トヨタbZ4X新車情報・購入ガイド 大ヒット確定!? 課題はディーラーへの急速充電器設置

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【トヨタ】2021/11/23

トヨタbZ4X

 

カーボンニュートラルへ多様な選択肢を用意するトヨタのBEVとは?

 

トヨタは、2050年のカーボンニュートラル(CN)に向けて、HEV(ハイブリッド車)・PHEV(プラグインハイブリッド車)・BEV(Battery Electric Vehicle)・FCEV(燃料電池車)など、多様な選択肢で環境対応車両のフルラインナップ化を推し進めている。

そのトヨタが純電気自動車(BEV)として、トヨタ bZシリーズを展開すると発表した。トヨタbZは「beyond Zero」(ゼロを超えた価値)を目指した専用のプラットフォームを開発。純電気自動車需要や再生可能エネルギーによる電力供給の多い地域(中国、米国、欧州、日本など)へ、2025年までに7車種導入するとしている。

トヨタbZ4X

 

 

トヨタの考える「beyond Zero」のもたらす価値とは?

 

① You & Others:ヒトとヒト
快適な移動空間に加え、大切な家族や仲間と過ごすかけがえのない時間と新しいライフスタイルを提供
② You & Your Car:ヒトとクルマ
電気自動車(BEV)ならではの運転の楽しさ、可能性を期待させるワクワク感の提供
③ You & the Environment:ヒトと地球
CO2排出量など、マイナスを減らすだけではなくプラスを生み出す
④ You & Society:ヒトと社会
安心・安全な社会づくりへの貢献

 

電気自動車らしさを端的に表現するグリルレスデザイン

 

新型トヨタbZ4Xは、電気自動車(BEV)の斬新さとSUVの迫力を表現したスタイリング「Hi-Tech and Emotion」がデザインテーマ。電気自動車(BEV)の先進性とクルマ本来の美しさを融合した造形にチャレンジすることで、先進的なスマートさとSUVらしい力強さの両立を目指している。

フロント部分は、最近の威圧感ある大きめのグリルはなくなり、コーナー部と上下に薄い空力アイテムが盛り込まれた大きなバンパー形状が、前から見ると独特な雰囲気を漂わせている。bZ4Xは電気自動車なので、エンジンがない。エンジンを冷やす役目を担うグリルを装備する必要がないのだ。

また、エンジンフードからヘッドライト上部へと連続するハンマーヘッド形状は特徴的だが、賛否は別れるところだろう。

サイド部分では、タイヤが四隅に配置された長いホイルベースで、なめらかでスマートなプロポーションを見せる。フロントから回り込んだフェンダーと、複雑なプレス造形によるサイドシルエットのリフトアップが新しさを醸し出しているが、異なる材質のオーバーフェンダー的な部分は唯一違和感を覚える。

リア部分は、バックドア、バンパー、コンビネーションランプが両サイドに流れるラインが重心を低く感じさせることで力強さが表現されているそうだが、後方ドライバーからの視線は上下に薄いリアガラスのリアハッチ上部両端に突き出たフィン? とリアゲート下の空間で、逆に高く感じてしまうような気がする。

トヨタbZ4X

 

 

ワンモーショングリップは実用的なのか?

 

新型bZ4Xの室内は、一部車種にメカニカルな結合のない、ハンドルとタイヤが直接繋がっていないステアバイワイヤシステムと、航空機の操縦桿のような形状の異形ステアリングホイールを組み合わせたワンモーショングリップが採用される。

ステアバイワイヤシステムのハンドル回転角度は、ロックツーロックが±150°(一般的には±800°前後)に設定されていて、Uターンや車庫入れ、小さなカーブなどでハンドルの持ち替えが不要になり、利便性がよい。しかも、未来のクルマをイメージさせ、先進性もアピール。

また、走行シーンにより切れ角や手応えの制御も行われる。ハンドルのシャフトが繋がっていないので、ハンドルに伝わる振動をダイレクトに感じることが出来ない。

よって路面からの入力を電気信号に変換してフィルター?を通し、不要な振動は遮断しながら、路面変化などの必要な振動のみを伝達する。路面凹凸を乗り越える際のフラツキや、自動車線維持機能の作動時には、タイヤの動きを制御してクルマを安定性させる。

ハンドルの振動や反力で路面状態(降雨時の水の量や路面が凍っているなど)を感じ取れるのに、シャフトで繋がっていないと聞いた時点でハンドルがスカスカだと思ってしまい不安になるが、現代の技術ではその再現度は高く心配することはないのだろう。

また、ワンモーショングリップにより、ドライバー足元の空間は広くなるが、ドライビングポジションの自由度が増すことで、逆に安全性に欠けるポジションでの運転にならないか心配も残ってしまう。

新型bZ4Xのインストルメントパネルは、ハンドルを通してメーターが見えるように配置されたトップマウントメーター(トヨタ初)で、視線移動を少なく遠視点化することで見やすさを重視。

ハンドルを含めた運転操作をし易いようにメーターや各種表示をまとめた近未来的な形状となる。

シフトレバーもダイヤル式になり、ワンモーショングリップで簡単に操作が出来る。と、いうことは、よりアーケードゲームのような仮想空間に入り込んでしまたような世界観だ。

トヨタbZ4X

 

 

前後、独立した2モーター制御で操縦性、安定性を向上させるAWD

 

新型bZ4Xは、FWD車(フロントモーター1個)と、AWD車(フロントとリアにモーター各1個の計2個)の2車種が設定されている。

AWD車は、SUBARUのAWD技術であるX-MODE(4輪の駆動力やブレーキなどを制御)を採用(AWD車、トヨタ初)。

また、X-MODEの新たな機能として新開発のGrip-Control(路面状態に応じた駆制動制御)を搭載している。

モーター駆動の特性を生かすことで、日常からライトオフロード以上の走行まで、アクセルペダルに対する素早い反応と直線的な加速感、高精度な出力制御(加減速コントロールを自動的に行うことでドライバーのペダル操作軽減、滑り易い路面でのスリップ抑制制御など)を行う。

前後に搭載されたモーター2個の独立制御を行うことで、前後のタイヤ回転差などを利用して回頭性や操縦安定性も向上させている。

AWD車に、フロントとリア共に80kWのモーターを設置。システム最高出力は160kWとなる。

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e-TNGAのコンセプトに基づいた新開発プラットフォームを採用

 

新型bZ4Xでは、e-TNGAの考え方に基づいた電気自動車専用プラットフォーム(車台)を新開発。この新プラットフォームは、フロント及びリアのモーターユニットやフード内のレイアウト、前輪に対するドライバーの位置、電池の幅などは固定し、ホイルベースや電池の搭載量、オーバーハングなどを変えることが出来る。

新型bZ4Xは、薄型大容量電池を床下へ平置きで配置。モーターやトランスアクスル、インバーターを一体化したe-Axleを採用(トヨタ初)。充電機能と電力分配機能を集約したElectricity Supply Unit(ESU)を採用(トヨタ初)している。

これにより低重心化することができ、主要骨格部分には軽量・高剛性なボディ構造を採用、電池パックとその周辺、電気ユニットやラジエーター搭載部、前後サスペンション周りなど各部分も高剛性化に寄与している。

トヨタbZ4X

 

 

最新のインフォテインメントシステムを搭載

 

新型bZ4Xは、現行車と同様のマルチメディアシステムを搭載する。リアルタイムな各種情報を取得してナビゲーションや移動支援、充電施設表示、航続可能エリア表示などの電気自動車専用の機能にも対応させている。音声認識機能も充実して、ワイパーやエアコンの動作も音声で可能である。

また、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」とマルチメディアなどのソフトウェアアップデートは無線通信(OTA:Over the Air)で行われる。

デジタルキー装着車では、スマートフォンでロック、アンロック、システムのスタートが出来る。スマートフォン間でのデジタルキーの受け渡しも可能になり、家族や友人など離れた場所での車両貸し借りも出来るようになった。

トヨタbZ4X

 

 

広い室内と優れた静粛性を誇る室内空間

 

新型bZ4Xは、どの座席も広く静かで心和らぐ空間となり得るほどのスペースが確保されている。

電気自動車専用プラットフォームにより、前後シート間距離は1,000mmとDセグメントセダン並みにひとクラス上ほどの広い室内空間があり、前後座席足元の広さもミディアムSUVクラストップレベルで広々。

前方低く配置されたインストルメントパネルは視界を遮らず、大開口パノラマルーフ装着車では、より開放感が創出される。ファブリック張りのインストルメントパネルは落ち着いた室内を演出して、まるで自宅のリビングのような居心地が感じられるだろう。

室内は遮音性の高いガラスや風切り音の減少などで、ドライブ中でも静粛性は保たれていて、乗員同士の会話も十分可能で快適な移動空間が提供される。逆に遮音性が高過ぎて、緊急車両などの必要な情報が聞き取りにくくなるのも困ったもので、匙加減が必要になってくるだろう。

トヨタbZ4X

 

 

航続距離は500㎞前後!

 

新型bZ4Xは、71.4kWhの大容量バッテリーを搭載。FF車で航続距離を500㎞前後(WLTCモード)としている。

日産リーフは、62kWhのバッテリーで458㎞(WLTCモード)の航続距離だ。

単純に1kWh当りの走行距離を比較すると、bZ4Xが約7.0㎞/1kWh。リーフは、7.4㎞/1kWhになり、単純に比較した数値ではややリーフの方が高効率になる。

ただ、ボディサイズでは、bZ4Xが一回り大きく車重もかなり重いので、効率的には、ほぼ互角といったところだろう。ただ、車重を比較すると、bZ4X(FF車)は1,920㎏~、とかなり重い。リーフは1,670㎏だ。

新型bZ4Xでは、空力の追求や軽量化に加えて走行抵抗を抑え、ヒートポンプ式エアコンや、シート及びステアリングヒーター、前席足元の輻射ヒーター(トヨタ初)で、省エネ性能向上と実用上(特に冬場の)の航続距離を確保するなどしている。

トヨタbZ4X

 

 

トヨタディーラー全店舗に急速充電器設置されるのはいつ?

 

そして、気になるのが充電時間。充電時間は、世界各地域で高出力充電に対応して短縮しているが、日本では未だ150kWの急速充電器は一般的でなく(90kW化が進んでいる状況)。古い急速充電器が多いので、仕方がない部分ではある。150 kWに対応の急速充電なら、30分で充電量80%まで充電可能だ。

こうした150kWh急速充電器の普及も重要だが、日本で気になるのは、いつどのタイミングで全トヨタディーラー店舗に急速充電器がすべて設置されるかどうかだ。

トヨタは、新型bZ4Xを2022年年央に発売予定としているが、この発売時期までにトヨタディーラー全店に急速充電器が設置されていなければ、150kWh急速充電器に対応していても意味がない。

bZ4Xを買ったはいいが、ディーラーでは充電できず、多くのユーザーは公共の充電器や肩身が狭くなる日産ディーラーに充電しにいくしかない。先進の新型bZ4Xを買っても不便さが残るようでは、本末転倒だ。トヨタは、同時に急速充電器設置のスケジュールや設置台数の目標を明らかにする必要がある。

ホンダやマツダもBEVを販売しながら、ディーラーへの急速充電器設置が大幅に遅れている。BEVを売るなら、同時にディーラーへの急速充電器設置も同時に行わなければ、不便さばかりが気になり普及にブレーキをかけることになる。

こうした点では、日産を見習うべきだ。すでに、ほとんどの店舗に急速充電器設置されている。大きな店舗では2基設置してある店舗もある。

トヨタの急速充電器設置にも注目したい。

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10年後でも90%もの電池能力維持する技術力

 

新型bZ4Xで注目したいのが、世界トップレベルの電池能力維持率(10年後90%)を目標に設定していることだ。

スマートフォンをイメージしてもらえば、その電池能力維持の凄さが分かる。こうした長期間に渡る電池能力維持できのうは、緻密なバッテリー温度の管理だ。バッテリーは水冷式を採用。冷却はもちろん、昇温機能ももつ。バッテリーの能力を最も効率よく引き出しながら、長期の電池能力維持も実現している。

BEVのリセールバリューは、今のところかなり低い。それは、BEVへの理解が深まらないこともあるが、中古車となった時のバッテリーの劣化も不安材料のひとつだからだ。こうした長期の電池能力維持ができれば、中古車も売れ、リセールバリューもアップする。そうすれば、新車の乗り換え時にも下取り価格が高くなり、出費が抑えられる。

トヨタbZ4X

 

 

青空駐車中でも充電可能! ソーラーパネルも用意

 

新型bZ4Xのルーフソーラーパネル装着車は、1年間で走行距離1,800km(社内試算値)に相当する発電量を生成して航続距離に貢献。これは、1年間で1,800㎞という距離は、かなり長距離。年間5,000㎞程度と少ない走行距離の人なら、約35%もソーラーパネルが発電して走れることになる。電気代はゼロなので、経済的だ。

また、充電スタンドのない駐車場などでも充電が可能なので、災害や緊急時でも太陽光による充電が可能で電欠のリスク軽減にもなる。

搭載されたソーラーパネルによる高い発電力は魅力だが、ガレージや屋内駐車場を使う人など、クルマを大事にする日本人にとっては悩みどころでもある。

また、CO2排出量など、マイナスを減らすだけではなくプラスを生み出すリサイクル素材の積極的な採用や、電池3R(Rebuilt、Reuse、Recycle)にも積極的に取り組み、推進している。

トヨタbZ4X

 

 

進化したトヨタセーフティセンスを装備し社会へ貢献

 

新型bZ4Xは、最新の予防安全パッケージの採用や、全方向からの衝突に対応するしっかりとしたボディ構造、電池パックも衝突時の乗員保護性能確保に寄与する構造を採用して安全性の向上を目指している。

予防安全面では、進化した最新のToyota Safety Senseを採用。ミリ波レーダー及び単眼カメラの検知範囲拡大、各機能の性能向上や一般道でのドライバー支援を行う新機能を追加。事故防止や交通事故死傷者のさらなる低減と、レクサスLSにも搭載されている駐車支援機能の高度運転支援技術アドバンストパーク〔Toyota Teammate Advanced Park〕(リモート機能付き)装着車を設定することでドライバーの負担軽減を目指している。

新型bZ4Xの衝突安全性能は、乗員やバッテリー、衝突相手のクルマを守る全方位衝突対応構造が採用されている。ユニットコンパートメント左右のフロントサイドメンバーを強固につなぐクロス骨格を設定して、衝突のエネルギー吸収効率を向上。車両前方にも2つのクロス部材を配置して、相手車両への加害性を低減。床下の電池パック全面搭載を実現するため、キャビン前側に強固な枠骨格を形成している。

前面衝突、側面衝突それぞれにおいてキャビンや電池パックを保護するため、衝突時の入力荷重を複数経路に分散させる構造としている。

電池自体の安全性としては、電池不具合を「防止する」「兆候から検知する」対策の強化と新技術の導入により、万が一の状況に対して安心・安全を確保する設計・多重監視システムを採用している。

新型bZ4Xの価格は現時点で公表されていないので不明だが、仮に購入するとしたらAWD車のルーフソーラーパネル装着車がよいだろう。

屋外保管で走行用の電気を賄い、家のソーラーパネルも使い、V2Hなどをフル活用すれば、電気の自給自足も可能? と、考えると少し明るい未来が見えてきそうだ。

 

 

トヨタ bZ4X価格

 

・FWD車     未定

・AWD車       未定

 

トヨタ bZ4X電費、ボディサイズなどスペック

 

ステアリング位置  右

全長 x 全幅 x 全高(mm)4,690 x 1,860 x 1,650(アンテナ含む)

ホイルベース(mm)  2,850

定員(名)    5

駆動方式  前輪駆動(FWD)、全輪駆動(AWD)

電動機種別  交流同期電動機

蓄電池種類  リチウムイオン電池

総電力量(kWh)、総電圧(V)  71.4 、355

充電性能  AC充電器最大出力(kW) 6.6

DC充電最大出力. (kW) 最大150

モーター最大出力(kw) FWD車フロントモーター  150、AWD車フロントモーター 80、リアモーター 80

一充電走行距離WTLCモード*国土交通省審査値(km) FWD車 500前後、AWD車 460前後

加速性能〔0-100km/h〕(秒) FWD車 8.4、AWD車 7.7

 

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