い。1t前後のクルマで200kgも重いと走りにも大きな影響が出るところだが、その重さを感じさせない走りが可能なのは電気自動車だからこそ。走りに関しては完全にガソリン車を超えるレベルに仕上がっている。
モーターは元々エンジンが搭載されていた部分にきれいに納められている。パワーこそ64psに抑えられているが、 1.8リッター車並のトルクを発生するので、かなり力強い走りが味わえる。
シフトレバーはゲート式を採用。「eco」レンジはその名の通り、電力消費を抑えるモードで、「B」レンジは強力な回生ブレーキ効果が得られるポジションだ。
15インチのタイヤとアルミホイールが標準装備。コーナーでも安定感のある走りを実現しているのはもちろん、乗り心地や静粛性も満足できるもの。
低重心でバランスのいい走りが味わえる
コーナーでの走りはとても安定感がある。重い電池が車体の中央の低い位置に搭載されているので、低重心でバランスの良いクルマに仕上がっているからだ。路面に吸いつくかのような走りのフィールが得られる。
i-MiEV(アイ・ミーブ)の航続距離は160kmとされている。これは公式の数値で、エアコンやヒーター、オーディオやヘッドライトなど、電気を使う装備品を使わない状態で、10・15モードで走ったときの航続距離だ。だから走り方にもよるが、実際にはその半分くらいの航続距離と考えて使うことになるだろう。
それでも一般的な軽自動車が1日に走る距離は20km程度とされているから、i-MiEV(アイ・ミーブ)の性能は十分にそれを満たしている。毎晩、安い深夜電力を使って8時間の充電をすれば、昼間の走行に十分に対応できる性能だ。軽自動車の使い方であれば、ガソリンから電気への乗り換えはごく簡単であることが分かる。
問題は価格だ。軽自動車で459万9000円という価格は何とも高い。130万円の補助金を受けたとしても、まだまだ普通のユーザーが普通に選べるクルマではない。電池を中心にコストダウンを進めることで、普通のユーザーにもリアリティのある電気自動車に進化させて欲しい。
i-MiEV(アイ・ミーブ)の航続距離は160kmとされている。これは公式の数値で、エアコンやヒーター、オーディオやヘッドライトなど、電気を使う装備品を使わない状態で、10・15モードで走ったときの航続距離だ。だから走り方にもよるが、実際にはその半分くらいの航続距離と考えて使うことになるだろう。
それでも一般的な軽自動車が1日に走る距離は20km程度とされているから、i-MiEV(アイ・ミーブ)の性能は十分にそれを満たしている。毎晩、安い深夜電力を使って8時間の充電をすれば、昼間の走行に十分に対応できる性能だ。軽自動車の使い方であれば、ガソリンから電気への乗り換えはごく簡単であることが分かる。
問題は価格だ。軽自動車で459万9000円という価格は何とも高い。130万円の補助金を受けたとしても、まだまだ普通のユーザーが普通に選べるクルマではない。電池を中心にコストダウンを進めることで、普通のユーザーにもリアリティのある電気自動車に進化させて欲しい。
i-MiEV(アイ・ミーブ)には3種類の充電方式が用意されている。家庭でも充電可能な普通充電は100Vで 17時間、200Vなら7時間かかる。またショッピングセンターやガソリンスタンドなどに設置が進められている急速充電器(写真下)を使えば、約30分で 80%まで回復させることができる。
| 代表グレード | 三菱 i-MiEV(アイ・ミーブ) |
|---|---|
| ボディサイズ[mm](全長・全幅・全高) | 3395x1475x1610mm |
| 車両重量[kg] | 1100kg |
| [駆動用バッテリー]種類 | リチウムイオン電池 |
| [駆動用バッテリー]総電圧[V] | 330V |
| [駆動用バッテリー]総電力量 | 16kWh |
| [原動機]定格出力 | 25kW |
| [原動機]最高出力 | 64ps(47kW)/3000-6000rpm |
| [原動機]最大トルク | 18.4kg-m(180kgf・ m)/0-2000rpm |
| 10.15モード交流電力消費率[国土交通省審査値] | 125Wh/km |
| 10.15モード充電走行距離[国土交通省審査値] | 160km |
| 定員[人] | 4人 |
| 税込価格[万円] | 459.9万円[メンテナンスリースにて販売] |
| 発売日 | 2009/6/5 |
| レポート | 松下宏 |
| 写真 | 森山良雄 |
(レポート:松下 宏)
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