スバル フォレスター試乗記・評価 本命は2.5Lガソリン車? それともe-BOXER ?

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【スバル】2018/07/19

新型スバル フォレスター

代わり映えしないデザインに見えるが、実は・・・

新型スバル フォレスタースバルのなかでもっとも多くの国で販売され、今やアウトバック、インプレッサとともにスバルの三本柱のひとつに成長したのがクロスオーバーSUVであるフォレスターだ。

4代目フォレスターは、北米で大ブレイクし、モデル末期になっても安定した売れ行きを誇った。そして、2018年6月、世界中に多くのファンを持つフォレスターは、第5世代に生まれ変わった。

新型スバル フォレスターのエクステリアは、誰が見てもフォレスターと分かる直球勝負のデザインだ。北米を中心に売れているから冒険を避けたのだろう。キープコンセプトだ。

だが、パネルの面質は張りがあるし、フェンダーも力強く、勢いがある。顔立ちも凛々しい。ボディサイズはひと回り大きくなり、全長は15㎜、ホイールベースは30㎜延ばされた。全幅は20㎜広がり、1815㎜となっている。全高だけは5㎜低くなった。日本で使うには、ドライバーが持て余さないギリギリのサイズだろう。

新型スバル フォレスター

使いやすさを徹底した機能的なデザインとなった新型フォレスター

新型スバル フォレスター新型スバル フォレスターのインテリアは、見栄えだけでなく、安心と寛ぎを感じさせるデザインとした。インパネは視認性と操作性に優れた機能を重視したものだが、表面のシボを変更するなど、新しさを感じさせる。

とくに、加飾パネルにレッドオレンジステッチを使い、シート表皮も撥水ファブリックと合成皮革のコンビ仕様としたXブレイクはファッショナブルだ。質感も世界レベルに達し、快適装備も充実した。後席にもシートヒーターを標準装備したのはうれしい進化だ。プレミアムとアドバンスは、運転席に8ウェイパワーシートを採用した。これは便利で、ポジションを合わせやすい。

新型スバル フォレスター歴代のフォレスターは、車両感覚をつかみやすく、四方の視界も優れている。この長所は、最新のフォレスターにも引き継がれた。ホイールベースは30㎜延び、その空間を後席のスペースに当てている。これまで少し窮屈に感じた後席は足元スペースが広がり、前席の下に足を入れやすくなった。頭上にも十分な余裕があるので気持ちよく座れる。

新型フォレスターの最低地上高は220㎜もあるが、ドアは大きく開き、足も出しやすい。乗降性は悪くないが、着座位置がもう10㎜低ければさらに快適に座れるし、小柄な人でも乗り降りしやすいはずだ。

ラゲッジルームも満足できる広さだ。横方向の空間を増やし、ゴルフバッグなどを積みやすく改善している。ドアロック連動になったパワーテールゲートも重宝した。

 

効率を高めたハイブリッド車、新型フォレスターe-BOXER

新型スバル フォレスター新型フォレスターのパワートレインは、2機種を設定している。もちろん、伝統の水平対向4気筒だ。初代からリーダー役だったターボ搭載車は姿を消し、自然吸気エンジンだけとなった。

スバリストにはターボ派が多いので、時代に合ったダウンサイジングターボの追加を期待したい。パワートレインで注目されるのは、2.0LのFB20型直噴エンジンに10kWの電気モーターを組み合わせたパラレル式マイルドハイブリッドシステムの投入である。先代のXVに積んでいたシステムの発展型で、ニックネームは「e-BOXER」だ。今回はリチウムイオン電池に変更し、効率を高めた。

新型スバル フォレスター

主役はポテンシャルの高い2.5Lエンジン

新型スバル フォレスター新型フォレスター量販グレードの主役を務めるのは直噴方式に進化したFB25型水平対向4気筒DOHCエンジンだ。排気量は2.5Lで、136kW/239Nm(184ps/24.4kg-m)を発生する。

トランスミッションはリニアトロニックと呼ぶCVTだ。従来モデルより、排気量はプラス500ccだから余裕がある。1000回転台からトルクが素直に立ち上がり、軽やかな加速を見せた。オートステップと呼ばれるCVTの制御は巧みだ。弱点だったレスポンスの鈍いラバーバンドフィールを上手に打ち消し、気持ちいい加速を披露する。

新型スバル フォレスター鋭いパンチ力と気持ちいい伸びを味わえるのは、2000回転を超えてからだ。そこから5500回転まで力強いパワーフィールが持続する。再加速する場面でもレスポンス鋭い加速を引き出すことができた。

その気になれば、6000回転まで実用になるなど、ポテンシャルの高いエンジンだ。ターボのような刺激は望めないが、ライバルを圧倒する高いトータル性能を秘めている。パドルシフトを全車に標準装備しているのも魅力にあげてよいだろう。

 

優れた静粛性と気持ちいい快音が共生

新型スバル フォレスター新型フォレスターで驚かされたのは、静粛性の高さである。遮音対策を徹底し、クルージング時は高級車と遜色ない静粛性を実現した。エンジンの不快なノイズだけでなく、ピラー付近の風切り音や透過騒音も上手に封じている。

ちなみに、全開加速すると、それなりに気持ちいい快音を放つ。音に対する演出は心憎いばかりだ。

 

新型フォレスターe-BOXERは、モーターの存在感が無い!?

新型スバル フォレスター新型フォレスターの目玉ともいえる2.0LのFB20型直噴エンジンに10kWのモーターを組み合わせた「e-BOXER」は、モーターアシストの特性を変え、ドライバビリティを向上させるとともに瞬発力を高めた。

低回転では、モーターの恩恵が感じ取れる。だが、回転を上げてしまうとモーターの存在感は希薄だ。2.5Lモデルより車重は100kg以上重くなっているし、モーター出力はエクストレイルのハイブリッド車に及ばない。パンチ力は今一歩だ。

しかし、エクストレイルハイブリッドと装備などを比較すると、同等の価格で、アイサイトなどの安全装備が充実しているから買い得感は高い。

 

 

乗り心地、ハンドリング、そして走破性、すべてにおいて大幅進化した新型フォレスター

新型スバル フォレスター新型フォレスターで、驚くほどよくなったのがハンドリングと乗り心地などの快適性能である。新型フォレスターは、新世代のスバルグローバルプラットフォームを採用し、強靭なボディと剛性の高いサスペンションを手に入れた。

サスペンションは、ストラットとダブルウイッシュボーンの組み合わせで、ブレーキは4輪にベンチレーテッドディスクを配している。プラットフォームを一新し、駆動方式も電子制御多板クラッチを用いたフルタイムAWDだから絶大な安心感と余裕を手に入れた。

新型スバル フォレスター荒れた路面を駆け抜けても足の動きがよく、背の高さを意識させない軽やかな身のこなしを披露する。回り込んだ奥の深いコーナーで舵を切り増ししても、身のこなしは軽やかだ。狙ったラインに無理なく乗せることができる。

ブレーキを含め、コントロールしやすく、懐の深い走りを披露した。標準装備したX-MODEも実力を高めている。オフロードに踏み入れてもコントロール性は群を抜いてよかった。また、乗り心地も素晴らしい。

 

優れた安全性能や価格設定など、魅力的でお買い得な新型フォレスター

新型スバル フォレスター新型フォレスターは、走りの実力が大きく高められただけでなく、リアルワールドでの安全性能もクラストップレベルにある。

もはやスバルの代名詞といえるアイサイトは全車に標準装備。サイド&カーテンエアバッグに歩行者エアバッグも全車標準装備した。走りの質だけでなく、乗員や歩行者などを守る装備も万全で、どのグレードを選んでも高い安全性能を誇る。安心・安全はドライブをより楽しいものとしてくれるので、魅力は大きく広がった。

新型スバル フォレスターこうした多くの安全装備を標準装備化し、さらに全車AWDであることを踏まえると、新型フォレスターの価格は非常に買い得感がある。多くの人にとって、とても魅力的なクロスオーバーSUVと言えるだろう。

レポート:片岡英明

 

新型スバル フォレスター価格

新型スバル フォレスター・フォレスター Advance(e-BOXER) 3,099,600円

・フォレスター Premium  3,024,000円

・フォレスター Touring 2,808,000円

・フォレスター X-BREAK 2,916,000円

 

新型スバル フォレスターの燃費、ボディサイズ、スペックなど

新型スバル フォレスター代表グレード:スバル フォレスター Premium

全長×全幅×全高(mm) 4625×1815×1715

ホイールベース(mm) 2670

トレッド[前/後](mm) 1565/1570

車両重量(kg)1530

最小回転半径(m) 5.4

JC08モード燃費(㎞/L) 14.6  WLTCモード燃費(㎞/L) 13.2㎞/L

エンジン FB25型 水平対向4気筒2.5L DOHC 16バルブデュアルAVCS 直噴

排気量(㏄) 2498 圧縮比  12.0

最高出力[ネット] [kW(PS)/rpm] 136(184)/5800

最大トルク[ネット] [N・m(kgf・m)/rpm] 239(24.4)/4400

ミッション リニアトロニック(CVT)

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