ホンダ フィット新車情報・購入ガイド すべてが新しくなったフィット3。低燃費性能、広大な室内、静粛性など、すべてでライバルの上を行く実力 [CORISM]

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【ホンダ】2013/09/08

フィットRS

プラットフォーム、エンジン、CVTなどすべてが新しくなった新型ホンダ フィット

ホンダ フィット

フィット13G Fパッケージ

 ホンダは、主力のコンパクトカーであるホンダ フィットをフルモデルチェンジし発売を開始した。今回で3代目となったフィット3は、国内で203万台もの累計販売台数をもつ人気車種。

 新型ホンダ フィットのガソリン車は、従来通り1.3Lと1.5Lが用意される。このエンジン2つとも新設計された新型エンジンとなっている。

 量販グレードに搭載され、最もベーシックな1.3Lエンジンは、アトキンソンサイクルDOHC i-VTECとなった。73kw&119Nmというパワーとトルクを発揮。燃費は26.0㎞/Lという低燃費を実現。これは、同じ排気量をもつマツダ デミオ スカイアクティブの62kw&112Nm、25.0㎞/Lを上回った。つまり、出力&燃費ともクラストップレベルとなっている。

 さらに、排気ガスを再循環させるクールドEGRや、キャパシタ電源アイドルストップシステムなど、最新の低燃費技術が投入されている。

 この1.3Lエンジンの完成度は高く、高低差があり曲がりくねったテストコースでの試乗でも、20.5㎞/Lを記録。ハイブリッド車が23.0㎞/Lだったので、その差はわずかだった。かなり実燃費も期待できるので、ハイブリッド車を除けば、この1.3Lエンジン搭載車がベストバイともいえる。

 新型ホンダ フィットには、1.5Lエンジンもある。新開発の1.5L直噴DOHC i-VTECエンジンは、力強い走りと上質なフィールを実現し、従来モデルに対して最高出力を約10%向上。97kw&155Nmというパワーとトルクをアウトプット。1.3Lと比べると明確にパワフルで余裕がある。この1.5Lは、走りの質と余裕が欲しい顧客向けということで、6MTが用意されたRSに搭載。また、高級感あるグレードにも搭載している。ただ、RS以外は、これといって必要性を感じることはなく、1.3Lで十分といった印象で、存在感を失っている。

 1.3Lと1.5Lとも、組み合わされるミッションはCVT。このCVTも新設計で、従来モデルより約8%ワイドレシオ化。その他の技術も含め、従来モデルより約5%もの燃費向上を達成した。

ホンダ フィット
ホンダ フィット
ホンダ フィット

ホンダ フィット

さらに広大になった室内と、高い静粛性は、ひとクラス上の実力。おすすめは13G Lパッケージ+安心パッケージ

ホンダ フィット
 新型ホンダ フィットは、プラットフォームも刷新。もはや、伝統ともいえるホンダ独創のパッケージング技術であるセンタータンクレイアウトを採用。室内空間とパッケージングの自由度を大幅に拡大している。ホンダは、このプラットフォームを使い、年末にはアーバンSUVコンセプト、シティという車名が復活するという噂のセダン、ワゴンのシャトル、多人数乗車を可能にしたフリードなど派生車を続々と投入する予定だ。

 ボディサイズは、全長が3,955mmとなり先代より+55㎜、ホイールベースは2,530㎜となり先代より+30㎜拡大。これにより、ほとんど不満のなかった2代目フィットより広大なスペースを確保。全席と後席のタンデムディスタンスは+80㎜、膝まわりを+65㎜、足元まわりを+115㎜拡大。コンパクトカーとは思えないほどの広大な室内を作り出している。

 また、防音材と遮音材の適用面積を最大化。段差の乗り越え時に発生するショックノイズを大幅に低減し、ミドルクラス乗用車並みの静粛性能を得ている。

 プラットフォームにエンジン、CVTなどなど、ほとんどの基幹部分が新設計された新型ホンダ フィット。そのためか、デザインも大きく変化した。このデザインは、エキサイティングHデザインと呼ばれ、先進性/面室・高い質感/骨格・構成という3つの柱で構成されている。理屈はどうであれ、問題はカッコいいか否か、という点。今のところ、このデザインに関しては賛否両論。どうやら、好き嫌いが明確に出ているようだ。フォルクスワーゲンが、極限まで好き嫌いが出ないデザインを求めているのに対し、ホンダは個性を主張。多くの人が選ぶコンパクトカーで、あまりに自己主張するデザインは顧客を選択しかねないと感じる。しかし、今は超個性的と見えていても、半年後1年後は意外に親しみやすく見えていることもあるので、このデザインの評価はしばらく経ってからということになりそうだ。

 新型ホンダ フィットのエントリーグレードは13G。このフィット13Gの価格は、1,265,000円となかなかリーズナブルではあるが、装備は貧弱。なので、実際は13G Fパッケージの1,360,000円をベースに装備を選ぶといいだろう。Fパッケージでも装備はシンプルで、アームレストが無く、マニュアルエアコンになる。そうなると、十分に納得できる装備となると、Lパッケージの1,461,000円となる。さらに、スポーティなものをとなるとエアロパーツ類が装備されたSパッケージが1,560,000円で用意されている。

 おすすめオプションは、低速域での追突被害軽減ブレーキと誤発進抑制機能、サイドカーテンエアバッグなどが60,000円で装備できる安心パッケージがおすすめ。Lパッケージに安心パッケージを装着すると1,521,000円となり、これなら十分な装備といえるだろう。これがおすすめとなる。

ホンダ フィット
ホンダ フィット
ホンダ フィット


ホンダ フィット
ホンダ フィット
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ホンダ フィットハイブリッド価格、燃費、スペック等

ホンダ フィット
■ホンダ フィット価格
◆1.3Lガソリン車
・13G CVT FF 1,265,000円
    4WD 1,454,000円
・13G Fパッケージ 5MT FF 1,360,000円
            CVT FF 1,360,000円
                4WD 1,549,000円
・13G Lパッケージ FF 1,461,000円
            4WD 1,650,000円
・13G Sパッケージ CVT+パドルシフト FF 1,560,000円
                        4WD 1,749,000円
◆1.5Lガソリン車
・15X CVT FF 1,580,000円
        4WD 1,769,000円
・15X Lパッケージ FF 1,680,000円
            4WD 1,869,000円
・RS 6MT FF 1,800,000円
    CVT+パドルシフト FF 1,800,000円

代表グレード ホンダ フィット1.3G Lパッケージ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,995×1,695×1,525mm
ホイールベース[mm] 2,530mm
車両重量[kg] 1,020kg
総排気量[cc] 1,317cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 100(73)/6,000rpm
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 12.1(119)/5,000rpm
ミッション CVT
JC08燃料消費率[km/l] 24.4km/l
定員[人] 5人
価格 1,360,000円
写真 ホンダ

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(レポート:CORISM編集部

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