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マツダ ロードスター(ROADSTER)試乗記・評価
速いとか遅いとかではない! 走って楽しいか否かが重要だ!

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【マツダ】2015/09/03

全長3,915㎜というコンパクトなボディに、個性的なデザインと先進のメカニズムを凝縮

マツダ ロードスター(ROADSTER)
 マツダ・ロードスター 、私のような年代には「マツダ・ロードスター」と呼ぶより「ユーノス・ロードスター」と言った方がピンときます。

 1989年、日本ではバブル景気で沸き上がっていたときに初代ロードスター(販売チャンネル名から「ユーノス・ロードスター」)がデビューしました。ナルディのウッドステアリングを装着したVスペシャルは200万円を超えた価格でしたが、好景気の当時は多くの若者(男女問わず)にも少し背伸びすれば手に入る憧れの車でありました。そしてロードスターは大きな成功を収め、他の自動車メーカーにオープンカーを発売させる大きな原動力となりました。今回は4代目にフルモデルチェンジをおこないデビュー前から注目のモデルです。

 最近では、街中でもロードスターを、ちらほら見かけるようになりました。まだ登録台数が多くないのに目立つのは存在感がある証拠です。エクステリア・デザインについては、好き嫌いのハッキリするスポーツカーですので良い悪いは置いておきましょう。

 しかし、原点にもどりコンパクト のボディに、モダンでギュウと引き締まった濃密なスタイル、私は好きです。大きく肥大した車が多い中で、全長は4m未満、車高が1.2m強のサイズは新鮮なインパクトがあります。またアテンザアクセラ などの一連のマツダ魂動 デザインは、マツダのブランドイメージをアップさせています。
マツダ ロードスター(ROADSTER)
マツダ ロードスター(ROADSTER)
マツダ ロードスター(ROADSTER)
マツダ ロードスター(ROADSTER)

わずか131psしかないので、速いというより、軽快で爽快!

マツダ ロードスター(ROADSTER)
 新型マツダ・ロードスターのドライビングポジションは路面に近く、座るだけでスポーツカー の雰囲気が伝わります。室内は全体的にタイトであり、手を必要以上に伸ばさなくても、必要な場所に手が届きます。助手席との距離が近いので、ルーフを開けて走っても二人の会話は容易です。

 その代わり、モノを置くスペースは最小限です。乗用車に乗り慣れた私には、こんな割り切った不便さもスポーツカーらしさを感じます。また、アイポイントが低いだけでなく自分の直ぐ後ろにリヤタイヤがあるのも独特の味わいです。ルーフを開けるには身体を捻らない開け閉め出来ませんが、乗車したまま可能です。女性でも簡単に開け閉めできる便利さを持っています。ですが、やや歳を重ねた私には、先代ロードスターRHTのように、電動開閉式のルーフが良いです。

 新型ロードスターのエンジンをスタートします。現代のスポーツカーは、容易にエンジンが始動し、アイドリング時の音も静かです。軽いが節度のあるクラッチ、また適度のストロークのあるシフトレバーなど、操作性に軽快感があります。

 ボディを軽量化したと言っても1.5L最高出力131PSしか無いので、「速い」より「軽快」です。同乗していたロードスター・ファンはエンジンサウンドに酔っていましたが、ファンでない私には、もう一つ盛り上がりが欲しいです。エンジンの回転に比例してサウンドが高まり、タコメーターを見なくても感覚でシフトタイミングが分かるのは良い点です。
マツダ ロードスター(ROADSTER)
マツダ ロードスター(ROADSTER)
マツダ ロードスター(ROADSTER)

お勧めはシンプルな装備で、素直さが際立つエントリグレード「S」!

マツダ ロードスター(ROADSTER)
 最初に試乗したのが、ロードスターSです。結論を先に言うと、とても素直な動きをして、ロードスターに乗るなら、そして運転を練習するなら、これがベストだと思いました。ナビゲーションも付かなく、LSDやリヤ・スタビライザーも無く、ロードスターの中で唯一車重が1トンを切る軽い車体です。ターンインでは、フロントが素直に向きを変え、適度なロール感と徐々にロールが大きくなり、とても分かり易い動きのなで安心してコーナリングを楽しめます。

 また、快適な乗り心地と共に適度なグリップ感の専用タイヤも車にマッチしています。タイヤはヨコハマ アドバンスポーツで195/50R16というサイズです。このタイヤ装着がベストと思います。これ以上太いタイヤやグリップの高いタイヤは、ロードスターの良さをスポイルしてしまうように感じました。

 ゆっくりと流していても、周りの自然と一体感のある、オープンエアの気持ち良さが運転していると伝わってきます。優しい挙動、充分なエンジンパワー、適度なタイト感などが気持ち良く、これ以上のものは何も要らない。高価な欧州スポーツカーのような高い剛性、重厚感はありませんが、楽しめる緩さを持っています。

 次に試乗したのが、Sスペシャルパッケージです。先程のSから比べると、足回りが引き締まっています。コーナリングスピードも明らかに高い、ロールも少なくなり、速く走りたいならこのモデルでしょう。でも、何処かドーピングして速くなったように感じてしまいました。Sを知ってしまった後の試乗だったの、車の挙動が機械的に無理をしているように感じてしまうのです。速いロードスターが欲しいユーザーは多いと思いますが、私はSの方が好きです。

 この価格帯では、唯一のオープンカー であるロードスターは、一目惚れしたなら買っても後悔しないでしょう。しかも、安価なSが一番のお勧めです。乗って欲しいのはズバリ若い人です。安い、便利だからと言って軽自動車やミニバン に乗らないで、若い人には新型マツダ ロードスターに乗って車好きになって欲しいです。
マツダ ロードスター(ROADSTER)
マツダ ロードスター(ROADSTER)
マツダ ロードスター(ROADSTER)

マツダ ロードスター価格

■マツダ ロードスター価格
・S 6MT 2,494,800円
・S Special Package 6MT 2,700,000円 6EC-AT 2,808,000円
・S Leather Package 6MT 3,034,800円 6EC-AT 3,142,800円

マツダ ロードスター燃費、スペックなど

代表グレード マツダ ロードスターS Special Package
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,915×1,735×1,235mm
ホイールベース[mm] 2,310mm
トレッド前/後[mm] 1,495/1,505mm
車両重量[kg] 1,010kg
総排気量[cc] 1,496cc
エンジン最高出力[kW(ps)/rpm] 96(131)/7,000rpm
エンジン最大トルク[N・m/rpm] 150/4,800rpm
ミッション 6速MT
タイヤサイズ 195/50R16
JC08モード燃費 17.2㎞/L
定員[人] 2人
税込価格[円] 2,700,000円
レポート 髙浦めぐみ
写真 編集部

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(レポート:丸山 和敏

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