ホンダ シビック タイプRユーロ試乗記・評価の目次
<お勧め記事>
■スタイリッシュな3ドアハッチバックデザインは会心の出来ー
ホンダから正式に発表されていたということもあって、以前からたびたび話題になっていたシビックのタイプRユーロがついに発売された。もちろんユーロが付くだけに、日本国内ですでに売っているタイプRとは別。国内がセダンなら、あちら(シビック タイプRユーロ)は3ドアハッチバックとなる。
すでに写真は出ているので、見たことがある人も多いだろうけど、これがカッコイイ。そもそもタイプRじゃなくても、ハッチバックのデザインがメチャクチャいい。もちろん日本にはないけど、海外にはあるというのが非常に複雑なところで、売れないから国内はハッチバックはなし。でも、これなら売れるんじゃないのと、なんだか複雑。とにかくデザインベタと言われるホンダにしては会心のヒット作だと思う。
そこにタイプRのエッセンスをプラスしているわけで、まずエンジンは2リッターのi-VTECで201馬力とタイプRとしては普通か。NSX製法と呼ばれるポート研磨や11.0という高圧縮、専用のインマニなど、お馴染みのタイプRテクノロジーを投入しつつ、ドライブ・バイ・ワイヤー化によってシャープなレスポンスを実現している。さらに専用設計として、クランクに対して2次バランサーを設置することで、騒音や振動を低減させているのもトピックスのひとつだ。ミッションは6速MTのみとなる。
すでに写真は出ているので、見たことがある人も多いだろうけど、これがカッコイイ。そもそもタイプRじゃなくても、ハッチバックのデザインがメチャクチャいい。もちろん日本にはないけど、海外にはあるというのが非常に複雑なところで、売れないから国内はハッチバックはなし。でも、これなら売れるんじゃないのと、なんだか複雑。とにかくデザインベタと言われるホンダにしては会心のヒット作だと思う。
そこにタイプRのエッセンスをプラスしているわけで、まずエンジンは2リッターのi-VTECで201馬力とタイプRとしては普通か。NSX製法と呼ばれるポート研磨や11.0という高圧縮、専用のインマニなど、お馴染みのタイプRテクノロジーを投入しつつ、ドライブ・バイ・ワイヤー化によってシャープなレスポンスを実現している。さらに専用設計として、クランクに対して2次バランサーを設置することで、騒音や振動を低減させているのもトピックスのひとつだ。ミッションは6速MTのみとなる。
日本仕様にはない3ドアハッチバックをベースにしている。ボディ形状だけでなく顔つきなどもだいぶ異なる。
ハッチバックのスタイリッシュなデザインが非常に印象的。タイプRらしいスポーティさも感じさせてくれる。
フロントまわりのデザインは、4ドアセダンとはまったく異なる。こちらの方がややシンプルなデザインを採用。
横長のリヤコンビランプとガーニッシュが非常にスタイリッシュだ。フェンダーの造形も立体的でボリューム感がある。
控えめな形状のリヤスポイラーが、大人の雰囲気を醸し出す。後方視界を確保するための小さな窓が設置されている。
マフラーは左右2本出しで、バンパーに埋め込まれている。サウンドは、いかにもタイプRらしい気持ちのいいものだ。
エンジンはタイプRユーロ専用の2リッター直4を搭載。2次バランサーのおかげか、滑らかな回転フィールが味わえる。
ミッションは6速MTのみの設定。シフトフィールは素晴らしく、エンジンのパワーバンドを有効に使えるセッティングだ。
18インチの大径タイヤを装備。乗り味は硬めながらしなやかさを感じさせるもので、街中での快適性も確保されている。
■タイプRらしい気持ちのいいエンジンに組み合わされる、驚きのしなやか系足まわりが高評価!
で、そんな知識を頭に入れつつ、走り出すと、もちろんエンジンが面白い。とにかくキンキン回るのはタイプRの常套で、2次バランサーが効いているのかさらに軽いし、滑らか。音もキーンという金属音が混じったような感じがするのはこのバランサーのおかげ。回ってナンボはやっぱりホンダエンジン。毎度だけど、無駄にシフトアップ&ダウン、ヒール&トゥを繰り返したくなる。もちろん6速MTはスコスコ決まってくれて、気持ちいい。
そしてさすがタイプRユーロと思ったのが、その乗り味で、ここがアピールポイントであるかもしれない。シビック タイプRと言えば、鉄板の上に乗っているのかと思うほどカチカチの乗り心地。そのままサーキットへと持ち込めるのはいいけど、街乗りは絶えずガツンガツンくるのが正直きつい。それがタイプRユーロではもちろん硬めだけど、あくまでもスポーツではなくスポーティで、しなやかさがプラスされている。簡単に言ってしまえば、"大人のタイプR"というわけ。
それはダンパーにも秘密があるようで、ホンダ車としては初となるザックス製を採用。ザックスのダンパーは他社でも採用しているところがあって、腰と粘りで定評があるのを知っている人も多かろう。入力の大小に合わせた自在な減衰力がザックスの身上だけど、それはイメージはタイプRユーロでも同じ。さらに標準装備されたヘリカルLSDも威力を発揮してくれ、毎度の「とにかくよく曲がるFF」というのをしっかりと受け継いでいるのはやっぱりホンダのタイプRである。
このシビック タイプRユーロ、イギリスでの生産であり、輸入されるということもあり、限定発売。しかも台数は2010年にちなんで、2010台のみだ。すでに発売直前 (10月末)で500台の受注があったというから、気になる人は急ぐべし。特典としてシリアルナンバーが入ったプレートとイギリスで作られたタイプRユーロブックも付いてくる。
そしてさすがタイプRユーロと思ったのが、その乗り味で、ここがアピールポイントであるかもしれない。シビック タイプRと言えば、鉄板の上に乗っているのかと思うほどカチカチの乗り心地。そのままサーキットへと持ち込めるのはいいけど、街乗りは絶えずガツンガツンくるのが正直きつい。それがタイプRユーロではもちろん硬めだけど、あくまでもスポーツではなくスポーティで、しなやかさがプラスされている。簡単に言ってしまえば、"大人のタイプR"というわけ。
それはダンパーにも秘密があるようで、ホンダ車としては初となるザックス製を採用。ザックスのダンパーは他社でも採用しているところがあって、腰と粘りで定評があるのを知っている人も多かろう。入力の大小に合わせた自在な減衰力がザックスの身上だけど、それはイメージはタイプRユーロでも同じ。さらに標準装備されたヘリカルLSDも威力を発揮してくれ、毎度の「とにかくよく曲がるFF」というのをしっかりと受け継いでいるのはやっぱりホンダのタイプRである。
このシビック タイプRユーロ、イギリスでの生産であり、輸入されるということもあり、限定発売。しかも台数は2010年にちなんで、2010台のみだ。すでに発売直前 (10月末)で500台の受注があったというから、気になる人は急ぐべし。特典としてシリアルナンバーが入ったプレートとイギリスで作られたタイプRユーロブックも付いてくる。
インテリアデザインも4ドアセダン版とは異なるもの。エアコンやオーディオ類のスイッチは、機能的に配置されている。
タイプRのロゴ入りシートは、優れたホールド性を発揮。サーキット走行などでもしっかりと体をサポートしてくれる。
リヤシートは大人でも何とか座れるだけのスペースが確保されている。ただヘッドクリアランスの余裕は最低限だ。
2段式のメーターを採用ている。上部のスピードメーターの脇にはレブインジケーターやi-VTECインジケーターを装備する。
下段は大きなタコメーターを中央に配し、スポーティな雰囲気。インフォメーションディスプレーも見やすいデザインだ。
ラゲッジは、このクラスのドアハッチバックとして十分な実用性を備えている。開口部の広さなどにも大きな不満はない。
ホンダ車として初めてザックス製のダンパーを採用。やや硬めのセッティングながら、段差などでも非常にしなやかに動き、快適性も高い。それでいてタイプRらしいリニアなハンドリングも楽しめるのはさすがだ。
代表グレード | ホンダ シビック タイプRユーロ |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4270×1785×1445mm |
車両重量[kg] | 1320kg |
総排気量[cc] | 1998cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 201ps(149kw)/7800rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 19.7kg-m(193N・m)/5600rpm |
ミッション | 6速MT |
10・15モード燃費[km/l] | 11.6km/l |
定員[人] | 4人 |
税込価格[万円] | 298.0万円 |
発売日 | 2009/11/4 |
レポート | 近藤暁史 |
写真 | 近藤暁史 |
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