まぁ、車名そのままのヴィッツの1.5リッターにターボを付けたモノ。世界の潮流になっている小排気量を過給してハイポテンシャル、という回りくどいものでもなく、速くするためにターボ付けました、というところは清い。
車内もロールケージが張り巡らされ、追加メーターもインパネには並ぶ。バケットシート座り心地みさることながら、見た目もやる気マンマンだ。昔はこういうクルマって、周囲に乗っている人いたものだが。。。という意味でも懐かしい。
乗り味もストレート。ガッチリと固められたボディに、さすがはトヨタワークス、硬めながらもストロークはキッチリとする足回りが気持ちいい。タイトなコーナーに突っ込み気味に入っても、姿勢はピシッと一発で決まるし、凹凸への対応もトントンという形で軽くいなしてくれる。
もちろんエンジンはターボのうま味十分だ。過激なドッカンターボというわけではないが、その分、下からよく回る。踏んだら踏んだだけドンドンと加速していくのは文句なしに気持ちいいし、さらにMTを積極的に操作することでキビキビ走らせるのもクルマとの会話という点でじつ楽しかったと評価できる。